人魚の眠る家のレビュー・感想・評価
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最後まで没入できた!!
出だしで観る側の覚悟が試されますが、無駄なシーンが無く、最後まで引っ張っていく力がありました。 単なる闘病ものとはまた違って楽しめました。BGMも押し付けがましくなくて良かったです。旦那さんはお金はありますが、少し頼りなかったです。
西島くんの離人的な感じがよかった。坂口くんのピュアな感じも。松坂慶...
西島くんの離人的な感じがよかった。坂口くんのピュアな感じも。松坂慶子も。篠原の思い詰めた感じはよかったけど、演技としては中途半端。女の子がよかった。脳死が社会的に中途半端な死であることをここまで社会的に描写したものはない気がする。だからこそ、篠原は物語としてのお別れが必要だったのだ。
評価は分かれるでしょうね
私は「結末が安易で残念」、良い内容なのに「最後でぶち壊し」と思いました。 人の死は「脳死」であって「心臓死」ではないと考える人と、 人の死は「心臓死」であって「脳死」ではないと考える人では、 基本的な死生観が違うので、決してわかり合えないのだと思います。 私は「脳死」派なので、見ているとしらけてしまいました。
子供と動物には勝てません。
堤幸彦監督、篠原涼子主演の「人魚の眠る家」。 離婚間近の夫婦の娘が小学校入学直前に事故で意識不明に、医師からは脳死判定を勧められる。そこから起こる「死」についての認識の違いによる悲劇、でも子供主役だから泣きやすいし感情移入もしやすいよね。ずるいよ監督この東野原作を使うのは、ってぇ良作。
自分が同じ立場なら、どうなってしまうんだろうか。
もし自分の家族が脳死と言われたとき、それを死と自分は受け入れられるだろうか。 とても重いテーマだと思う。 心臓は動いている、体も成長する。 でも周りはそうは言ってくれないんだよな。 医学的には死んでる。理性では分かってる。でもそんな簡単に割り切れる物じゃない。 この映画を観て、お涙頂戴だね、この母親気持ち悪いねって言うのは簡単だよ。 でもそこじゃない。自分ならどうなってしまうんだろう、どこまで狂ってしまうんだろう、どこで諦めをつけるんだろう。色々なことを考えさせられた。 決して、気持ち悪いの一言で済まして良いような作品じゃない。
75
全ての登場人物の感情がきちんと描かれていてとても良かった。一人一人の気持ちが良くわかったのと同時に自分はなんて幸せなんだろうと感じることができました。 唯一、川栄カップルの恋愛話はいるのか?と思った。
命の定義づけ。
脳死に関する話です。
それが子供だから尚更です。
やはり重いですが、
映画としては、面白いですし
泣けますし、考えさせられます。
篠原涼子の
人は2度死なない!のシーンは
母親の苦しみや葛藤が出てて、
胸打つシーンでした。
おもしろい
多分この映画への否定的感想のほとんどは正しいんです。 この映画は気持ち悪い。 でも共感できないから映画として☆が低くなるのはおかしいと思います。 この映画は「泣ける映画」として宣伝すると決めたのでしょう。 ですがそれは他のレビューでも書かれている「本質」に 気づけない人たちにも映画を観てもらい、赤字にならない様にするための 経営戦略であると思います。 それ自体は良いとは私自身思いません。 ですがこの映画自体の出来栄えは 非常に素晴らしいものだと思います。 まったく別の問題なんです。 この映画は狂気を描いています。 ですがそれは主人公サイドだけの狂気ではありません。 排他的な思想も狂気です。 堤 幸彦監督の他作品でも狂気を前面に打ち出した描写は多いです。 これは泣ける映画ではありません。問題提起なんです。 それが本質なんです。
母親目線
泣いた〜。
泣かずにはいられなかった。
母親目線で鑑賞した為、常に私だったら、、、
もし娘だったら、、、
などと感情移入しながら、自問自答しながら観ていた
"脳死"を作品のポイントに置き、
現代医療、医療技術、家族のつながりなどなど、
お話は観ていて全く飽きる事なく進み
終盤は全く予想外の展開で驚かされました。
