「残虐性の理由」ビューティフル・デイ bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
残虐性の理由
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ハンマーを使う仕事人。シンジケートからの救出劇。政治家と裏社会の一体構造。イラクかアフガンでの後悔しか無い体験。幼児期の恐怖体験。救い出せなかった女性たちの無残な光景。軽い自殺願望と倒錯的自傷行為。逆説的タイトル。非音楽的B G M,予想し得る中での最悪を辿って行くストーリーライン(主役を除き)。
構成要素を挙げてくと、やはり陳腐感は否めないし、心かきむしる様なメッセージもないんだけど、共感はおぼえる。
ラストの朝食の場面。あのまま終わってたとしても普通に受け入れてしまっただろうし、そこで、今日は良い日よ、なんてセリフで完結するのかとも思いました。
彼の残虐性の理由は、自分自身を叩きつぶしてしまいたいから。ニーナは知事の喉を掻き切りながら、食事を取ります。男と同じ心理まで行き着いたことを示唆している様にも見え。だから最後の、今日は良い日、の言葉の真意が見えない。
いずれにしても、過去エピソードが解りにく過ぎ。進度、遅すぎ。この類の過去作と比較されるのは不可避でしょう。あの二作とは心のどっかで比べてしまう。
むしろこの後の、「ほぼ終わってる二人の逃避行」の方が、気になってしょうがないんだが。。。
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