15時17分、パリ行きのレビュー・感想・評価
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リア充ほのぼの映画!!
列車サスペンスが観たいのに子供時代の話から始まってウワッとなり、その後も青春時代とリア充旅行を延々と観せられて怠いです。時折列車シーンが入るのも、うーんという感じでした。内容は違いますが、似たような作りの「フルートベール駅で」の方が緊張感があって重たくて好きです。緊迫感のある劇場予告でしたから、配給会社も内容の8割を分かっててごまかした印象です。主演男優はHITMANみたいな外見なので、テロリストが超弱く見え、実際ショボかったです。軍人としての務めを果たしただけで、彼らにとっては相手は弱すぎたと思います。
全く衰えを感じさせないイーストウッド節健在なり!
今迄も、テロ事件は世界の至る処で多数起きて来ている。
勿論日本も例外ではなく、オーム真理教に因るサリン事件と言うテロ事件も有り、ヨーロッパでは民族紛争、宗教の対立等の理由からもテロ事件は残念な事だが、多数起きている。
その為に、テロリスト達の画策を描く映画はこれまでも多く制作されてきた。
だが、アメリカに於いては最大のテロ事件である、911同時多発テロが勃発し、それ以降、テロ事件には敏感且つ強い反発の姿勢を崩さないアメリカ政府はテロに対する予防策にきっと余念が無いのだろう。
本作は、一般のアメリカ人がヨーロッパを友人と旅行中に、テロ事件に巻き込まれると言う今の時代なら、誰にでも起きても不思議の無い現実をクリント・イーストウッド監督は本作で再現してみせたのだ。本作は実話を元に描かれているばかりではなく、しかも、実際のパリでのテロ事件に遭遇し、テロリストに反撃をした3人の若者をそのまま本作で起用して、俳優は使わないと言う前代未聞のチャレンジをイーストウッド監督はやってのけた。
現実のテロリストに向かい合ったヒーロー達が見せる臨場感がやっぱり半端じゃなかった。
そしてイーストウッド監督らしく、この3人のヒーローの生い立ちをストーリーの中心に持ってきている点がまたまたびっくりだった。しかし、この3人は決してヒーローと多くの人達から賞賛の嵐を受けるような立派なキャリアも無く、極々普通に暮らしていた青年達。いやむしろ落ちこぼれだった学生時代の生活も描かれている。
そんな彼ら一般の落ちこぼれのお兄ちゃん達も、とんでもない事態に遭遇したら、絶対に逃げるような卑怯な真似はせずに犯人逮捕へ協力すると言う普通のアメリカ人の正義感を描いて見せたのは流石イーストウッドらしい!
イーストウッド作品では何時でも人間の根底に流れる良心、どんなタイプの人間にも必ず備わっている善なる心と勇気と正義感等の人間の持つ善の特性を掘り下げて描いている点が矢張り本作でも清々しい感動を呼んでいる。
普通こう言うディザスター映画では、被害者の過去や、犯人の事件を起こす迄の過程を描き出すのが普通の作風であるけれども、またも本作では監督の人間愛こそが物語の中心テーマで描かれた為に、テロリストに対抗した、青年達の持つ世の中での成功とは全く関係の無い、人間としての聖なる価値と誇りをしっかりと描いていて素晴らしい!
80代後半になるイーストウッド監督だが、いささかも衰えを感じさせぬ、イーストウッド節の健在ぶりを披露してくれた。CG等映像技術に頼り過ぎ、マンネリ化したハリウッドの中で、シンプル且つ、人情味溢れる人間力をテーマに描き続けるイーストウッドと言う逸材には益々更に磨きをかけて、素晴らしい作品を撮り続けて欲しいと願って止まない!
新藤兼人監督の様に100歳迄も元気に映画を制作し続けて行って欲しいと心より願っている!
メイキングまで見てしまった。
自分は人間ドラマ的な映画はあまり好きではないが、この映画に関しては楽しく感情移入できた。
三人が事件の当事者だと知ったのは、映画を見終ってから。
「えっ、これどっかしらの俳優さん達ではないの?」ってのが素直な感想
ってか、ちょっとしたエキストラも本人だったとは!
