IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。のレビュー・感想・評価
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ホラースタンドバイミー???!!!
ホラー映画としてはまあまあ。うーーん。
ただ、コメディー感が欲しい。
笑えるところが少なくて。
アクションシーンとかはちょこちょこ迫力あって、めちゃくちゃ感でよかったけれど。
もっとぶっとんで欲しかった。
個人的には、ナイフとかあまり好きではないので。
ディズニーチェックをしてもらえるとありがたい。(笑)
ビックリ感はほしいけれど、それでいて迫力あって、馬鹿馬鹿しくて。ぶっ飛んでいて。
最後はめちゃくちゃで、ぐちゃぐちゃにして、みんな復活してハッピーエンドや、けむに巻く的な感じ。
そんなのが良い。(笑)
中華料理屋とか、フォーチュンクッキーとか、小道具はそこそこで。
まあ、なんかクラウンが憎めなくて。(笑)
まあまあまあだけれども。欲をいったらキリがない。
怖さもいろいろあるし、そのあたりをすべて網羅してほしい。
高い怖さとか、落ちる怖さとか。
水の怖さや、なだれの怖さや、津波の怖さとか。
いまいち、芸がすくなくて、個人的にはホラーは評価しにくいけれど。
うーーーん。と思う。
ホラー?それとも青春群像劇?
ホラーに関しては確かに物足りない
しかしそんなことどうでもいい
何かの為に犠牲にして忘れてしまっていた幼い記憶
それを、今回は想い出さしてくれた
これは稀にみる青春の物語だった
“それ”が最後に言った「お前ら大人になりやがって…」
“それ”は僕らの代弁者だったのかなぁと…笑
そして僕も幼い頃の友達と会ったらこの台詞を言いたいです、あいらぶゅーめーん!!!!泣
過度に期待しなければ面白い
前作に比べると恐怖度は劣る。
爆音+いきなりお化けドーン!!でビビらせにきてる感じで心底怖いと言うわけではなかった。
前作は死ぬほど怖かった。
ペニーワイズが幻覚を見せるシーン全てが、これどっかで見たなというオマージュばかりで目新しさは無かった。
あれだけ恐怖の象徴だったITの死に方がほほーんという感じ
心臓グシャってやったら死ぬとかそもそもお前生き物だったんか!みたいな驚きもあった。
てか見終わった後もITとはなんだったのか、なぜピエロなのかわかりませんでした私は…
チョイチョイ挟んでくるビバリーとベンの恋物語が無駄にロマンチック
トラウマを乗り越えて
前作を見逃したのて、封切り前に、レンタルで前作を観てから本作を鑑賞。前作から27年後を舞台として、再びデーリーの街に集まったルーザーズも、40過ぎの大人に…。
スティーブン・キングの作品は、子供の感情から生まれる恐れがテーマになる事が多く、そのピュアな心だからこそ、より一層の恐怖を描き出しています。
今回は、登場人物が大人になって、それぞれの生活に抱えるものがあり、当時のピュアな心を忘れてしまっていました。しかし、それぞれの心の奥底には、やはり、当時の痛みが刻み込まれており、そのトラウマをどう乗り越えるのかが、本作のテーマでもあると思います。
正直、前作の方が、なかなか見えない"それ"が、ホラーとしても、ミステリーとしても恐怖を醸し出していたと思います。本作は、"それ"が見えて、語りかけてきて、最後は正体まで明らかになる事で、ややモンスター映画の様相になっていたのが残念かな…。
それに。あの方法でやっつける事ができたのでは、死んだ仲間は報われないなぁ(笑)
でもやっぱり、スティーブン・キングの作品には、最後には愛が語られて、エンドロールへと結びますね。
シンプルにガクブル事案
ほんとにあった怖い話と同じ作りですね。
バケモンに逃げ切ったあと「ふぅ…一安心…」ってなってる時に後ろから驚かせるパターン、何回やるんですかね?正直呆れました。
音で驚かせるなんて卑怯な映画ですよ!!
