葡萄畑に帰ろうのレビュー・感想・評価
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ジョージアって、スターリンの祖国。
ジョージアって、スターリンの祖国。先ずはそこから入らないといけないのではないだろうか?一回見て訳が分らない位面白くなかったので、もう一度見てみたが、間違いが無い位、面白くなかった。ウクライナとジョージアが『親ロシア勢力』を同じ仮想敵国として、親密を維持しているので、この映画も親ウクライナと解釈しているのかも知れない。
訳が分からないギャグを1時半も見せられる。この辺の国は、一人の我田引水では、国は変えられない事は充分に分かっているし、まともな政治家は真剣に手を出さない様に思う。そう言えば、ウクライナも元俳○と聞く。この監督も元この国の大臣。なんか共通するのか?
大臣の椅子
大臣の特注の謎の椅子が狂言回しのヒューマンコメディ。
葡萄畑のある故郷はちょっとしか描かれません、邦題のイメージから汚れた政界を引退して故郷で地道に働いて人生の真の価値を見出すシリアスな感動ドラマを予想していたら見事に覆されてしまいました。
さすがに老練な名監督らしくワインを飲みながら作ったような脱力モードでありながら人生あるあるをコミカルに描いて楽しませてくれます。何より「クレオパトラの涙」と称されたワイン発祥の地ジョージアですからワインはソウル・ドリンク、飲めば憂さも紛れるということなのでしょう。
ただ、主人公は悪人ではないのですが「難民追い出し省」と頂けない肩書や他力本願の性格は今一、窮したと言っても帰れる故郷があり優しい家族にも恵まれているのですから同情する余地も薄いので感情移入は微妙。大人たちのさもしさに壁癖とさせられますが無垢な子供やペット、おかしな小道具を散りばめてファンタジックに脚色、不思議とほのぼの感の残る小品でした。
え? それで? ははは・・・的な笑い
ジョージア(グルジア)の「国内避難民追い出し省」の大臣ギオルギ(ニカ・タヴァゼ)が主人公。
待望の大臣の座を手に入れ、椅子も高級品を入手したが、その椅子は勝手に動き回る・・・
というところから始まる物語で、意思持つ椅子が狂言回しとなってギオルギの栄光と転落をコメディタッチで描かれていきます。
で、観はじめて、この手のタイプのジョージア映画かぁ、と早々に愉しむのはギブアップ。
オタール・イオセリアーニ監督のノンシャラン系のジョージアコメディが肌に合わないので、笑うに笑えない。
いや、観客のなかではいちばん笑ったほうだと思うのだけれど、それでの「え? それで? ははは・・・」的な笑いで、ほかの観客はほとんど笑っていなかった。
もう、顔面が凍り付いたような感じ。
どこが面白くないのかもわからないが、意思持つ椅子が狂言回しという設定で、もう、ひと昔ふた昔前みたいな感じがして、「嘘臭さ」を感じてしまうのかもしれません。
というわけで、とにかく、肌に合わなかったです。
☆☆☆★★ この映画に登場する椅子は【権力】の象徴であり、《賄賂》...
☆☆☆★★
この映画に登場する椅子は【権力】の象徴であり、《賄賂》でも有る。
他に登場し、突然動き出す《モノ》達もしかり。
最後に爆発する《家》も、当然の様に!
但し、政治家の不正は決して止む事は無い。
上手くやった者だけが権力の座に着く。
そんな風刺映画でした。
我々日本人にはモデルが居るのか?が分からないのは致し方無いですね。
シャガール大好きなクストリッツァが悔しがりそうな椅子の使い方でした。
2018年12月22日 岩波ホール
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