15時17分、パリ行きのレビュー・感想・評価
全384件中、181~200件目を表示
お見事
一気に見れた。
なんなんだろう…これを映画と呼んでいいものだろうか?
メインキャストの3人は、ご本人らしい。
役者ではないのだ。
なのに…画面に違和感がない。
どんな魔法を使ったのだろうか?
英語は演技がしやすい言語だとは聞くが、ここまで違和感のないものなのか?
本人達に照れも気負いもない。
カット毎のつながりも悪くない。むしろ同じ動作が出来てたりする。
エンドロールにボイスなんとかってのがコールされてて、アレが何のパーツを担ってたのか知りたくはあるのだが…。
役者じゃない人達に、役者と同等のものを要求し成立させた監督の手腕に驚く。
いや、ホントに。
今、思い出しても犯人に突進していったスペンサーの目は忘れられない。
気負いも恐怖もない。
捨石になる覚悟が常にあるわけもないだろうが、彼は躊躇なくその身体を銃口の前に投げ出した。
彼のその表情をチョイスしたのか、彼がソレをやったのかは分からないが、アレを本編に採用したのは間違いなく監督なわけで、どんな空気を作ればソレが可能なのか。
ホントに驚き、畏怖の念すら抱く。
物語自体も妙な構成で…。
彼等の子供時代から話しは始まる。
普通の少年達だ。
日本と違うのは銃というものに親しみがあり、軍人に対して憧れがあり、戦争という非日常が華やかな舞台でもあるかのような言い草をする点だ。
前出したスペンサーは、フランス大統領を前に、軍人よりも軍人らしく直立してた。
彼は、落ちこぼれで、その半生はオタクと言ってもいいんじゃないかと思う。もっと言うなら痛い部類に入る人間だ。
フランス旅行では、何気ないやり取りが延々と続くき、彼らの現在が紹介される。
品行方正なわけでもない。
かといって素行が悪いわけでもない。
どこにでもいる一般人。
それがスペンサー氏のスペックで日常だ。
彼が飛び出したのは「スペンサー、ゴー」の一言だ。しかも、何故そこなのかっていうくらい遅い。リアリティといえばそうなのだろうが。彼は友人のそのたった一言で、躊躇なく命を投げ出した。
偶然にも銃がジャミングしてて発泡はされず、彼は犯人に体当りをかまし突破口を開いた。
…ホントに社会派な作品だと思う。
この彼の生い立ちや言動を記録し観せる事は、暗にアメリカという国が不可抗力であれ何であれ、軍事活動を推進し、それが幼少期より刷り込まれてるっていう現実だ。
勇気はあったと思う。
ただ、彼のバックボーンからはヒーロー思考も読み取れる作りにもなってるように思う。
そんな事を無用とも思える旅行記を思い出しながら考える。何の為にあのシーンは必要であったのか?
どおして本人でなければならなかったのか。
単なる英雄譚では無い何かを考えずにはおれない作品だった。
魅力的ヨーロッパ!
大人たちに都合のいい子供とは何なのだろうか
世界はほぼそんな人たちが大人になっている
だからと言って子供に都合がいい大人とは限らない
いい子でいるのは子供の時だけなのだからね
子を信じて育てるのは難しい
心配するのは親として当たり前かもしれないけど信じていればさほど心配にもならない
子供が何か間違ったりしくじったりしてもやり直せばいいんだからしくじる前からあれこれ言うのは好きではない
何事も経験だと思う
何か見えない力で私たちは生きているのだと思う時がある
人間だけじゃない、鳥も像も魚もみんなみんな
今自分がこうしてここにいる事さえもそんな力なのかも
良きにせよ悪しきにせよね
でわでわ
イーストウッドは単なる愛国ジジイなのか
本人でやったというトライは素晴らしいと思うが、だから何なんだろう。彼らの演技が上手いのかどうなのかよくわからないが(英語圏の人に聞いてみたい)、彼らが演技をすることで、リアリティが出るということなの? 逆じゃないかね・・・
結局、イーストウッドはアメリカ大好き・愛国主義者ということに見えてしまう。もっとニュートラルな人かと思っていたが、その点残念。
映画のほとんどを占めた、そこに至るまでの彼らのバックボーンはこの事件に関して特に重要な意味を持つとも思えず、条件反射的に立ち向かったようにしか見えない。
本人で撮るところがすごい
あまりにテロが多過ぎて、その一つとしか認識できていなかった。
犯人でなく、取り押さえた側の背景がこんなものであったとは。
急いで選んだので、本人が演じているというのを、エンドロールで知った。すごい。
本人達が演じてるとは、、、
役者顔負けの演技?
演出力が素晴らしい。
片田舎のごく普通の若者達の話、
田舎だから軍に入るしかないのか??