ちなみに私は終始耳を塞いでました。
僕たちは“それ”を乗り越え、もう忘れない
恐怖、悲しみ、苦しみ、不安、憎悪…。
その呪われた町で子供たちが恐れると、“それ”は襲い来る…。
そして、“それ”が再び…。
2017年、スティーヴン・キングの代表小説を初映画化し、同氏原作映画で最高のヒット、ホラー映画歴代最大のヒット、日本でも21世紀になってから公開されたホラー映画で一番のヒットと、記録ずくめと話題になった前作。
待望の続編にして完結編。
個人的にも嬉しい事が。我が地元の映画館で洋ホラーが上映されるのは、おそらく2005年の『THE JUON/呪怨』以来。『死霊館』も『IT』前編も上映せず…。今秋非常に見たかった一本だったので、またレンタル待ちにならず、劇場で観れただけで感激…!
27年前、力を合わせて“それ”を倒した“ルーザーズ・クラブ”。
7人の内、6人が町を離れていた。
ビルは脚本家に。
ベバリーは結婚。
リッチーはコメディアンに。
見知らぬ顔が一人?…と思ったら、あの太っちょベンはマッチョなイケメン社長に!
などなど、それぞれの人生を。
…が、各々決して幸せとは言えない。
未だ何かに縛られているかのよう。
そして忘れていた。ルーザーズの友情や誓いを。
27年も経てば無理もない。皆、自分たちの人生を背負っている。
だが、おかしい。妙にあの頃を忘れ、覚えていない。
ただの忘却や疎遠じゃない。何かが…。
そんな時、町にただ一人残ったマイクから連絡が。
“それ”が再び…。全ては、倒したと思っていた“それ”の原因だった…。
故郷に集うルーザーズ。
と同時に、恐怖が甦る。“それ”と恐怖がまた襲い掛かる。
仲間の一人に悲劇が…。
27年前の誓いを果たすか、この恐怖から逃げるか。
苦悩・葛藤しながらも、ルーザーズは再び“それ”と対峙する。決着の時…。
27年ごとに甦り、襲い来る“それ”。
設定の期待通り、27年後、大人になったルーザーズ。
子供時代の前編、大人になった後編と2部作にした面白味。
子供時代は同じキング原作の『スタンド・バイ・ミー』風の青春ドラマだったが、今作は苦渋のドラマ風。
子供時代と現在が交錯し、より重層的に。
ホラー映画ではドラマ部分がないがしろになりがちだが、前半はドラマ要素に比重が置かれていると言っていい。
見始めは、成長したルーザーズが誰が誰やらでちと困惑。
でも、すぐ子供時代と今が重なり、見慣れてくる。(ベンだけは仰天だが)
ジェームズ・マカヴォイ、ジェシカ・チャスティンら実力派のビッグネーム。
このキャスティング、子役たちに成長したら誰に演じて欲しいか、その希望が実現したもの。
何とも粋で、贅沢!
前作の愛おしいルーザーズの子役たちも新撮シーンがあり、彼らにまた会えたのも嬉しい。
だけどやっぱり、ペニーさん!
今回も神出鬼没ながら、登場する度にインパクト!
悪趣味、悪ノリ、グロは前作増し! 強烈ユーモアは、もはやブラック・コメディと言ってもいいくらい。前作で味を占めたか…?
今作ではかつての素顔を見せたり、クライマックスでは仰天な姿になったりと、さながらペニーワイズ・ショー!
予告編でも使われた風船で空を歩くシーンは、何だか妙な美しさすら感じた。
ペニーワイズが誘う、不可解で奇っ怪で奇妙で不気味でイカれた、現実か幻か分からぬ悪夢のような世界。
劇場3時間で体感すると、頭がクラクラ…。
実際、見終わっての第一声は、「疲れた~」だった。
そう、ホラー映画としては異例の長尺、169分! これでも原作既読者の感想によると、はしょられている点も多いらしい。原作、どんだけ長いの!?
さすがに見る前は身構えるが、いざ見始めれば、飽きる事はない。
ホラー映画の上に、じっくりのルーザーズのドラマ、グロやブラック・コメディ、仄かなラブ、ラストの仰天展開まで、とにかく大ボリューム!
今回も賛否は分かれそう。悪趣味全開のグロ描写もだが、ラストのSFもしくはダーク・ファンタジー的な展開やモンスター・ムービーなバトルは、怖い正統派のホラー映画を期待した人には、何じゃこりゃ!? まるでハリウッド版『学校の怪談』。
だけど、その昔見たTVムービー版もこんな感じだったような事をうすらぼんやりと思い出した。
チープでB級チックでもあり、沢山の要素や好きなジャンルを詰め込み混ぜた、キングのごった煮!