水の事故により脳死状態になってしまった瑞穂に、
従姉妹の若葉ちゃんが、その事故は自分のせいだと
涙ながらに告白するシーンはもう悲しくて悲しくて。
小さな子供が自分が原因で大事件を起こして
しまったことを、1人で抱え込んでいたと思うと
悲しみが止まりませんでした。
薫子(篠原涼子)の狂気に満ちた母の演技は
時に恐ろしく優しく、娘への愛情が伝わりまくりで
迫力満点のシーンもドキドキさせられました。
脳死という難しいテーマでしたが、
誰にでも起こりうる事で、もしそれが、
自分の愛する子供たちに起こった場合、
私自身はどんな選択ができるのか。
子供をある日突然失って、狂わないわけがないと
信じている。だからこそ、周りの人との温度差や、
世間の常識、世間のルールなどは関係ない。
娘にもう一度元気な姿を見せてほしい。
ただそれだけ
瑞穂ちゃんがありがとうってお母さんに伝える
シーンは、号泣。小さな体でよくがんばったね。
と、もう私は篠原涼子化してました。
ええ、間違いなく。
生きていられるというのは、自分の意思があると
いうことは、奇跡だと改めて思う。
いつ何時、どんなことがあっても自分の人生を全う
したと言えるように、いざという時のことも考えて
決めておかないとなと思いました。
音楽も映像も美しかったです。
死とは何か、考えさせられる。
この作品を酷評している方もいるが、私は素晴らしいと思った。話の展開や役者さんの演技から、娘の死を受け入れられない家族の葛藤や苦しみがリアルに表現されていて、まるで自分もそこにいるかのような気分を味わえた。また、「脳死」という重いが深みのあるテーマは同時に「死」そのものの定義も考えさせられた。他人からしてみれば「脳死」は「死」と見なすのは当たり前だろうが、家族から見ればまた別の捉え方もあり、とても考え深い作品だった。
人の死の定義とは何か
東野圭吾が描く殺人ではない「死」については、毎回好きな傾向がある。
日本において脳が停止した場合、
①心臓移植を決めた場合には脳死を診断して、死亡を認定される
②移植をしない場合にはそのまま生きていると認定される
という2パターンがあり、今回はその②を選んだ家族の物語。
確かに現代の医療をもってすれば、身体を動かすことは出来、その結果身体が成長をするかもしれない。
意識が止まった瞬間(脳が死んだ瞬間)なのか、心臓が止まった瞬間なのか。
それとも最後のシーンにあった、お父さんが「死を認識できたのは心臓が止まった時ですかね」というコメントに対して、「じゃあ、まだ生き続けてますね(心臓移植によって)」というコメント。死を定義するのは、人それぞれなのかもしれない。
確かに自分自身の生は、自身の意識によって成り立つかもしれない。
ただ、それぞれの意識のなかにそれぞれの生があり、生き続けているのかもしれない。だからこそ、他人にとっては死んでいても、彼女はお母さんの中では生き続けていたのかもしれない。そして、それがある種の恐怖に見える瞬間も生まれるのかも。
重いテーマだったけど、暗くなることなく考えさせられる良い作品だった。
テーマが重い。
脳死と心臓死での違い。 また、それを受け止められない母親。 テーマが重くて残酷だったけど ラストシーンにかけて 綺麗にまとまって終わった気がする。 篠原涼子の演技もすごくて 見ていられないシーンが多かった。 娘と出歩くシーンだったり 娘を動かして喜んでいる姿は 痛々しかったな。 あと、全然関係ないけど 娘が顔面神経いじられて笑うシーンは 本当に怖かったし、 あの空気感はすごかった。 家で昼間に見ていても ホラーとは違った続々感があった。
重いテーマ
子供が脳死状態などの危篤になれば親である人なら気持ちはわかる。親心を押すような研究内容出し提案。素人の親からしたらこの装置を続けて機械的にでも動かしていればいつか戻ってくるのでは?と淡い期待を抱いてしまうだろう。
脳死判定をする、基準も子供が相手では判断がキツイ。
最後娘がありがとうと別れを告げるシーンがリアルで、良かった
原作既読。 原作では子供の臓器移植や海外渡航移植についても考えさせ...
