デス・ウィッシュのレビュー・感想・評価
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これを是とする危うさ
「狼よさらば」の再映画化らしいですが,その作品を知らないので,比較はできません。本作だけを見ての印象は,つまらなくはないが,それほどおもしろくもないなという感じです。
被害者家族の復讐劇という,非常にわかりやすい設定とストーリーで,序盤からよどみなく展開し,主人公ポール・カージーが父親から死神へと変容していくさまがしっかり描かれていると思います。それだけに,ポールの心情には大いに共感できるし,行動も理解することはできます。
しかし,その是非については,やはり賛同しかねます。「当事者ではないから」と言われればそれまでですが,このような行動を映画で肯定的に描き,あまつさえラストでの一連の事件の収め方には,違和感を超えて危機感を覚えます。せめて,ことの是非を観客に問いかける問題提起ぐらいでとどめておいてほしかったところです。
それにしても,現場に証拠を残しまくっているのに,犯人にたどりつくのが遅いシカゴ警察には,「だから無法地帯になってんだよ!」とツッコみたくなりました。
悪くはないですが。
物語は使い古された復讐劇で、最後も普通にハッピーエンド。
イーライ・ロス監督なので描写がグロいかと思えば一瞬だけ。
悪役も只の街のチンピラ強盗、印象も皆無、伏線も無し。(弟が意味深な感じだったので、もしや!と思えば普通に良い弟。)
安心しては観れますが、ありきたりな作品であるのは否めません。
後、思うのは主役は、ブルース・ウィルスではなくアクションイメージの無い俳優がやった方がより復讐感が強まるのではと思います。(弱い感じがしないしね(笑))
怒りに震える外科医の復讐劇。
「デス・ウィッシュ」字幕版で鑑賞。
*概要*
何者かに家族を殺された外科医が復讐するアクション映画。
*主演*
ブルース・ウィルス
*感想*
お恥ずかしいことですが、今までずっと「デス・フィッシュ」だと思ってました。「ウィッシュ」ですね!(^^;
さて、ダイハードでお馴染みの名俳優ブルース・ウィルスの最新作「デス・ウィッシュ」ですが、ほかのレビューサイトでは低評価で、見る前は、少々不安がありましたが、個人的には結構面白かった!\(^^)/
外科医のカージーは、妻と娘の三人家族で幸せな毎日を送ってたのですが、突然、何者かによって妻が殺され、娘が昏睡状態に陥ってしまう。カージーは、一向に捜査が進まない警察に嫌気がさし、怒りに震え、自分で悪を処刑することを決意する。
決意したのは良いのですが、彼は外科医なので、最初は弱いです。銃に慣れてなく、発砲するのが下手くそ。動画などで見て、勉強(?)し、素手ではなく、銃を手に取り、フードを被り、悪を次々と処刑していきます。
外科医ならではの名言がカッコ良かった。(^^)
あと、イーライ・ロスの作品なので、まぁまぁグロいですw ブレーキ液のシーンはめっちゃ痛そうだった。。(^^;
話のテンポ良かった。表の外科医、裏の死神を上手く使い分けて映し出した。ガンショップの店員さんがエロかった!
ブルースのアクションは、比較的少ないけど、これはこれで面白い!
あと、内容が社会的に大丈夫だろうか?銃社会、黒人差別について絡んでたけど、、、(^^;
悪役が少なくて、もっと人数を増やせばもっと盛り上がったんじゃないかな。
見る前は期待してなかったけど、見始めたら面白かった!「イコライザー」とはまた違った視点の面白さ!
まさにダークヒーロームービー!\(^^)/
もはや単純な勧善懲悪は古臭い。凡庸な作品
ブライアン・ガーフィールドの小説を原作とした、チャールズ・ブロンソン主演の"Death Wishシリーズ"5作品の初作「狼よさらば(邦題)」(1974)のリメイクである。
ブルース・ウィリス主演作品だが、さすがに年老いた。こういう役しか、もう回ってこなくなったというべきか・・・なんかパッとしない。
無法地帯になっているシカゴの街で、自警に目覚めた主人公が悪人退治をする。リメイクに際して、スマホを使ったり、合法的な銃の購入ルールを説明したり、一所懸命アップデートがなされているが、オーソドックスで、もはや古くさい展開。
オリジナルでは"設計士"だった主人公の職業が"外科医"に変更されている。オモテの顔は生命を救う使命を持った主人公が、やむを得ない理由で、悪人の生命を奪うというウラの顔を持つ、"必殺仕事人"設定に置き換えている。
"勧善懲悪"のテーマでいえば、デンゼル・ワシントンの「イコライザー」(2014/2018)シリーズの方が、はるかに現代的に洗練されている。もはや「白人=正義、黒人=悪人」という語り口さえも、古くさく感じてしまうのか。
ちなみにそのデンゼル・ワシントンが無名時代にオリジナルの「狼よさらば」に路上強盗犯役でチョイ出演しているというトリビアも。
ヒマだったら観てもいいレベルの凡庸な作品。こういうのが安心して観られるというヒトもいると思うが、新味は全くない。