だからこの『IT』が、キングの代表作と言われる所以。
そういや今回、遂にご出演もしてたね。
確かに前作の方が、怖くもあり作品としても出来映えは良かったかもしれない。
でも、本作も本作でいい感じに締め括られている。
子供時代のトラウマ。
それは怖い。
思い出したくもなかった。忘れていたかった。
大人になった今もそう。
だけど、ずっと目を背け、背を向け続けてはいけない。
大人になるという事は、それと対峙、乗り越えなければならない。
でないと、いつまでも囚われたまま…。
何も自分だけの為じゃない。
ルーザーズの永遠の友情。犠牲になった友たちの為にも…。
もう彼らを絶対に忘れない。いつまでもこの心に覚えている。
ありとあらゆる方法で僕たちを恐れさせてきたペニーワイズ。
ひょっとしたら、一番恐れていたのは寧ろ、ペニーワイズ自身だったのかもしれない。
僕たちはもう怖くない。
僕たちは“それ”を乗り越えた。
お化け屋敷 延長戦
個人的には大大大好きな一1本目の続編。
前作で子供達が恐怖と闘う様を見た時に自分は
未解決のまま大人の自分の中に残っていたトラウマ
みたいなものを映画の中でルーザーズクラブのみんなが打ち負かしてくれたように感じて、そこに何しろ感動したんだけど、今回のチャプター2は大人になったルーザーズクラブを通じて、自分が前作で感じたそのポイントを復習するような内容だった。
恐怖という感情から人は逃れることができない というポイントを大人もビビるほどにとにかく身も蓋のないホラー的演出とビジュアルで見せていくのがこのシリーズのキモだと思うけど、今作は前作からさらにパワーアップしたキモいものが目白押し。
ペニーワイズという存在が ホラー映画 というジャンルそのものを象徴するような側面が今作はより強くて、
キモいビジュアル映画の金字塔 遊星からの物体X へのオマージュみたいな化け物や、思いっきりシャイニングのセリフがそのまま出てきたりと、作り手も ホラー映画 としてのこの映画の役割にかなり意識的であるように感じた。前作もそうだったけど、お化け屋敷的なホラー映画の役割に徹するこのシリーズの姿勢はとても好感が持てる。
後は大人になったルーザーズクラブの面々が相変わらず誰一人として捨てキャラになっていなかったのもよかった。子供達の輝きが素晴らしかったこともあり勝手に心配していたが、みんな素晴らしかった。
ただ、捨てキャラがいない為に個別の恐怖シーンを全員分盛り込まなけれならなくなった結果、尺が伸びた感は否めない… ホラー映画としては今回の上映時間は問答無用で長いと言わざるをえない。
ペニーワイズについては、今作では決着をつけないといけないということもあって色々と存在そのものの種明かしのような説明が入っているけど、その点も ホラー映画 という点で行くと余計と感じるところはあった。
けど、その説明の間も キモさ が緩まないようにホラー要素はきちんと保持されているのでなんとかなってはいたと思う。ただ個人的にはそんな説明がつくよりも、人知れず人々を蝕んでいく恐怖の権化としてのペニーワイズの方が好みではあった。
大人になったなお前たち… という今作のペニーワイズの最後のセリフの境地に自分はチャプター1の時点で勝手に行っていたので今作は内容に関しては延長戦のような位置付けだったけど、ジャンルとしての正々堂々とした作りはよりキモくブラッシュアップされていたのでやはりこのシリーズは好き!
お化け屋敷映画最新作として楽しめた
ホラー映画なのに感動できる
チャプター1からの続編ですが
ペニーワイズさんの豹変っぷりは
相変わらずでグロテクス差は前作の方が
強かったのかな思います。
ルーザーズの絆、団結力はほんとに
感動ものやと最終章にて更に実感させてくれました
笑うシーンもあり、ホラー映画の新しいジャンルを
見事に確立させてる映画と終始感じましたね。
途中一瞬だけ流れるAngel of the morningに一番鳥肌立ちました笑
Deadpool好きにはたまらんです。
ペニーワイズがなぜこうなったのかの描写があれば
もっと感情移入できたのかなと
特におばあさん出てきたときに
ちょっとだけ触れるんですけどね
後はおばあさんの足跡で近い付いてくる所が一番怖かったかなと!
