万引き家族のレビュー・感想・評価
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曲者揃い踏み。 ようやく見に行きました。ほぼ松岡茉優ちゃんがお目当...
曲者揃い踏み。
ようやく見に行きました。ほぼ松岡茉優ちゃんがお目当てでした(笑)
いやしかしよくぞここまで味のある俳優ばかりを集めたもんだ。安藤サクラを筆頭に子役、そして端役まで。
「万引き」という題名通り、決して明るい話ではありません。どころか、誘拐、年金搾取ととんでもない家族、いや擬似家族です。しかしそこには確かな愛情もありました。
いったい家族とは何か、何が幸せなのか、登場人物ともども私たちも考えさせられます。
お目当て松岡茉優ちゃんの曲者っぷりも他の大御所たちに負けず良かった。彼女の台詞、「つながりって普通はお金」、染みました。あとセクシーショットも予期せぬご褒美(笑)
日本より貧困が多い(気がする)他国から見たらどうなのでしょうか、この作品。
パルムドール受賞おめでとう🎉
1- I-9席にて鑑賞。レディースデーだったようで女の人ばかりでした。
演技を愛でる時間
なるほどー、とは思ったけれど、ぐぐっとは来なかった作品。
それぞれの得意な熱演を寄せて集めて、その時々は非常に美味しいのだけれども、時間が経つと記憶に薄い幕の内弁当。個人的にはそう感じてしまいました。
けっして面白くないわけでも、考えさせられないわけでもないのですけれどね。
現代邦画の傑作
現代社会の闇を一点に集約したような話で現実離れしてはいるが
間違いなく現代の日本人が目を反らそうとする社会問題と正面から向き合っている素晴らしい作品。
監督の演出の手腕と役者人の名演もあってか後半から泣きっぱなしだった...劇場で見れて本当に良かった。
鑑賞後のモヤモヤがむしろ良い
『万引き家族』
優れた作品でした。明るく楽しい映画がいい映画とは限りません。鑑賞後に、自分の中に「考える種」が残るような映画もまた傑作だと思います。
僕らが見過ごしている、貧困や虐待などの社会の闇の部分が複合的かつ重層的に描写されてて、非常に重たい内容である一方で、心温まる家族愛も感じられる不思議な作品でした。
役者の演技力が非常に高く(特に安藤サクラと子役、樹木希林)、一つ一つの言動から登場人物一人一人のバックグラウンドを自然と想像してしまいます。
「万引き」は確かに物語のキーではあるのですが、この映画はそれ以外の家族のやり取りの意味やそれぞれの心の葛藤、抱える闇を行間から読み取るのが楽しみ方の一つではないかと思います。
鑑賞後に私に浮かんで来た考えは以下の2つです。
「社会が求める正義は時として当事者にとっては暴力だなー」
「犯罪は許してはいけないけれど、犯罪に走らざるを得ない状況を作っているのは社会の側かもしれない」
とか、色々考えさせられました。
鑑賞後のスッキリ感はなく、むしろモヤモヤが残りますが、本当の家族って何なのか、愛ってなんなのかをよくよく考えさせられます。
パルムドールは伊達じゃないですね。
是枝監督、凄すぎます。
観た方がいい!
じょうずよりまとも
上手に生きる事を基準にして、考えたり行動したりすると、色んな事が見えなくなってしまいがち。
だったら、マトモに生きる事を基準にして考えてみよう、行動してみよう。
そうすると、見逃してはイケナイこと、見てないフリをしてはイケナイこと、色んな事が見えてくる。
やってはイケナイ事も見えてくる。
しょうたとりんは色んな事をマトモに判断できる子になるだろうし、ラストではもう・・・・・。
お金を払ってまで観る?
