「普通の(いい)映画でした」人魚の眠る家 やぶうちへびさんの映画レビュー(感想・評価)
普通の(いい)映画でした
ドラマとしての出来は他の映画と比べてかなり高いと思う。
それでもこの評価にしたのは
「自分が観たいものだったか」
「何度も観たい映画か」
という点ではNOだったため。
この映画はホラーでもサスペンスやミステリーでもなく、「脳死は人の死か」をテーマにした普通のドラマだという事に注意したい。
ホラーを想起させる演出があり、終盤どんでん返しがないかハラハラしていたが、気にせず安心して観てもらいたい。
暖かい涙ではなく、悲しみが強いため、自分はジワりこそすれ泣けなかったが、人によってはかなり泣けるかも。
余談だがこの映画最大のホラーは、坂口健太郎の彼女の存在。
かわいくて、ゆるふわで、動物病院のナースで、彼氏の趣味の話を喜んで聞いてくれて、結婚の約束や誕生日をほったらかしてかなり長期間放置しても一度謝っただけですべて許してくれる、包容力のある女性。
これこそ童貞の妄想が生んだ異形の存在なのかもしれない。
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