(2018/10/19/ユナイテッドシネマ豊洲/シネスコ/字幕:種市譲二)
どこか古臭い
???「ほら、被害者がライフルを持ってたから救われただろ。」
ブルースウィルスの新作とのことで若干の期待を込めて行ったが、まあ期待は応えてくれた。
少し脱線するが先日ニューヨークで20何年ぶりに発砲事件のない週末となったというネットニュースをみた。やはり銃規制の少ないアメリカではこうした発砲事件も多くその被害者または加害者を救う医者の話である。
ストーリーは順調に進み特に苦痛なく映画を楽しめたが、序盤に娘が護身術を会得している過程を説明してるに関わらず犯人にあまり抵抗しなかったことや、後半の撃たれた箇所を治療するシーンで満足な治療ができなかったが、次のシーンではピンピンしてたことなどすこし突っかかった。
こうしたところが作品の評価をさげるとこだった。またやはり後半の銃撃戦のときに主人公がライフルで犯人グループをやっつけたところが全米ライフル協会の思うツボであると思ってしまい結局のところ凡作として終わってしまった作品である。
これから鑑賞する方へ、少し日本の捉え方をせずアメリカ的な考えになって楽しんでください。
ブルース・ウイルス復活
面白かった
『狼よさらば』も大好きなので、ハードルが高かったけどとても面白かった。久しぶりにかっこいいブルース・ウィルスが見られた。絵に描いたような幸せ家族はその後の悲劇を想定して見ていたのでよけいにハラハラさせられた。娘が凌辱されずに生き残ってよかった。主人公が殺人にカケラも葛藤がなく、喜びしか感じていないようだった。アイス売りを殺すところは、てっきり家を調べて夜になってから殺害すると思っていたのでびっくりした。。
殺人医師ブルース、大暴れ
当初この企画はジョー・カーナハン監督・脚本&リーアム・ニーソン主演で進められていた。
あの陰に満ちたサスペンスの佳作『THE GREY』の監督主演コンビが手がけるという事で期待していたが、いつの間にか企画が頓挫。製作サイドがブルース・ウィリス主演を推した事に、カーナハンが難色を示して降りてしまったとか。
そして紆余曲折を経てイーライ・ロスが監督した完成版。
『狼よさらば』のリメイク、というより原作小説の二度目の映画化といった方が適切かも。
カーナハンが手がけた脚本を活かしているだけに、陰に籠っていく主人公の医師の描写などはカーナハンらしさが感じられるし、ロス監督ならではのトーチャー描写やオフビートな笑いなど、『狼よさらば』にはない要素も。
ラストは、殺人医師と化したブルース・ウィリスらしさ溢れるケリの付け方。やっぱりウィリスはこうでないと。
欲を言えば、当初のカーナハン&ニーソン版も見たかったかな。
チャールズ・ブロンソン鍛えられた男
オリジナルとされる映画「狼よさらば(1974)」とはテイストが180度異なる本作。前作では映画「ダークタワー(2017)」に出てくるガンスリンガーが愛用しているRemington 1858 New Armyも出てくる。銃をただ単なる武器としてではなく、一つの芸術品とまではいかないまでも、映画の中では異彩をはなっていた。
今では忘れ去られているかもしれない、なぜか日本人が好きなチャールズ・ブロンソンが主演でこのシリーズを五作中の一作目をベースにしているが、内容は似通っていてもこの映画ではシリーズ化は無理と思える。家族の復讐劇に固執したものは見やすいが、最近のブルース・ウィルスの出演映画の面白くない、肩の筋肉の落ちた老人としか見えなくなってしまっているもので、彼では見栄えのいいアクション映画はもう無理となっている。だから中年が主人公のこの作品のリメイクをしたのか。ちなみに「狼よさらば」では民度の低い国では、娘のレイプシーンがよく取り上げられ、レイプ犯の一人が若き日のジェフ・ゴールドブラムとは誰も知らない。
リメイクというかほぼ別の話
シカゴの外科医ポール・カージーは留守中に何者かに自宅を襲撃され妻を殺され娘は意識不明の重体になってしまう。警察の捜査が遅々として進まないことに業を煮やした傷心のカージーはあてどなく街を徘徊するが・・・74年のチャールズ・ブロンソン主演作『狼よさらば』のリメイク。
リメイクと言いつつ、主人公の名前以外はほぼオリジナルストーリー。ヴィジランテではなくグリム・リーパーと呼ばれるカージーの活躍はあくまで現代的にアレンジされていて、オリジナル版に関して個人的に感じていた違和感が取り除かれていて好感触。場内爆笑のシーンもあるものの、イーライ・ロス監督なのでグロテスク描写は極めてソリッドで、特に拷問シーンは場内ドン引き。この辺りは80年のヴィジランテ物の傑作『エクスタミネーター』への目配せかも。御都合主義もありますがカージーの狂気を一瞬のカットだけで表現する手腕も見事で、オリジナルへのリスペクトが滲んだラストシーンではオールアラフィフの観客は大喝采。クレジットの最後まで観るとアラフィフ限定のオマケが一瞬だけありますので、途中退席は厳禁です。
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