「モンスターペアレントはモンスターに共感する?」ゴジラ キング・オブ・モンスターズ everglazeさんの映画レビュー(感想・評価)
モンスターペアレントはモンスターに共感する?
熱いレビューで溢れかえっている中、あまり詳しくないため劇場で観るつもりなかったのですが、時間が合うので観てみるかと…。
やはり大画面の方が好ましいタイプの作品ですね。
目覚めた太古の怪獣達は、流石のド迫力でした。
うおぉ〜出た出た〜!
デカイ!
と毎回大興奮。
一方の人間達は、怪獣全てを敵視する者、全てを復活させようとする者、ゴジラだけは特別視する者、と予想通り様々。
しかしRussell元夫婦の立ち位置はやや分かりづらく、特にEmmaの動機はとても身勝手。
息子を失ったことでゴジラを憎み、怪獣は絶滅させるべきだという立場のMarkに対し、地球上の生命体は怪獣の破壊行為によってバランスを取るべきだと、まるでMarvelのThanosみたいなことを主張するEmma。息子の喪失感から、自分だけでなく他の人間も犠牲を払うべきだとでも言うような、偏屈な復讐心でもあるのだろうかと、ここまでは彼女の心理を多少理解できる気もしました。けれども目覚めさせた怪獣のひとつが人類に敵意剥き出しの「ワル」だと気付いてからは、自分で始めたことを止めるべく真逆に全力疾走するという混乱ぶり。こりゃ傭兵団も見放しますよ。
あとは、人類チームが、航海中なのか飛行中なのか分かりにくい時があり、えぇ〜と今どこですか?状態になりがちでした。
ゴジラが空から落ちてくるなんて、核弾頭みたいなものでしょうか? ?調査チームも相当被爆してそうですけど…。
ファンの方には叱られてしまいそうですが、怪獣シーンは脳内変換しながら楽しませて頂きました。
***
嫌な予感。
アイツが起きたっぽい。
俺の出番か。
(どすこいどすこい)
おい、お前、気味が悪いんだよ。
昔から嫌いなんだよ。
頭はひとつでいいだろ。
(どすこいどすこい)
ちぇっ、アイツ飛んでちゃった。
空に逃げるなんて卑怯だろ。
俺も飛べたらなぁ。
よし、今度は水責め、これでどうだ!
え、何この衝撃、すげぇしんどい。家帰ろ。超眠い。
え、人間が俺ん家で何してんの?
え、何この衝撃、急に元気になった。
さぁ、今度こそアイツを叩きのめすか。
よっこらせ。
(どすこいどすこい)
ダーリン大丈夫?と彼女が飛んで来た。
「ダーリンしっかり!」
(エイリアンを前に彼女あっけなく。)
「よくも俺の彼女を!」
(真っ赤に怒る横綱)
「この惑星は俺の寝床なんだよ!」
南極で大人しく凍っていればいいものを。
暴れるなら他の星に行けよ!
(どすこいどすこい)
あ〜エイリアンちょっと食っちゃった。
まっずい。すごいゲップ出た。
(オオトカゲにひれ伏すカラスと蜘蛛とマンモス。カブトムシも?)
「そうそう、おめぇらのボスが誰か、分かりゃいいんだよ。」
あぁ〜お腹もたれた。ギャオー。
***
本作のテーマは共生のようですけれども…
ゴジラが人類の味方かどうかって毎度問われている気がしていますが、ゴジラさんにしてみたら、邪魔さえしてこなければどうでもいいんじゃないでしょうか…と今回は思いました…。
ゴジラ作品を映画館で観たのは初めてかも?
怪獣の名前は聞いたことがある程度。
そんな自分でも童心に返って楽しめる作品でした。
everglazeさん、浮遊きびなごです。
コメントありがとうございました!
ゴジラは誕生してから実に65年ですから、もう老舗鰻屋のタレも顔負けの熟成具合ですね。
残念ながらeverglazeさんにはイマイチはまらなかったようですが……興業で苦戦してる理由も同じような理由かもしれませんねえ……。ファン/非ファン両方が喜ぶ作品というのは難しいもんですね。
今回ゴジラが起きたのは結局『自然をコントロールできる』という人間の思い上がりでギドラが起きちゃった結果なので、ゴジラとしては「ま~たお前ら(人類)の尻拭いかよ……」的な思いはあったかもしれません(笑)。
では!