ゴジラ キング・オブ・モンスターズのレビュー・感想・評価
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アクション以外ぐだぐだ
まず、他の人も同じようにコメントしているだろうが、ドラマパートがとにかくひどい。例えば冒頭のモスラの怒りを鎮めるパートだけ取り出してみても、
①今生まれたばかりのモスラにどうして一度も試したことのない音波が確実に怒りを鎮める効果があると、直感でわかるのか?
➁百歩譲ってわかるとして、なぜ防護室の外にスピーカー付けとかないの?付けとけば、一か八かで危険なモスラに近づく必要なんか最初からない。
③10人ぐらいのテロリストに簡単に心臓部に入られて乗っ取られる超巨大組織モナークっていったい??
その他にも、怪獣との距離が近すぎる場所に飛行機で着陸するアホばかりだったり、巨大な町で少女の居場所がなぜか当てずっぽうなのにピンポイントでわかる親など・・このレベルの脚本の破綻とご都合主義が最初から最後までずっと続く。なので、途中から逆に麻痺して「もうどーでもいいわ」って気になったけど。
後、前作のキャラクターを生かすつもりもなく不必要に新しいキャラが乱立しているため、前作のキャラクターを雑に殺す(特にサリー・ホーキンスはアカデミー賞候補にもなるような名女優なのに新人並みのゴミたいな扱いで本当に可哀そう)のにも、「じゃあ、最初から今回は完全別キャストでやればいいんじゃね?」とつっこみたくなる。
そして、みんなが期待してた怪獣アクションのパートについてだが、バトルには満足(特にギドラの光線とゴジラのパワーアップした放射熱線)なのだけど、絵作りがいただけない。これはもちろん人の好みはあると思うが、簡単に言うと、画面加工しすぎなのよ。
タイタンの神話的世界、っていう設定のために、青や赤に色味を加工して、「雰囲気」をかもしだしてるわけよね?それはわかってるけどさ。
最近のDCのワンダーウーマンとかバットマンVSスーパーマンみたいな?「画面が暗くて、雨が降ってて、周りが曇ってて稲妻がはしってオレンジか青緑のフィルター入ってたらかっこいいだろ?」みたいな絵面?
本当に上手なバランス感覚のある映画っていうのはそういう安易なデジタル加工をアクションシーンでやりすぎない。それぞれのキャラクターが何してるのかちゃんとわかる明るさだし、過剰なカラーバランスにならないようにしてる。同じモンスターズユニバースなら、スカルアイランドのバトルシーンの方がそういう配慮がまだあったと思う。
なんで、それが問題かっていうと、日常との繋がりを感じさせない全部加工されてる絵っていうのは、リアリティがない、ただの「おとぎばなし」になっちゃう。自然な太陽光と日常的な建造物がある景色の中に怪獣がいるからこそ、その巨大感や異様さが際立つ。
もちろんすべてを白昼で見せる必要はないが、少なくとも一つはそういう自然光のある町の中で怪獣同士が戦うというバトルシーンを入れるべきだったと思う。(舞台昼間の東京とNYでゴジラとコングが次作で戦えば最高だけど)
はっきり言って、下品。整形やりすぎてる人が感覚麻痺している状態に似て、過剰すぎるポストプロダクションに気づけてないクリエイターが多い。多分数年たった時にこの流りすぎた色味っていうのはかなり安っぽくみえるようになるだろう。
というわけで、今作を見て前作のギャレスエドワーズ版が思ったよりも映像的には健闘していたことに気づくとともに、今作の10分の1以下の予算でストーリーもビジュアルも完全勝利しているシンゴジラの凄さを改めて思い知らされた。
4大怪獣
何度も泣きました
ヒトラー顔負けのテロリストの家族愛の物語
メインキャストの一人の女科学者、そもそもこいつが地球の病原菌は人類だとか言って、眠ってた怪獣を次々起こして暴れさせた張本人ですよね。で、国連みたいなところで各国代表が主な都市は軒並み怪獣にやられたってさらっと言ってたけど、てことはへたすれば全部合わせれば百万単位で人が死んでてもおかしくない。
そんなビンラディンどころかヒトラー顔負けのテロリスト女の家族愛にいったい誰が共感するんだろ?だいたい娘も母親が怪獣起こすのに賛成してたんだから同罪じゃないの?
