万引き家族のレビュー・感想・評価
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"家族"ってなんだろう
今更ですが、amazon primeにあったので鑑賞しました。
普段邦画を観ることは少ないので、監督はおろか俳優さんの知識もとても疎いのですが、そういった先入観がないからこそ純粋に映画として見れた気がするのでレビューしてみます。
題名から「家族ぐるみで万引きする話なんかな…」と察していたので勿論気持ちのいい話ではないですね、鑑賞後のなんとも言えない胸くその悪さはありました。
家族ってなんだろう?家族の定義ってなんだろう?ずっと考えてました。道徳観とか、倫理観とか、そういうのを全て抜きにしたら家族=父と母がいて、その間に生まれた実の子供+虐待や極度の貧困もない愛に溢れた家庭を指すと思います。
しかしこの家族は血は繋がっていないし、子供に万引きをさせるような貧困状態にあります。ただノブヨの子供に対しての"愛"は凄かったと思いました。最後まで「お母さん」と呼ばれることは無かったけれど、私には信代は母に見えました。「産んでないから母親じゃない」と言われたシーンがありましたが、それは違います。実際に産んでもリンの母親のように虐待を繰り返す親もいて、産まずに養子であっても大切に育てる親もいて…。少なくとも、あなたにどうこう言われる筋はありませんって感じでした。
友達を家族だとする人もいるし、ペットを家族だとする人もいます。彼らは家族だったんでしょうか、それともただの目先の利益のための集合体に過ぎなかったんでしょうか。
それに対しての色々な人の意見が伺えてレビューを閲覧するのが楽しいです。
人のつながりに焦点を当てたすごい映画
家族全員が万引きで生計を立てている話かと思ったら違った
是枝監督の映像はどれも美しいが
今回は原作から書かれたそうで
脚本の才能も素晴らしいと思った
樹木希林さん、安藤サクラさんはもとより、すべての役者の方の演技が見事だった
ラスト、イヤホンをして鑑賞すると、かすかに足音が聞こえた気がした
未来が明るいといいです
つながりを求めた者達の果て
スクリーンで見れずにいた本作をアマゾンプライムビデオで鑑賞。これはスクリーンで観ておくべきだったと今更ながら後悔した。
古びた平屋で鍋をつつく家族の団欒。
血の繋がらない家族。
そこで交わされる言葉。
何気ない仕草。
これらの描写がなんとリアルな事か!
全く知らない他所の家に紛れたかのような、匂いさえ感じるほどの臨場感に驚かされる。
そのぼろ家で紡がれる群像劇の、なんと人間臭いこと。
なまじドキュメンタリータッチの作りなだけに、とても俳優が"演じた"キャラクターには見えない。
故に感情移入せずにはいられない。
貧困。
年金。
DV。
セックス。
核家族問題。
この国が抱えるあらゆる"闇"の要素がこの家に凝縮されていた。
エンタメとしてきっちり面白さが担保されたドラマながら、ベースにあるのは現実の社会問題。
これらが両立しているのは是枝監督の手腕ならではだろう。
あのどうしょうもなかったクライマックスを見てしまうと、それまで過ごした疑似家族の時間がいかに尊いものかが分かる。
社会的には正しくなかったとしても…
血縁者の家族でなかっとしても…
万引き家族には、昭和の大家族を思わせる温もりがあった。
それがたまらなく愛おしいのだ。
普通に興味深く観ていたが。。。
まず、非常に現実感溢れる映像と演技に心惹かれた。
特に安藤サクラ、リンちゃん役の子、リリーが素晴らしい。
しかし、後半になり一つの疑問が生まれた。
リンちゃんは明らかに実の両親から虐待されており、それをリリーや安藤サクラも認識していた。
自分達が警察で事情聴取を受けた時、何故虐待の事を言わなかったのだろう。
いくらリンちゃんが実の両親の元に帰ると言っても、殺される程の事がない限り、子供は親を慕うものである。
また虐待が始まる懸念はリリーやサクラにはなかったのだろうか。
そして、サクラの言葉で私の気持ちはサーッと冷め、彼らの行動に納得した。
「私は盗ったのではなく拾ったのだ」
そうか、車の中に放置されていた男の子も、寒空でお腹をすかせていたリンちゃんも、彼らは保護したのではなく、自分達が家族ゲームをしたいがために「拾った」だけなのか。。。
確かに愛情は注いでいた。
それは分かる。だが、やはり真実の愛ではなく、自己中心的な愛情であることを、子供の鋭い感性で、特に男の子は分かっていたのだろう。
リリーやサクラのことは好きだ。だが、悪い事を悪い事だと認識しない大人を「父ちゃん、母ちゃん」とはどうしても言えなかった男の子の賢さが救いだ。
サクラの泣きの演技と樹木希林の海辺の表情は圧巻である。
但し、このような自己中な大人の愛情には苦々しい思いしか残らない。
もしこの映画を観なかったとしても悔いはないだろう。
絆とは... 正しさとは....