3人ともホント良い顔してる、監督はナイスな選抜をしたと思う。
何から何まで新しい映画だった。
DVD版のメイキングなんて普段は見ないんだけど、これは面白く見れた。
もっとこんな映画つくってほしい。
クリント・イーストウッド~!
イーストウッドってこういう映画作って私達にほれ!って投げて考えさせて楽しんでんのかなあ?若い時のマカロニ・ウェスタンの彼、年を重ねて色んな映画を作って自分も主演したりしなかったり。イーストウッドみたいな年のとりかたに憧れます。
運命にどう対処するかを描いたんだ
映画「15時17分、パリ行き」(クリント・イーストウッド監督)から。
一言でいえば「2015年にヨーロッパで起こった無差別テロの再現ドラマ」
これをどう映画仕立てにするか、監督の伝えたかったことは何か、
そんな視点でメモを取った。
最後のテロ事件に関わるまでは、
ごく普通の人たちが、ごく普通の人生を送っているシーンの連続で、
ややもすると、監督は何を言いたいのだろうか、と愚痴りたくなる。
時々「自分が動かされていると感じたことは?、大きな目的に向けて」とか
「『人生に導かれてる』って言ってたよな」
「大きな目的に向かって人生に導かれている」
こんな伏線となる台詞が散りばめられているが、それでも分かりにくい。
ラスト、功績に対してレジオン・ドタール賞という勲章が与えられた場面で、
プレゼンターがこんなスピーチで纏めている。
「アンソニーサドラーは、この事件での教訓は何かという質問に答えました。
人々に知ってもらいたい、危機に瀕した時は誰もが行動すべきだと。
そう行動すべきです」
さらに、追い打ちをかけるように、こう付け加える。
「レジオン・ドタールは、勇気だけでなくもあなた方の人間性への賞賛です」
あれ、そこまで考えていたのか?と、ちょっぴり驚いた。
ただ、鑑賞後に知った監督のインタビューで、納得した。
「運命にどう対処するかを描いたんだ」その一言で納得した。なるほどなぁ。
イーストウッドの好調が止まらない
クリント・イーストウッドの新作は無差別テロの犯人を取り押さえた3人の若者たち本人を主役に据えた実話の映画化。彼らの素人とは思えない演技?もルックスも素晴らしい。
「ハドソン川の奇跡」と同様、コンパクトな充実作だ。老いて益々盛んなイーストウッドの好調が続く。
着想が凄い、実話に実人物をドキュメンタリーでもないのに使うキャステ...
着想が凄い、実話に実人物をドキュメンタリーでもないのに使うキャスティングで良くまともに仕上がったと本人も監督も凄い。
事件だけをテーマにするとあっさり終わってしまうことを、3人の成り立ち含めて構成したのは発達障害や適性に合わない人でも、何か役に立つことが社会の何処かにあるってこと?