この映画評価がかなりわかれているようですね。
・映画館で30分観ていて感じたのは、かなり裕福な人が作った、上から目線の困った家族の映画だと言うこと。
・万引きされる側のことを何とも思っていないこと。
すごい!これが世界で評価されるなんて。
・日本映画って、この作品に代表されるような一軒の家、または六畳一間があれば映画が出来てしまう。
・世界で評価されたのは裕福に見える日本にもこのような家庭が存在する、その一点ではなかっただろうか。
なんとも悲しい、貧弱な完成の映画でした。
観ました
パルムドール受賞ということで、初めて是枝監督の作品を鑑賞させて頂きました。
子役の佐々木みゆさんからベテラン樹木希林さんまで、この作品での役作りが素晴らしく、作品世界に引き込まれ、見始めたら、あっという間にエンドロールを迎えてました。ごくごく自然な演技のなかにキャラクター性を引き出す見事な演出力だと思います。
自分の中にだけそっと落とした言葉を思うと。。切なくなりました
家族とは何か、人とのつながりとは何かを考えさせる映画でした。
血のつながりのない人たちが集まって身を寄せ合って、どこからが本物の家族かがわからなくなりました。
治の親になりきれない「おじさん」との関係と、母性あふれる信代との関係は本物といってもよい関係で、1つの家族としての集合体にいくつもの関係性が混在し、その生活の中で起こる祥太の気づき。
いわれるままに万引きで生計を立てていたが、ふと善悪の疑問に気づき、生活を終わらせる決意をする。
祥太の成長物語のように感じました。
複雑な共同生活、彼らの声として届けない最後の言葉。
届けることをやめ、自分の中にだけそっと落とした言葉、何と言おうとしたのかを考えるとまた切なくなりました。
声にできなかった言葉が胸をチクチク刺すような映画でした。
すごく考えさせられる
家族って、なんだろう
どこからが犯罪なんだろう
この後この人達は、どう生活していくんだろう
これまでの生活は、今後の人生にどう影響していくんだろう
これから、どんな家族を作っていくんだろう
すごく考えさせられる作品でした
もっとずっと、この先の姿も見ていたかった
切なくて、悔しくて、悲しいお話。
日本の下層部分の現実はよく表現できていた。[誰も知らない]の家族版...
日本の下層部分の現実はよく表現できていた。[誰も知らない]の家族版と言った感じ。
ただ、是枝監督って、これまでは映像から観る側にメッセージを読み取らせるタイプの監督で、そこが特徴なのだが、今回、演技としては完璧だが、安藤サクラに語らせすぎではないかと感じた。黒澤明みたいなタイプの監督なら雄弁に語ってもいいがスタイル違わないかと思った。逆に言えば、それがからカンヌパルムドール受賞できたかもしれないが。
愛の成就をすくい取った映画
万引き家族
是枝監督の映画はデビュー作から拝見してきまして、とりわけ衝撃的だったのは「誰も知らない」でした。
今作は「誰も知らない」の大人版というか、家族版というか、そういう感じでした。
この映画は愛が描かれているんだと思いました。自分が愛する者に、自分の最も大切な物を差し出す。ユリに対して、祥太は自分が最も大事にしていた万引き(で逮捕されるという犠牲)を差し出し、夫の治に対して妻信代は自分が最も大事にしていた夫との時間(死体遺棄の罪を被って服役するという犠牲)を差し出し、治は祥太に対して自分が最も大事にしていた父になりたかった自分を差し出し、おじさんに戻る。
この映画はハッピーエンドで終わらない。しかし、登場人物達は純に愛を遂行する。これが幸せの一つの形なんだ、と思う。
現代の過酷な環境の下で、「誰も知らない」暮らしを望んでいた登場人物達。しかしそんな幸せな暮らしは、誰かに知られる事によって終わりを告げる。日々の暮らしもままならない血の繋がらない家族達は、精一杯の自分を捧げ合うことで愛を成就する。その純な瞬間をすくい取った映画。すばらしい。
物語が進んで行く内に「あれっ、この家族思ってたよりもヤバい?」ってなっていって...
最初はただ万引きをして生計建ててる家族という印象だったのに(それだけでも十分ヤバいが)
物語が進むにつれてどんどんこの家族が抱えている闇が明かされていって遂には...