ラストがあっけなかった
前作の少年たちが大人になってから再集結する物語。子供時代の映像が随所に挟み込まれていて、懐かしさや甘酸っぱさを感じさせる。それ故、単なるホラー映画にとどまらない奥深さが備わっている印象だ。
無敵感漂うペニーワイズをどうやって倒すのかとドキドキしながら観ていたが、予想に反してあっけない幕切れにやや拍子抜け。
原作者ステェーブン・キングがまさかの店主役で登場し、ジェームズ・マカヴォイ相手にセリフを喋って演技をしている場面がある意味最大の見所か。
謎は解き明かされたのか?
ポスターにも謎が明かされるとあったので、きっちり1を復習して鑑賞しました。
ペニーワイズが古い時代に実在してたぽいので極悪ピエロになった経緯がわかるのかなーなんて思ってたけど結局分からず…明かされた謎がなんだったのか。
中盤まで楽しめてたんですけど、後半はB級映画っぽくて…途中退席もチラホラ。
最終形態が気に入らなかった
この作品…3時間もあるんですよね。何故そんなに長いんだ?と思いましたが、観て納得しました。続編にして完結編…単純に前作を見ていなくても、分かる内容にするため、回想シーンが挿入されていたからでした。しかも、出演者それぞれにクローズアップしてるから、長くなるはずです。だからといって、中弛みすることもなく、3時間と感じさせなかったのは良かったと思います。
ただ、何故、ピエロになったのか、結局、弟ジョージはどうなったのかなど、ちょっとピンと来なかったんですよね。ピエロから、何故、あの蜘蛛のような形態になったんでしょう?正直、あの姿は、見たくなかったかな…。気持ち悪いけど、怖いと思えなかった。長い間、地下に巣窟してる間に、変形したということでしょうか。しかも、エイリアンのように、ガブッとするシーンも多かった。前作では、子供に恐怖を与えるのが趣味みたいな感じだったのに…。結局は、捕食してたってことですよね?子供に恐怖を与えるのが趣味な男が、何故、27年後に大人になったルーザーズに興味を持ったのかも謎。27年前にやられたのが悔しかったからなのかな。もう、子供じゃないから、やられるって分かるってるのに…。
いろいろと疑問は残りますが、面白かったと思ってます。あの蜘蛛のような形態以外は…。
単なるホラーでしかありませんでした⤵️⤵️
前作からの謎解きを期待したのだが、ペニーワイズが何者だったのか、結局謎は解けず。
子供の恐怖心にかこつけて出てくるペニーワイズがなぜ大人にも見える?ってところから、よくわからないストーリー展開に謎解きは途中で諦め、これは文脈なしの人間ではない化け物の単なるホラーでしかないと思ってみることに。
そうしたら、それなりには楽しめた。一番インパクトがあったのは、老婆が長身の化け物に変わって進撃の巨人ばりに迫り来るところかな。最後のペニーワイズは、ゲームファイトリーグのUFOクイーンを彷彿させ、怖さよりもどうやって倒すのかに興味をもってしまった。
何より冒頭に暴漢に襲われペニーワイズの犠牲になってしまう青年は可哀想すぎ。
前作は少年たちの克己心ありの成長と友情が印象に残ったものの、今作品は長い割には印象には残りませんでした。
まあまあの、まとめ方です
前作は出来が良かったので期待していきましたが、それ
なりの出来で楽しめました。最後の倒し方や、スタンの自殺、27年周期などちょっとおかしいところは沢山ありますが話の収束も悪くない。個人的にはペニーの存在感と、何よりヘタレリッチーが誰よりエディの死を悲しんでるところにジーンときました。
ストーリーの進め方がちょっとイマイチで、上映時間ももっと短くできそうですが、こういうキングらしい楽しい映画はもっと見たいです。ドクタースリープも楽しみです。
最後はピエロへの悪口とは・・・
ホラー映画で3時間近くの大作とは珍しい。
いくつかのシーンでは「ビクッ」となり、しばらく心臓がドキドキし、
ホラー映画として、興味のある方は観て損はないと思います。
ただ、気になった点をいくつか・・・
1、この内容なら、1時間近くは上映時間を短くできたのではないか?
