15時17分、パリ行きのレビュー・感想・評価
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いろんな積み重ねが、人生。
大好きなイーストウッド監督作品だけど、素人3人を起用してってどうよ。ドキュメンタリー??。
そんな印象で観ていなかったのですが。
最初は「10分トイレから出てこない男がいる」と乗客が話しているだけで。
3人の若者の、子供の頃からのエピソードがずっと進んでいく。
あれ、事件はいつ起こるんかいなとだいぶん不安に。
開始40分くらいから時折テロリストのシーンが挿入されるのがドキッ。
運命の「15時17分パリ行き」の列車に乗るまでの、3人のいろんな人生の経験値。それはどんな人にもあるしょう。
終盤テロリストと対峙する場面。
あっという間に終わっちゃったけど、「あの時の、あの経験」が未然に防げたんだ!とうなづくがあったのが、興味深かったです。
つまりこの作品は「3人の青年の半生」を描いたのですね。
テロの話というよりは。
下手な役者さんがやるよりも、感情移入がしやすかったです。
上手く作ったなあ、というのが感想でした。
完全に消化不良
列車テロの場面は後半ちょろっとあるだけで前半は主人公3人の生い立ち、中盤は観光案内が展開されるが正直退屈である。
おっ!いよいよかと列車テロ場面を観たら、なんとテロリストの弱いこと弱いこと・・
完全に消化不良でチン!
レビュー
クリントイーストウッド監督作。本人たちの主演で、起こることも日常的な事ばかりなため、映画としてのパンチはかなり弱目😇
ただ、日常的であるがゆえに実話としての力が際立つ✨退屈せずに見れたのはやはり監督の腕前です🤩
当事者キャスト・・
イーストウッド監督で、当事者キャストの映画。パリ行きの高速列車の中でのテロ事件。監督はリアリティを出すために本人たちを映画に出したのだろうか!?普通の若者3人が列車の中でたまたまテロリストに遭遇した。2015年にあった事件を作品にした2018年の映画・・
驚くべき傑作
本人が演じることを予習した上で鑑賞しました。非常にリアルな演技だし、本人たちの過去を重点に人間性を描き出しているのがとても印象的で良かったと思います。アクションは終盤だけなので、個人的には少し退屈したけど、勇気を持つことの意味は見事に伝えてくれていい作品だと思った。
臨場感がある
リアルで良かった。
インスタ映えの為にセルフィばかり撮っているのも信憑性があった!
最後の方はなんだか涙が止まらなかった。というのも、まるで彼らのお母さんになった気分になっていたからだ。
窓際のトットちゃんじゃないけど、やはり人柄なんだと思う。
それから、3人ともリアルにイケメンで湧いた。
きっとフランス旅行じゃなくて日本の電車内だったとしても、どこでも彼らは人を助けると思う。
自分の息子もそういう人間になって欲しいし、何があっても信じ続ける親でありたい。
虚実の境目とは
事件のシーンが本当に少なくてほぼ全ての回想だったのですごくびっくりしたんだけど、「あんな危機に直面しても何故あのように行動できたか」っていう、彼らの人生ほぼ全てを俯瞰することで見える壮大な動機を描く感じなのかなあと。あと画面の端に所々映る星条旗や銃や十字架がアメリカだなあと思った。
素人を使うのが上手いイーストウッド
列車テロを食い止めた青年3人のうち、スペンサーという青年の子供時代が興味深かった。クラスに馴染めず、銃が好きというと、ボウリング・フォー・コロンバインよろしく学校で乱射事件を起こすのではとハラハラした。部屋にポスターが貼ってあった『フルメタル・ジャケット』の、落ちこぼれ訓練生のイメージともダブった。乱射事件を起こすような子供も環境が違ったら全く別の道を歩んだのかもと思わされた。この3人の青年を本人たちが演じたのも感心させられたが、最初にテロリストと揉み合って銃を取り上げ、その後首を撃たれたマークという乗客と、その奥さんのイザベラも素人である本人たちが演じたというのはもっとビックリさせられた。『グラン・トリノ』といい、イーストウッドは素人を使うのが上手いなと思った。
イーストウッドの作品
物足りない感を常に残すイーストウッド作品。
故に思い起こし考える事が多々あり記憶に残るんですよね。
幼少期、旅行、事件…
淡々と進む構成ながらも飽きることなく観ることができました。
正に日常という感じ。
これまで生きてきた人生があの行動になると思うと、やはり人生で無駄な事などないんだなと思わせてくれます。
実際の人物を使って撮影なんて、イーストウッドの云いたい事はてんこ盛りなんでしょう。
相変わらず語らないねぇ~と思ってしまった。
脚本と監督の妙技
実話の映画化、という類の中では非常に派手ではない実話だと言える。
よくぞそれをこれだけずっと見てられる映画にできるなと。
他の方も書いているが本人をキャスティングした意義は特には感じられないが、しかしこの映画に、良く知った顔の俳優が出てくるのは確かにすべてを壊すだろうとも言えるので、良い判断かと。
こういった映画が増えればいいなと思う作品。
結果映画にありがちなストーリーですが
このあと、アッと驚く何かが起こるんじゃないかと、要所要所で思わせてくれるところは、監督がクリント・イーストウッドだと思って観たからか?