普通の若者達がバカンスで
テロに遭遇する実話が
約90分と短くまとまって観やすい。
性善説を信じたくなる映画でした。
言いたいことはわかるが
ノンフィクション映画だし、「その時」のために運命に導かれて…というのには、とても興味深く事実とは奇妙なものだと思わせる力のある映画だというのは、とてもわかる。
けど、半分くらいはヨーロッパ観光のPVか?と思わせるような内容だった気がする^^;
悪く言うつもりは無いけど、もうちょっと濃い内容で作って欲しかったかな。
行動を起こす勇気
クリント・イーストウッドさすがと言える作品。長尺の主人公3名の生い立ち、これってほんとにいるの?って問いたくなる。でも感動のラストシーンに線で繋げる秀逸さ。現実の英雄達に再現させる臨場感と感情移入。日常の誰にもありふれた海外旅行に起こる惨劇。軍事用ライフルを構えた屈強な狂人に正義感で対峙できるか、行動を起こす勇気。考えてしまう私含めた人々に感動を与える作品。
勇気と行動
この作品はあくまでも列車内で起きた事件に対して、勇気と行動を見せた3人のただの若者の物語であり、そこにテロリズムへの警鐘とか、衝撃的なドラマ性とかはほぼなし。
映画としても彼らのバックグラウンドストーリーがほとんどを占めており、幼少期はヤンチャしたり、大人になっても変わらず友人とスカイプで話をしたり、そして旅行に行き、観光して写真を撮って、はしゃぎ過ぎて二日酔い…などあくまでも普通の人々の普通の過ごし方をしていた3人が画面にいるので、ラストに向けた電車内のシーンは緊迫感が高まる。
「ほんの少しの勇気と行動が誰かを救うかもしれない」という勇敢な若者たちのストーリーをきちんと描いた映画。
ここで評価が分かれるのは、実話ゆえに展開としては淡々としていることと実際に本人たちが演じている再現ドラマのようだということ。
実際の事件を本人たちが演じるということは映画制作的には新しい試みとも言えるし、実話なのでドラマティックな展開はない。
この辺が評価が分かれると思う。実際に事件に遭遇した人間がそれをやるというのは感動的なのかもしれないが、個人的にはそこまで意義は感じなかったかな。
ただ、イーストウッド監督がこの勇敢な若者たちの物語を映画としてあらゆる世代に伝えたいという想いは大なり小なり感じられたのかなと
14時05分の回で見ました
事件の当事者を本人が演じていると聞いて驚いたが、ラストの表彰式の実写映像に至ったところで合点が行った。同じ顔の面々がそこに居並ぶのを見て、本編からすんなりつながるのだ。
核となる事件そのものは短時間の出来事なので、どう映画にするのかと思っていたら、いきなり小学生の頃のエピソードから始まる。なるほど、テロ事件が起きた時間から逆算して、その場に導かれた3人の運命の転変を俯瞰して見せる構造かと。
彼らが偶然その列車に乗り合わせなかったら大惨事になったかもしれない(事実同年の11月にはパリで同時多発テロが起きて130人が亡くなっている)。落ちこぼれのレッテルを貼られていたような人間も、何かのきっかけで重要な役割を担うこともある。そうした運命の不思議を際立たせるために、それ以外の日常の描写を重ねていく手法は間違ってはいない。
クリント・イーストウッド監督はこのところ、老齢にしてどの映画にも堂々たる演出力を見せている。既に確固たる文体を手にしたと言ってもいいと思う。
実際の事件を当事者達を集めてドラマ化という『ハドソン川の奇跡』の向こう岸に到達したイーストウッド師匠のメッセージに打ちのめされました
2015年夏、アムステルダム発パリ行きの高速鉄道タリス内で起こったイスラム過激派の男による無差別テロ、タリス銃乱射事件の実録ドラマ。たまたま同じ電車に乗っていた幼馴染トリオ、スペンサー、アレック、アンソニーが未曾有の事件に立ち向かうという実話の映画化ですが主役3人はご本人、列車の乗客もご本人達が多数参加。
実話なのでどこにも伏線はないのは当たり前としても事件と何の関係もないことが延々と描かれて色んな人達が唐突に登場しては消えていく。主人公3人が事件に遭遇するまでブラブラとヨーロッパを旅行する様も克明に再現しているので、半分は思い出の旅行ビデオみたいな展開。しかしこれらの何気ない何の変哲もない映像とセリフの数々が脳内に蓄積されたところで訪れる物凄く短いクライマックスを目の当たりにして、ようやく本作のメッセージがストンと胸に落ちる。巨匠がついに辿り着いた境地を目の当たりにした余韻が鉛のように膝の上に横たわり、しばし席を立てませんでした。これは凄いものを観ました。
もう一度見たい!
本人出演という荒技をやってのけた稀有な作品。テロの事件性よりも主人公たちの人間性にフォーカスを当てている点はいかにもクリント・イーストウッド的。テロの虚構性は後景に退くがツーリストとして国境を越える私たちの現実を上手に映している。
微妙。
ノンフィクション映画なので、
ドラマチックでなく退屈。
主人公の一人が軍人になって人を救いたい的なことを言っていて、アメリカが世界各地で戦争起こして多くの人々を不幸にしているのになんてアメリカ的な正義を語る奴なんだと思った。
また、テロリストがなぜテロを起こしたのかは一切描かれず、一方的な主張の映画。
映画向きじゃない実話。
全384件中、181~200件目を表示