最高に馬鹿(誉めてる)
事件の当事者(ようは演技の素人)で事件を再現とか(笑)、イーストウッドじゃなければ糞映画必至となる題材をこうも素晴らしい映画にさせる。
んで、題材は「日常の市民の善性が時に英雄を生む」だから、事件自体をくどく派手にしたり、主人公にあまりイケメンマッチョな台詞も吐かせられない。
実際事件自体は後半にサラリと始まりサラリと終わる(笑) 少年時代や不遇の青年時代を前半に入れるのはまだしも、中盤からの長い長いヨーロッパ旅行は公平に考えても変な構成だ。しつこいがイーストウッド以外のどんな監督でも同じキャスト同じ構成でこれを撮れば絶対糞映画になるはずなのだ(というか絶対撮らないと思う)
で、よくよく考えるとすごく変なこの映画を爽やかな読後感の良質な映画にしたてあげてしまうイーストウッドは天才であり馬鹿なじいちゃんやなと思う。
すごい映画を観た
実際にあった事件を映画化するという事前情報だけで観てみた。
出演しているのが本人達ということは知らず、最後に驚かされた。
その事実が退屈なドキュメンタリーを見応えのある映画に変化させた。
何故その事件のその場に居合わせたのかに至るまでを、登場人物の人生に沿って描いている。
実際に体験してる人物が動いているので説得力の強さがこれまでにないと感じる。
なので主役の3人は素人のはずなのだが、素人感じさせない点がさらに面白い。
映画だからこそ描けるリアリティがここにある。
前半1時間はドキュメンタリータッチの旅映画。
良くも悪くも映画を観ている感はしなかった。
しかし後半にさしかかり、事態は一変する。
主人公達が乗った列車にテロリストが現れるのだ。
それまで1時間に渡って彼らの成長と日常を観ていただけに、突然訪れる非日常と、そこで彼らが取った利他的な行動は胸に深く突き刺さった。
怪我を追いながらもテロリストを必死で抑え込むシーンに至っては、もはや祈るような気持ちで見てしまった。
映画を観ている感覚というよりは、「現場に居合わせてしまった」ような感覚が近い。
1時間かけて彼らがテロに出くわすまでの日常を淡々と描いていたからこそ、有事における彼らの勇気ある行動が浮き彫りになる。
映画と人の可能性を見た気がした。
本人が本人役を演じた実話。
クリント・イーストウッド監督。
2015年8月に高速鉄道で起きた無差別テロ事件を映画化。
列車に乗り合わせていた3人のアメリカ人青年がテロリストに立ち向かう姿を描く。
事件の当事者であるアンソニー・サドラー、アレク・スカラトス、スペンサー・ストーンを主演俳優に起用し、当時列車に居合わせた乗客も出演。撮影も実際に事件が起きた場所で行われた。
(シネマトゥデイより抜粋しました)
ADHDの当事者としてはただただ痛い
ADHDを持っている人間からしたら、ハラハラドキドキ…
イーストウッド作品とも知らずに観た何が言いたいのか分からなかった
アメリカ否定なのかADHDと付き合う周りの大変さなのか、アメリカ万歳なのか
イーストウッド作品というにはあまりにも、ごく普通な映画だった
ただ『チョコレートドーナツ』を観たときよりも後味がよかった
青春・自分探し➕テロ
期待していた作品とは、全く違った。
前半の事件までの3人の経緯を遡っての青春ムービーは、観る映画を間違えたかと思うほどの日常の生活がグダグダ続き、眠気との闘いどした。
列車に乗り込んでから、ようやく緊迫感も出てきて、映画が動き出しましたが、それもアッと言う間。
これなら後半からのドキュメントでも、よかった感じもしますが…、そこは巨匠クイント、イーストウッド監督作品、きっと若者達の事件までの経緯も含めてのメッセージもあったのでしょうが、余り伝わらなかった。
列車の中での実話や実際事件に遭遇した素人出演者という点では、話題性もありましたが、それほど、面白いという作品でななかったかな。
まぁ、若者版、スタンド・バイ・ミーって感じでしょうか。
ちょっと
テーマも描き方も非常に古臭くて、時代遅れに感じてしまいました。イーストウッドがマッチョな男性の英雄を描きたいのは分かりますが、時代はダイバシティです。事実とはいえ、テロの犯人もあまりにもステレオタイプで、ちょっと驚いてしまいました。
ただの再現ドラマ
何方かが書いていましたが、話の殆どが主人公たちの子供時代と、大人になってもダメ人間のまま軍隊に入り結局自分のせいで脱落した話と3人で休暇を取って旅行した『だけ』というのは本当でした。
列車に乗ってモノの数秒でテロリスト(ただし1人で重火器持った、特に明確な目的も映画内で示されていない男性)を退治して表彰されておしまい。そして盛り上がる前にエンドロール。
これでは只の本人出演の再現VTRでしかない。「え?これで終わり?」と思ってしまう位あっさり風味でうっすーいラーメンみたいでした。
期待していただけに残念もいい所。
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