おまけに最後にヒーローみたいにゴジラからキングギドラを引き離すために自分を犠牲にする、夫や娘は「おかあさ~ん」って引き留めようとするって…この女科学者百回くらい死刑にしてもいいくらいなのに、こんなシーンを美談に描く脚本の意味が分からない。
兄貴VSオレ様達
"ジ"というよりも"リ"っぽい
予想通りのマッチョなフォルムで、愛と勇気だけが友達なアメリカ礼賛ゴジラでした。
初っ端から恐竜の面影がない、猪首で腕が太くて長くて、頭がファッションモデルのように小さく、でも鼻が思いっきりゴリラ。群れて喧嘩でボスを決めて従う習性もゴリラ。日本の原作の孤高の恐竜系爬虫類というよりも哺乳類っぽさがちょっといただけない。自分以外全て敵ってゆーキャラじゃなきゃヤダ。
ストーリーの軸は、やっぱり家族愛、友愛でした。そーゆーのから抜けられないのかねーハリウッドは。興行収入稼ぐには断ち切れないんだれうね。こっちは、もっと獰猛で冷酷で無慈悲な巨大な異常進化した恐竜のバトルを観たいのに。
でもね、あらゆる場面で、日本の原作へのリスペクトがあったし、怪獣のキャスティングというか立ち位置は原作に近かったから観やすかった所は良かった。映像と音響の迫力も日本より数段上ですね。人間ドラマが大味なところだけは勘弁。和式の心の機微ある方が方がいい。
で、ヘェ〜、ゴジラって古代の国の王?神?的な存在で崇め奉られてたんだぁ〜って、謎解きしちゃうところなんて所も大雑把だし、命をかけて皆んなを守るってのも今じゃベタ過ぎで飽和してました。まぁこれぞハリウッド映画。仕方ない。謎は残したまんま回収なしなのも欧米か。あの古代遺跡はなんだったのか。ムーですか?アトランティスですか?ギドラの首がすぐ生え変わるのは地球の常識は通用しないんだってことで納得ですか?
一番の謎は、どうしてエンディングロール始まってすぐに席を立って帰る客がいるのかな?この手のハリウッド映画は必ず、「あいるびーばっく」ってなるんだけどね。観たくないのかな?
ということで、面白かったです。でも、やっぱり日本のゴジラが観たいです。あんまり凝らないヤツで。
ゴジラ♪ゴジラ♪ゴジラとメカゴジラ♪
セコく無いよ
ハリウッド映画というより東宝怪獣映画
監督のゴジラ愛というより東宝怪獣映画愛が最初から最後までてんこ盛りです。良く言えばリスペクト、悪く言えばパクリでしょうか。
ゴジラは少しポッチャリ、キングギドラとラドンはそのままでカッコイイ、モスラは蛾のままで可愛くないです。
キングギドラの電磁波?攻撃はシン・ゴジラで、潜水艦なんて海底戦艦轟天号かよと。子供の頃見た東宝チャンピオン祭りそのままでした。情報量が多いので吹替版を見たが、渡辺謙さんの敢えて日本語の台詞を言う字幕版の方が良かったかな。もう一度見るかは微妙だが。
前作から気になっていたが、ゴジラが地球の守護神という設定は平成ガメラシリーズと同じである。アメリカ人はゴジラとガメラを同じだと思ってるのか?
エンドロール後のラストは次回のネタバレじゃないかな。
信仰
吹き替えはダメ
期待していた以上の内容。
ここまでアメリカ人が作りこむとは驚きです。
わかりやすい内容・アメリカ人の好きな家族愛を描きこみ。
少し話の内容を詰め込んだためにはしょったストーリーなっているが。
僕らの知っている怪獣が暴れまくり日本人でも感情移入ができる最高の怪獣映画に仕上がっています。やはりエンタのムービーを作ることにかけてはハリウッドがナンバーワン。
もう少し怪獣が暴れまくるのを見たかったし、ラドンやモスラの活躍も見たかった。オキシミサイルももっと数を作れば他の怪獣たちにも使用できたような。
しかし、観てよかった。評価が低くつまらない批評を延々と書き込む人の神経が理解できません。
あと吹替えはやめて字幕がいいと思います。音響がいい映画館で見るのもお薦めします。
ドラマパート全部要らない
☆4つ評価なのはプロレスシーンだけでの評価です。
ストーリーは完全無欠の0点です。
こんなんならドラマパート削ってプロレスシーンのダイジェスト見てた方がマシです。
・不要な人間ドラマ
怪獣映画に人間ドラマが不要と言ってるわけではありません。
シンゴジラは8割……いや9割が人間ドラマでしたが、傑作でした。
他のゴジラシリーズも実際人間ドラマパートは結構あります。
シンゴジラにけるドラマパートはゴジラに対抗する過程を描いたもので、それは必要不可欠なものでした。
しかし今作におけるドラマパートは全部削ってもストーリーは通ります。
とにかくハリウッドの悪癖であるお涙頂戴の家族愛を描くのはいい加減にやめてください。
それが作品における重要な要素なら構いませんけど、別に今作は家族愛無くても成立した話ですよね?