という感じでどんどん引き込まれて行ってしまった作品でした
見終わった後も監督が出演したラジオなどで裏話を聞き「なるほどそうだったのか...」とびっくり
とても考えさせられる作品でした
途中で時計を見たくなった映画
CMを見てほぼ思った通りのストーリー。
育ての親が殺人犯でなければもう少し感動できたのかも。
赤ちゃんの頃にさらってきた子供が、おじさんおばさんと呼ぶのも不思議で、松岡さんの役がどうして自宅を出たのかのも謎で?が残る映画。
家族。。。
全編暗いのかなと思ってたらそうでもなかった。
クスクス笑える場面も前半は多いし。
でも考えさせられる話。
子供が万引きしてるシーンは心がいたむとか。
ばあちゃんちの汚くて考え狭い部屋とか、ぼろぼろのフリース着てるとことかリアルだなぁ、とか。
稼ぐにはこういう仕事するしかないのかなあ、とか。
偽りの家族でも幸せなのかも。
あれ?そもそも家族ってなんだ??
安藤サクラの演技は凄かった。
繋がりとは
例えば、道端で箱の中で泣いている子猫
昔だったら当たり前のように誰かが連れて帰り
なんだかんだ言いつつもいつのまにか家族になっていた
それなりの愛情とそこそこの世話で猫も居着いてくれた
家族それぞれにその猫とかかわりそれぞれの接し方で自分の中の「穴」を埋めていたのかもしれない
子供の頃、大人になったら一人で生きていけると思ってた
だだ飯を食って暮らすだけなら一人だっていいじゃないか
淋しくてもそれは悪い事じゃないし誰かに迷惑さえかけなきゃいいじゃんって
今でもそんな思いが心のかなり深いところにある
と同時にそれは無理だ! とも思う気持ちがある
人との繋がりを思うと面倒な部分もあるがそれがかえって心を豊かにしてくれるものだからなのかな
箱の中で泣いている子猫に憂いを持ち、つい連れて帰ってきてしまったあの時私の中にほんの少しだけ本当の優しさが産まれたのかも知れない。
な〜んてね、作り話ですよ。
母性
凄く濃い作品だった。
家族1人1人に語られない背景があり、とても一回観ただけでは、あの歪な家族の本質を把握し切れないと思える。
それらを匂わすピースは散りばめられてるものの、その原因なり理由ははっきりと言葉に出来ないような感じだ。
何とはなく性善説のようなモノを感じ、時間と環境によって捻れていく「人の性」みたいなものを感じる。
人物への造詣がとにかく深く…。
家族それぞれに与えられている「役割」が見事であった。それでいて押し付がましさもなく、手本や見本を提示する事もない。
わかりやすい愛情表現など、ただの一つもなく、映画なのに肌で感じるという言い方が、凄くしっくり馴染む。
「母親」という存在が家族の核となるようにも思え、命を産み育む存在に支えられているという構図に説得力を感じた。
完璧な人間など1人もおらず、完璧な環境なんてあるはずもない。元々、欠けているのが当然で、だからこそ他を求め、迷い、彷徨う性質があるのも当然で、その前提で家族の核が形成され、人が増えるの事によって家族という枠組みがより確かなものへと成長していく…。
夫婦というのは、ただの契約で、あかの他人だ。男と女だ。「子供」という存在が父親と母親にしてくれる。
ラストに近づくにつれ、安藤さくら氏が聖母のようにも見えて、素晴らしかった。
カンヌのパルムドール。
至極、納得できた作品だった。
どこがアドリブなんだろうかと思う程に、家族の台詞に力みを感じず…ともすれば明瞭ではない部分もあったりするんだけど、一般論や常識をふりかざすマスコミや刑事の言葉は明確で澱む事もなくハキハキしてた。
そんなトコにも演出意図を想像してしまう程、監督の視野の広さを感じた作品でもあった。
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