中だるみなく観れる映画だと思います。
リア充ほのぼの映画!!
列車サスペンスが観たいのに子供時代の話から始まってウワッとなり、その後も青春時代とリア充旅行を延々と観せられて怠いです。時折列車シーンが入るのも、うーんという感じでした。内容は違いますが、似たような作りの「フルートベール駅で」の方が緊張感があって重たくて好きです。緊迫感のある劇場予告でしたから、配給会社も内容の8割を分かっててごまかした印象です。主演男優はHITMANみたいな外見なので、テロリストが超弱く見え、実際ショボかったです。軍人としての務めを果たしただけで、彼らにとっては相手は弱すぎたと思います。
全く衰えを感じさせないイーストウッド節健在なり!
今迄も、テロ事件は世界の至る処で多数起きて来ている。
勿論日本も例外ではなく、オーム真理教に因るサリン事件と言うテロ事件も有り、ヨーロッパでは民族紛争、宗教の対立等の理由からもテロ事件は残念な事だが、多数起きている。
その為に、テロリスト達の画策を描く映画はこれまでも多く制作されてきた。
だが、アメリカに於いては最大のテロ事件である、911同時多発テロが勃発し、それ以降、テロ事件には敏感且つ強い反発の姿勢を崩さないアメリカ政府はテロに対する予防策にきっと余念が無いのだろう。
本作は、一般のアメリカ人がヨーロッパを友人と旅行中に、テロ事件に巻き込まれると言う今の時代なら、誰にでも起きても不思議の無い現実をクリント・イーストウッド監督は本作で再現してみせたのだ。本作は実話を元に描かれているばかりではなく、しかも、実際のパリでのテロ事件に遭遇し、テロリストに反撃をした3人の若者をそのまま本作で起用して、俳優は使わないと言う前代未聞のチャレンジをイーストウッド監督はやってのけた。
現実のテロリストに向かい合ったヒーロー達が見せる臨場感がやっぱり半端じゃなかった。
そしてイーストウッド監督らしく、この3人のヒーローの生い立ちをストーリーの中心に持ってきている点がまたまたびっくりだった。しかし、この3人は決してヒーローと多くの人達から賞賛の嵐を受けるような立派なキャリアも無く、極々普通に暮らしていた青年達。いやむしろ落ちこぼれだった学生時代の生活も描かれている。
そんな彼ら一般の落ちこぼれのお兄ちゃん達も、とんでもない事態に遭遇したら、絶対に逃げるような卑怯な真似はせずに犯人逮捕へ協力すると言う普通のアメリカ人の正義感を描いて見せたのは流石イーストウッドらしい!
イーストウッド作品では何時でも人間の根底に流れる良心、どんなタイプの人間にも必ず備わっている善なる心と勇気と正義感等の人間の持つ善の特性を掘り下げて描いている点が矢張り本作でも清々しい感動を呼んでいる。
普通こう言うディザスター映画では、被害者の過去や、犯人の事件を起こす迄の過程を描き出すのが普通の作風であるけれども、またも本作では監督の人間愛こそが物語の中心テーマで描かれた為に、テロリストに対抗した、青年達の持つ世の中での成功とは全く関係の無い、人間としての聖なる価値と誇りをしっかりと描いていて素晴らしい!
80代後半になるイーストウッド監督だが、いささかも衰えを感じさせぬ、イーストウッド節の健在ぶりを披露してくれた。CG等映像技術に頼り過ぎ、マンネリ化したハリウッドの中で、シンプル且つ、人情味溢れる人間力をテーマに描き続けるイーストウッドと言う逸材には益々更に磨きをかけて、素晴らしい作品を撮り続けて欲しいと願って止まない!
新藤兼人監督の様に100歳迄も元気に映画を制作し続けて行って欲しいと心より願っている!
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