母親役の人だけでも話できてましたよね?
何なら母親役いなくても話できてましたよね?
というかオルカ要らないですよね?
ギドラは爆弾で目覚めたし、他の怪獣もギドラやゴジラに呼び覚まされただけですし。
役に立ったのって最後のボストンに集めるだけ。
それにしたってゴジラとギドラは勝手に引かれ合って戦うんですから、本当に意味があったのか微妙ですけど。
・人間必要?
前作もそうでしたけど、この世界における人間って本当にいる意味が無い。
なーんにもできないから。
ただ逃げまどって、狼狽えて、神に祈って……
やることなすことどころか何も有効打らしきものを準備してない。
モナークよりオキシジェンデストロイヤー用意してた軍の方が有能です(通用しなかったけど)。
別にタイタンを倒せなくとも良いのですが、人間に主眼を置くならやはり見せ場を用意しておかないと面白くないし、そのパートに時間を割くのが無駄です。
・地球の守護者(笑)
タイタンは地球のバランスを保つ存在……
はぁ?
もうそういうの良いから……
自分たち模範的ヲタクはそういう話さんざん見てきたから……
そういう恥ずかしい妄想を神妙そうなドヤ顔で語らないで……
だいたい地球からしたら、表面のミクロ存在どもが環境を破壊(生物目線)してもどうでもいいんでは?
環境破壊したら地球の寿命縮むんかと。
だから正確には生物(人間以外)の守護者に改めるべき。
・タイタン≠怪獣
なんで怪獣という呼称を使わず、わざわざタイタンなんて呼び方をしてるのかと思いましたが、今作でその理由がわかりました。
彼らは日本産の怪獣へのリスペクトが無いのです。
日本におけるゴジラとは、人間の被害者であり、尚且つ人間の天敵でした。
人間の科学によって生み出され、人間を脅かし、そして人間は更なる脅威を産み出してゴジラを倒した……
そこに人間という生き物は他者を食い物にしなければ生きていけない、生きている限り終わりのない戦いをしなければならないという業の深さがあったのです。
今作は、なんですか?
あのゴジラにそっくりなタイタンとかいう都合のいい存在は。
タイタンは自然を復活させる能力を持ち、尚且つ人間には反撃以外では襲ってこないとかwww
あ、彼らは怪獣じゃなくタイタンだからそれでいいのか!
納得!
・タイタンが主役ではないプロレスシーン
プロレスシーンはさすがの迫力で息を呑むものがありました。
良い仕事してます。
ただどこか物足りなさを感じもしました。
それはタイタンを主役にプロレスシーンを撮ってないからです。
どのシーンも人間を主役に置いてのプロレスシーンが目立ちました。
迫力では負けますけど、日本の怪獣映画は怪獣を主役にしたプロレスシーンばかりです。
ですが今作はプロレスシーンが人間ドラマを引き立てる(?)ただの舞台装置となっています。
まだ前作の方がマシです。
唯一文句なしに褒められたのはラドンの空中での戦闘シーンぐらいですかね。
あ、いやあのシーンも意味のない救出シーンありましたね。
あのシーン要ります?
あとバーニングゴジラ(?)になったのに熱戦吐かないのはどうなん?
盛り上がりに欠けます。
・とにかく必要のない人物が多い
ことごとく必要のないキャラで埋め尽くされてます。
前作のキャラは意味もなく惨殺され芹沢博士も博士らしいシーンは無く、インデペンデンス・デイみたいな自爆シーンでお茶を濁し、おそらく主役であろう夫婦も特に意味のあることはしない。
特に夫役の人は本当に役立たずも良いとこ。
これなら足を引っ張って場をかき乱すキャラとかの方がマシです。
みんな神妙そうに難しそうな話してるけど、全部意味なしオチなし中身無し。
挙句に語るのは「タイタンは地球のバランサー」とか。
Nice joke.
色々文句ばかり書きましたけど、総評としては良かったと思います。
あの迫力でプロレスを作れるのはここ以外にありませんしね。
ただ次回作は本当に怪獣映画が好きなデル・トロか、或いは怪獣映画にリスペクトなど一切ないエメリッヒぐらいエンタメに特化した監督にプロレスシーンを延々と流して脳みそ空っぽにして観れる映画を作ってほしいですね。
あと最後に、ゴジラではなくガメラを映画化した方がこの主題に合ってますよ。
ガメラは地球の守護者で子供の味方ですから、最高にアメリカ好みの怪獣ですし。
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