見ていて本当にキツイの一言に尽きる
社会の負の部分を本作ではまじまじと見せつけられる。
しかしそれ故考えさせられることが多い
本編では貧困、偽装、虐待,,,,そんな事情を抱えた人たちが
家族のようにぼろ小屋に寄り添って過ごしています。
しかし、とあることがきっかけで最後家族は、収まるべきとこに収まっていきます。
社会的に見ればそれが正解なのですがそれが果たして100点なのか...本作ではそんな正しさについて投げかけています。
絆とは... 正しさとは.... 安藤サクラ さんの言葉を借りるなら...なんだろうね...
こういう問題だけをぶん投げてこちらに考えさせる映画は好きですねぇ。
答えをこちらに委ねる感じが。
見る人によってはとにかく刺さるそんな作品
政治家はこれ観てもっと考えてほしい
貧困や未就学児童問題、虐待や年金不正受給など現代の日本の問題をテーマに、
足りない生活費を万引きで補い暮らしている家族の姿が描かれている映画です。
■出演者全員の演技力が素晴らしい!
飛び抜けて安藤サクラさんが素晴らしかったです!
後半の泣きの演技は海外から絶賛されているのも納得です。
リリーフランキーさんは抜擢でしたね。あの人の身体つきとか顔の雰囲気が
失礼ながら・・もう「そのもの」って感じでww
■貧困層の部屋がリアル
お風呂の汚さ加減とか服がヨレヨレでシミとか付いてて
結構底辺な暮らしっぷり。 ゴミ屋敷一歩手前みたいな(;´∀`)
作られた家にしては手が込んでてリアリティがあり作品に入り込めました。
■家族とは?・・と考えさせられる
この家族は血の繋がりが無いけれど、優しさと絆がありました。
しかしそれはあやふやで壊れやすい家族であったとも思います。
その証拠に、息子が捕まって逃げようとしたり・・
おばあちゃんが夫の愛人の息子夫婦から金を貰ってたことを知り
警察に全部白状する亜紀。
おばあちゃんは貰ったお金は手を付けてなかったけどね・・。
亜紀の為に貯めてたのかは不明ですけど・・。
■海辺の初枝おばあちゃんの声なき声
ここが一番好きなシーンです。
最初「ゎぁー。凄いシミ」で笑っちゃったんですけどww
その後に声なき声で「ありがとうございました」って。
擬似家族ではありましたが、その家族たちには深く感謝しているようでした。
これは樹木希林さんのアドリブだそうですが、すごく印象的。
■声なき声と言えば・・・
祥太がバスで帰る時に追いかける治を見て・・
声なき声で「父ちゃん」と言うシーン。
本人に言ったら、どれだけ喜ぶか・・
だけど自分がこれから進む道を考えて敢えて言わなかったのかな
そんな風に思うと泣けてきます。
■ラストは複雑
バラバラになった疑似家族。
祥太にとっては学校に行けるようになったが
凛ちゃんは、またあの虐待夫婦に戻ることになった。。。
ラストシーンで凛ちゃんが何かに気づいて外を見る。
何かは分かりませんけど、希望であって欲しいと願いたいです。
児童相談所の方が来た・・・とか。
もしかしたら出所した信代かも知れない。
邦画はあまり好きではないのですが、この作品は真に迫る中身の濃い作品で
素晴らしいと思いました。
貧困を扱った海外の映画が賞をとること多いし、見る機会も多いけど、こ...