2、ラスボスがピエロの顔をした巨大グモとは・・・
冒険活劇やファンタジー映画なら納得いくのだが、ホラー映画では?
3、ピエロを倒す儀式の準備をする為、2時間半近くの上映時間を費やしてきたが、
結局、それが通用せず、ぽっと出の倒し方で倒すのだが、
だったら、それまでの2時間半は何だったのか?
4、そのぽっと出て来た倒し方が、全員で言うピエロへの悪口とは・・・
ピエロを恐れない心が、ピエロを弱らせるというのは理解できるが、
3時間近くの大作のラスボスの倒し方としては???
それなりに楽しませて頂いたので「3」の評価を付けさせて頂きます。
興味のある方は、見て損はないと思います。
スタンド・バイ・ミー2はいらない
少年編のノスタルジー、ミステリアスが無くなった微妙な大人編。
以下、原作にも触れるのでネタバレ注意。
●原作は大人編も面白い。それぞれの大人になってからの背景、大人になることで失うものが描かれているから感情移入できる。さらにその失われたものが怪物撃退のキーとなるというミステリー、サスペンスがある。映画ではほぼ描かれていないのでドラマ自体が盛り上がらない。主人公たちは恐怖に怯える弱い大人としか見えないので共感できない。
●怪物登場がワンパターン。そこにもはや恐怖は感じられない。ただただ特撮の見せ場にしかなっていない。
●なんか頑張ったら退治できた…って。大人になった主人公たちが恐怖とどう向き合い、乗り越えるかの過程がまったく描かれていない。原作はそこを描くことで、単純なホラーではなく現実世界の人間ドラマとして広い共感を得ることができた。
ホラーだから特撮てんこもりで怪物出せばいいって発想がもったいない。
原作はホラーという枠を超えて名作だ。青春小説のような読後感といったら…。
誰しもが折り合いをつけて大人になる。そこにペニーワイズの"かまってちゃん"
前作はエンドロールで、"Chapter 1"と表示されてのけぞったが、あれから2年が経った。待望の続編は169分(ほぼ3時間)という作品情報にヒビりながら初日IMAX鑑賞。
IMAXを選んだのは殺人ピエロ、"ペニーワイズ"の顔を超大画面で見たいというだけで、本作はシネスコアスペクトなので、ドルビーシネマ館で暗部のHDRを楽しんだほうがよかったかもしれない。
"Chapter1"は、米メイン州デリーで起きた児童失踪事件。その犯人は、子供たちだけが見える殺人ピエロ、"ペニーワイズ"の仕業だ。
ピエロのペニーワイズは、子供たちひとりひとりの怖いもの="それ(it)"に変身するのだ。"loser"(いじめられっ子)である、7人の子供たちは一致団結して、ペニーワイズの恐怖と対峙して、それを乗り越えた。
"Chapter2"はそれから27年後。あのペニーワイズが故郷でまた連続事件を起こす。それを知らされた"loser"(いじめられっ子)たちは、27年前の"血の約束"を果たすため、故郷に呼び戻される。
本作は原作の年代設定を少しズラして、27年後が現代になるように調整してある。
ホラー映画の歴代1位の興収記録を作り上げた"Chapter1"だったが、本作の本質はホラー映画ではない。
大人になれば忘れ去ってしまう、お化けの正体は、大人の理不尽な言い訳だったり、子供に隠しておきたいことだったりする。キングの書く恐怖は、思春期の子供たちなら誰しもが持つ不安にある。
誰しも、自分自身や社会との折り合いをつけながら大人になっていく。故郷を離れ、かつての友人たちとも疎遠となり、子供時代の"怖いもの"だけでなく、"初恋"、"友情"、"想い出の場所や宝物"の記憶も遠くかなたに消えていく。
イット(IT)は、みんなの心の中の子供時代の象徴なのである。やはりスティーブン・キング原作の「スタンド・バイ・ミー」(1986)と同じジュブナイルなのである。
ジェームズ・マカボイ(ビル役)の存在感はさすが。尺が長いのは、ひとりひとりの深層心理のトラウマがつまびらかにされていくからで、それらは大人になった"loser"(いじめられっ子)たちを演じる俳優たちの巧さで支えられている。
それでも思ったほどは長く感じないのは、いちいち、ピエロのペニーワイズは"笑い"を提供してくれるから。
嘔吐や下水道、数々の汚いものも、子供の大好きな"ウンコ、ゲロ"のたぐい(大人が子供に禁句とするもの)。
