劇場公開日 2018年11月16日

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「取捨選択」人魚の眠る家 ただの女子高生さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5取捨選択

2018年12月2日
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東野圭吾原作

絶対的話題作だし、
予告編観た時にあ〜これ絶対観るやつだわと
思ってしまってた作品で、



案の定、
私好みの映画でした。



ヒューマンミステリーだから
家族のお話だから
泣かせにかかってくる系かな、、

なんて思ったりもしてたけど



とにかく
何もかもが苦しい世界だった


何かを得るためには
必ず何かを失わなきゃならなくて

それが突然であったとしても
答えを出さなきゃいけない

この物語に出てくる人達は
きっと最初は私たちと同じ目線だったけど
一瞬にしてその立場に立ってしまった



選択を迷えば
答えを出せと急かされ

答えを出せば悲観され

何を選んでも正解じゃないって言われて
取り戻せる事象には限りがある事なんて
たぶん全員がわかっていたけど
それでも失くさないで持っていたいものを
必死に狂ってでも守ろうとしてた。
その強さ、あるいはその恐さが人間の愛情なんだろうなぁ、

それをお芝居で見せられる技量がほしい、、
熱量とか単純な言葉じゃなくて
表せられない事がもうすでに素晴らしい事で
素晴らしい役者さん達なんだなぁ、と思います。



捉え方とか見え方は人それぞれだろうし
現実的に考えるのも大事だけど
奇跡とか希望とか目に見えない抽象的なものを
信じられる綺麗な心を持っておきたいと、
ふと思いました。




何かが人間を超えてしまう瞬間の
例えばロボットとか、
そういう恐さが凄くありました
感情を持たないままに生きてても
結局人はだめになっちゃうから

綺麗事を言うつもりはないけど、
人と人が繋がって共鳴し合って生きて欲しいし
そういう世の中だと生きやすいですよね

生き難いって思う事沢山あるし
自分より下にいるなんて人を見つけて
安心しても惨めになるだけだから
自分をちゃんと認めて信じてあげられるようになりたいです、




私普通に生きてる時はあんまり現実に感情移入しないタイプなんですけど
映画とかお芝居観てると完全に持ってかれちゃうタイプなので

苦しいとか全部引きずってしまうけど
その感覚が大好きだから
この作品はいい意味で後を引く作品でした。
偽りの希望で終わらなかったところ、
凄く好みでした。
















ただの女子高生