貧困を扱った海外の映画が賞をとること多いし、見る機会も多いけど、これはその日本版てことか。本国の立場からだと、全然見方が変わってくるな。泣いてる場合じゃないもんね。
皆が
血の繋がりの無い集まりだったんだ。
でも、全然本当の家族同士よりもある部分では家族のように感じた。
最後それぞれの場所に戻され、バラバラになってしまったが、社会的には一件落着とされているが、実際は違うというのが今の社会の矛盾を表しているのか。
そして父になる??
リリーフランキー主演ということもあり、どうしても『そして父になる』とのシンクロニシティを感じてしまう。
“血のつながり”によって結ばれた家族
“共に過ごした思い出(絆)”によって結ばれた家族
どちらの方が心の幸せを感じれるか?は、作品を見れば明らか。
元の生活に戻った彼らは、本当に幸せなんだろうか??
子役のゆりちゃんは、『冬の小鳥』のキム・セロンを彷彿とさせる。役柄も表情も、どことなく似ている気がする。
一人一人は素晴らしい。景色もいい。以上。
安藤サクラの泣く芝居がどうのという話を聞いていたのでどこのシーンだと思ってたら…確かに。あれは真に迫ってた。芝居と言えば、芝居と言うか、リリー・フランキーもそのまんま、芝居してるとは思えない、今までで一番の出来じゃない?あと家の中のリアルさは何を参考にしたんだろう。
現代の日本の社会問題と家族という枠組みについて深く考えさせられた。...
現代の日本の社会問題と家族という枠組みについて深く考えさせられた。
なんでも結末を期待してしまう自分はまだまだ映画レベルが低いんだろう。でも、やっぱ最後すっきりと終わる映画がいいな。
いろいろ考える、刺さる映画。
今更ながらDVDで見た。
テーマがテーマなだけに全体的に暗い。
雰囲気が「そして父になる」と似ているように感じたが、こちらのほうがよりどっぷりとした深さを感じた。
セクシーなシーンがあるので子供やファミリーで見るのにはあまり向かないと思う。
全員、演技がすごいです。
リリーフランキーさんの「こんな人いそう感」すごい。もう「その人」そのものだ。安東サクラさん、演技に引き込まれる。その度に魅力が増して行く。子役の子もすごい。ちょっとした表情が無言なのにわだかまりを感じさせる。
最後の方の安東サクラさんの答えるシーンはずしっと刺さるものがあった。とても芯の強い人、の役なんだけど、初めて人に見せていなかった一面を感じた。
勝手に保護してしまったのはいけないことだ。ただ、彼らには事情があったのだ。徐々に明かされていく秘密もサスペンス感があってドキドキする。謎解きが好きな人も楽しめると思う。
見終わった後のやりきれない複雑な思い、ボーゼン感がすごい。
個人的にはいろんな方向から刺さる映画でした。
思った以上に面白かった
この監督の映画は当たり外れがあるが
この映画は面白かった。
映画はやはり面白い方が良い。
目を惹くシーンが連続してストーリーが少しずつ補完されていく。
とても映画的で、愛すべき作品だと感じた。
役者は全て魅力的で登場人物
全てが愛に溢れていて良い心地で観れる。
現実はこうじゃないって言うのは
映画の評価に繋がらない。
これは多くの人の心を打つために作られた
ファンタジー作品だと思う。
家の前に溢れるコジキだらけの街で底辺として
育った私でも、流石に現実と比べて
これはリアルじゃないって
批判する気にもならない程、作品の完成度は高い。
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