「シスター○○、ブラザー○○、ついでにファザー○○」シンプル・フェイバー kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
シスター○○、ブラザー○○、ついでにファザー○○
ちょっとしたことで映画の評価は随分変わる。ステファニー(アナ・ケンドリック)とエミリー(ブレイク・ライヴリー)のキャラ設定が面白いので、そのままコメディ路線を突っ走ってサスペンス要素無しにしても成り立つんじゃないかと思ったくらいでした。エミリーの失踪によって、誰か利益を得るものがいるのか?という疑問点でストーリーを追いかけてしまうのは自然なのですが、遺体確認の段階でほぼ全容がわかってくる。見逃した方はある意味ラッキー。エミリーの死に顔のホクロの位置が明らかに左右逆になっていたのです。「あ、エミリーです」なんて言うな!こら!てな感じで、やっぱり保険金がらみなのだとわかってしまう。前半の会話でも伏線張りすぎでした・・・
常にビデオ付きブログをアップするステファニーは“痛い”ところも含めてとてもキュート。料理を中心に更新していたのに、公開行方不明者のブログに変わっていくところもいい。また二人の関係も憧れから同情、そして疑惑と、その感情の揺れ方が激しすぎるくらい。ブラザー・ファッカーとかバカにされてるみたいだけど、そんなに単純なものなのか?日本だと、暗い横溝正史の作品みたいになっちゃうぞ!(笑)
途中から『13日の金曜日』みたいな設定になっていくような錯覚に陥り、最終的には計画、実行と、夫婦のどちらかが主犯で共犯・・・という雑などんでん返しになっていくのに嫌気がさしてくるほどになったのですが、ハイブリッドカーでどかんとやっちゃうシーンで盛り返しました。しかし、夫のショーンは釈放されたままでよかったのかな?やっぱりモヤモヤ感が残る・・・