「映画通が好みそう」ビューティフル・デイ maruさんの映画レビュー(感想・評価)
映画通が好みそう
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原題「You Were Never Really Here」が、物語的にもしっくりきました。第三者目線で自分のことをYouとしていると仮定すると、自分が2人以上(母に優しいじぶん/殺し屋の自分/小さい頃のジブン)いることを示します。時折、心に表れる小さい頃のジブンは、今のじぶん/自分を苦しめる。でも捨てることはできない。自分の一部だから。
少女に“ジブン”を重ね、少女を救うことで“ジブン”を救った。あの頃クローゼットで泣いていた何も出来なかった弱い“ジブン”がいなくなった。そこから見える景色が変わり、見たことのない景色=美しい日が訪れた。
その景色を見たとき(本当のあなた(自分)はそこにはいなかった)と感じたのではないかと思いました。
心情の描写は丁寧で美しいと思いました。
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