原作既読。
原作では子供の臓器移植や海外渡航移植についても考えさせられる内容になっているけど映画はその部分は端折って脳死は人の死か、というところだけにスポットを当てた感じ。
もし自分が同じ立場になったとしたら、無理な延命治療はしたくないし機械で動かすなんてありえないし臓器提供もしない。
だから薫子に共感できるところがひとつもなかった。
その辺は人それぞれ価値観の違い。
包丁を突き付けるシーン、言いたいことはわかるけど家族にだけ言えば良かったものを本当に警察を呼んでしまったが故にただの痛い人になってしまったのが残念だった。
東野圭吾作品と堤幸彦は相性がいいかも
篠原涼子はどちらかというとコメディアンヌの方が上手な気がします。悪くはないと思いますが。脳死という難しいテーマを今回は堤幸彦上手く演出してます。時々取り返しのつかないダメダメの時もあるけど東野圭吾作品は相性いいですね。 狂気の母性とそれが伝播したのか盲目的な若き科学者。 東野圭吾の原作を久々に読んでみようと思った。
脳死判定
原作が東野圭吾さんですのでそれなりに飽きずに見れました。 離婚を控えてた夫婦がある日、子供が不慮の事故で植物状態になり延命処置していくことになることをきっかけに 離婚を取り消しにして懸命に最新医療を使い延命治療をしていく。 脳死についてはさまざまな論議あると思いますが希望をもつ母親の気持ちは共感できました。現実を受け入れることは悲しみが大きすぎますから。 でもラストは現実を受け入れて前を向く姿は、感動しましたね。
心が描かれた作品。
人工呼吸器→横隔膜ペースメーカーに。
脳からの信号→外部からの電気信号に。
そうすることで『体が動く』我が子の姿に、無くなったと思っていた「命」の灯火を見出す夫婦。
体内から生まれる反応ではなく、体外から加えられた力による反射を見て「生きている」と、自分に言い聞かせ、認識させる。
体の成長は、植物に水を上げるがごとく、栄養を与えて適度な運動をすれば成長するようになっている。
しかしそれは、果たして『命』なのか。。。
心が締め付けられるようなそれぞれの登場人物の心の葛藤。
瑞穂ちゃんが、人間の「形」を留めてるだけに、肉体が外部からの反射によってであれ「動く」だけに、人間の形+肉体の動きで「命」を感じてしまう。「生きている」と感じてしまう。
星野と母は、瑞穂が『目覚めたときに、スグ歩けるようにするため』にANCで筋肉を「操作」していたのが、いつの間にか「操作するための」へとすり替わって行く。
母以外の周囲は、瑞穂を生きていると思えていない。ついにキレた母親は、瑞穂を人質に取り、自らの手で瑞穂を殺そうとする。
皮肉にも「殺そうとする人間」を見て、殺される対象である瑞穂ちゃんが「生きている」と周囲は思わされた。。。なんとも悲しい生の証明か。愛にあふれる説得は、誰にとってもとても残酷でした。
・
「脳死は人の死なのかどうか正直、今でも私にはわかりません」
脳死は、そこに横たわる本人にとっては、死なのかもしれない。しかし、母や父や家族にとっては死ではない。心と体は、切り離せない。頭でわかっていても、心で信じている。それでもいつの日か、無情な時間の積み重ねで、心が信じられなくなったとき、頭と心で理解してしまったとき、死を迎えいれる「準備」がやっとそこでできる。
登場人物の心がむき出しに、心の気が済むまでを描いていた。心が描かれた作品。
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