ペニーワイズの仕業はすべて子供の心が生み出す妄想・幻影。とにかくペニーワイズが、"かまってちゃん"であることに気づくと、笑いが止まらない。ホラー好きにはお馴染みの名作リスペクトシーンや、クソかわいいクリーチャーたちの暴走。観れば観るほど楽しくなる。
(2019/11/1/IMAXシネスコ/TOHOシネマズ日比谷Screen6/字幕:野口尊子)
Let's kill this f**kin' clown! これはこれで面白い。
前作のジュブナイルな感じからするとルーザーズの皆さんが成長してて、尺も長いのでコメディも交えつつだったので、ちょっと方向性変わった気もしますが、これはこれで面白かったです。
とりあえず大きな音でビックリさせる演出が多いのですが、それに逐一ビックリしている私は映画を作った側からすると良いお客さんに違いない・・・等と思った「IT chapter two」。
でも、ルーザーズは6人もいるのにペニー・ワイズさんは一人で全員を怖がらせなきゃいけないので、何だかんだでメチャメチャ働き者だと思いました。それぞれのキャラクターの人生をちゃんと調べて、あの手この手で怖がらせてきますし。勤勉ですよね。それでも流石にネタが尽きたのか、最後はもう精神的な怖さは捨てて物理的な攻撃になってましたが。
しかし、ペニー・ワイズさんのやられ方が悪口って・・・まさかの言葉攻め!映画のラスボス倒すのに余り見ないやり方です。ビルはずっと「ピエロ!ピエロ!」って言ってたのですが、ピエロに対してピエロって言うのは何処か悪口になってたのでしょうか?
前作のラストでもペニー・ワイズさん一人に対し子供達七人の多勢に無勢で、いじめてるようにしか見えなかったのですが、本作のラストでは言葉の暴力になっていて、いじめられてる感が増しています。さすがにペニー・ワイズさんがちょっと可哀想になりました。
でも、結局ペニー・ワイズさんは何がしたかったのでしょうか?前作で解らなかったので本作でわかるかなと思いきや、特に説明もなく目的があやふやなままでした。別に食料として人間食べてる訳でもなさそうですし。あの人を怖がらせるのって実は単なる趣味?
・・・どなたか解説レビューを書いてくれること期待しています。
追伸
ちょっと良く解らなかったのですが、中盤にスティーブン・キング本人出てました?もし本人だとして、これから続けて公開されるキング原作の「ドクター・スリープ」や「ペット・セメタリー」にもカメオ出演してたりしたら・・・故スタン・リーのポジション狙ってたりして。
再観賞
2020/8/23
週末1&2イッキ見!!
ズッ友とか簡単に言えない
Chapter 1の弱みに向き合う!みたいな強い骨子はなかったけどペニーワールドをがっつり楽しむエンタメ映画でした。それはそれで満足なので3.5。
1の子供の頃のlosersが好きすぎて27年前の記憶と交差するシーンが胸アツ。その内アラフォーになった彼らもどれがだれだっけ?って気持ちから完全に重なって見えてくる不思議。
ひたすらまた1が観たくなる。
絶叫アトラクションに乗ってる感覚だった
IT前作から27年後を描いているという事で、始めは大人になった登場人物たちの顔が一致しませんでしたが、ここは物語が進むにつれて個性が発揮されていったので安心しました。ベンは変わりすぎですが(笑)
物語としては前作同様そこまで難しくなく、ジェットコースターに乗っているかのように勝手に繰り広げられる展開を楽しむだけでいいので単純に面白かったです。
どこかで何かを待ってしまう感覚が絶叫アトラクションみたいな感じでした。くるくるくる!って感じです。
個人的にはホラー映画が苦手な人ほどこの映画はぜひ見てほしいと思います。面白さが分かると思いますので。
ただ、この映画の魅力はホラー映画でありながらも、それぞれのキャラクターの個性が際立っていて単純なホラーとしてじゃなく、友情物語としても見れるところかなと思います。
音響効果なり映像の迫力なり、このアトラクション感覚は映画館でしか味わえないと思うので、ぜひ女の子を誘って観に行ってみてください。
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