「意見が分かれるテーマ! 大事なのは『家族』の部分です。」万引き家族 嶋村吉洋さんの映画レビュー(感想・評価)
意見が分かれるテーマ! 大事なのは『家族』の部分です。
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この映画は、テーマが難しく意見が分かれる映画だと
思われます。
映画の尺がもっとながかったら違ったかと思いますが
それぞれの、家族一人ひとりの背景が描き切れていません。
そのため、回収できずに終わってしまうものがあります。
一番描きたかったものは、
『家族のかたち』だと思います。
万引き家族とありますが、ものを単純に盗む万引きでなく
困っていた子供を守る意味で、子供の万引きがあります。
その行為自体や、他の家族が揃ったいきさつは、
畠から観たら、犯罪行為、そして悪い行為ですが、結果としては
それがあったからこそ、幸せになっています。
時折、父親、母親として、承認を求めたい人の思いも描かれており
単純に血がつながっているから家族であり、一緒にいないといけない、
いることが幸せでなく、相手を助け合い家族としての役割が生まれ
幸せに生きることが、幸せなのではと感じました。
監督自身もこのテーマを扱いたいからこそ、描いたものではと感じます。
ここの部分の視点で鑑賞すれば、見え方がかわるのではないでしょうか。
逆に、万引きという行為も貧しさや生き抜くための手法として描かれていますが
そこにタイトルから注目してしまうと、最後まで何を描きたかったのか、不明のまま
終わってしまうと思われます。
法律の観点で言えば悪いことだらけで、理解されずらいことばかりだからです。
投資家して、この映画のスポンサーにと持ち掛けられたら
どういった点を大事にするのか知りたいところです。
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