響 HIBIKIのレビュー・感想・評価
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せつな過ぎる。繰り返し観たくなる
公開2週間で既に5回観ました。観終わった後、とにかく切なくなります。そして、すぐにまた観たくなります。私だけでしょうか。
単なるコミック漫画の実写版、アイドル映画と思って敬遠している方、勘違いしている方にぜひ!観て頂きたい。観ればわかる。観なければわからない。本当に純粋過ぎて切なくなりますが、みんなに観て頂きたい素敵な映画です。コミックの鮎喰響に魂が宿り、コミック以上に響という主人公の可愛さ、素敵さが伝わってきます。いや、まじめに平手友梨奈って、すごいです。彼女を観るだけでも十分に価値があります。目がすごい。睨む目も優しい目も。セリフのトーンは全編通して淡々としてるのに、目だけで心の微妙な変化のすべてが伝わってきます。
そして、いまの自分の心の内を突き付けられるというか、いまの自分の状態で観終わったあとの感情が違うかもしれません。
それほど純粋に突き付けてくるものがあります。
宣伝し過ぎて、次から次のシーンは、見たことのあるデジャブですが、その間というかそれ以外の何気ないシーンや何気ないしぐさがとにかく良いです。
平手友梨奈によって、響は、その天才性や暴力(衝撃)よりも、不器用だけど、本当に純粋でかわいいとても素敵な女の子になりました。とにかく切ない。また観ます。
ここまで書くと評価が高過ぎて、単なる平手ファンと思われると嫌なので、以下追伸です。
私は3人の子を持つ50代のおじさんですが、ファンとかではなく、純粋にハマりました。そんな気分なのかもしれませんが。
散々宣伝されている衝撃シーンも、わかっていても、途中からワクワクします。ぞわぞわします。そして、そこを繋ぐシーンと響の何気ないセリフやしぐさがとても良いです。
私は宣伝されている衝撃シーンよりも他に、毎回鳥肌が立つお気に入りのシーンがいくつかあります。
とにかく一度観て頂きたい。観ても伝わらない人もいるでしょうが、響に真摯に向き合ってみていただきたいです。大半の人にはきっと楽しんでいただけると思います。本当に純粋でせつないエンターテイメント映画です。
すげー楽しめた
小説家界のブラックジャック!
天才は何やってもいい。
この映画は映画っぽくない。映画のストーリーって主人公やその周りになんらかの変化が起こるものだが、この映画は違う。鮎喰響にただ振り回されて終わる。ここぞという盛り上がりもなく平行線のまま、ぱたっと映画が終わる。面白いけど。
鮎喰響は映画としては破天荒で面白いが、リアリティがない。一般家庭で育ったようだが、今まで集団生活してこなかったみたいに、幼稚園児みたいに自分が折れず暴力に訴えることもある。言葉をそのまんま受け取るシーンもあれば、思いやりを見せるシーンもあって、小説の天才なのに後先考えないバカのような感じがあってキャラに一貫性がなかった。
あと、小栗旬のキャラにもっと踏み込んで欲しかった。響とのドラマがあったらより良かったと思う。
平手友梨奈、アヤカ・ウィルソンが可愛いのでそれ目当てで観に行けば満足するかもしれません。
続編希望!
なにを伝えたいのか…?
原作の漫画が好きで、平手友梨奈さんも好きな映画ファンです。 双方の...
原作の漫画が好きで、平手友梨奈さんも好きな映画ファンです。
双方のファンではあるものの、生粋の映画ファンでもあるので、作品は冷静に見ようと思いました。
まず、物語ですが原作が持つスピリッツと面白さを最大級に近いほどうまく、この時間内に表現していたと思います。
大事なセリフはほぼ原作通りでした。
そして原作で、漫画だからいいけど現実的にはあまりにも嘘くさいなと思った部分は、ちゃんと補正してあるので、醒めないですみました。
平手さんの演技ですが、想像してたよりかなり良かったです。
もっと棒読みかと恐れていたんですが、キャラとして淡々としゃべりはしますが、目線とか表情とかは細やかで、感情表現が出来ていました。
活舌も意外と良くて、ちゃんとセリフが分かります。
響の感情をちゃんと落とし込んで言葉をしゃべっているせいか、嘘くさく感じるセリフがありませんでした。
しかも、少女らしいかわいい面もちゃんと出しているので、ただの暴力モンスターにならずにすんでいますし、響がちゃんと息づいているところが感じられます。
原作の響を見ているより、映画の方が響の本当の想いが分かるように感じたのは、原作の絵や感情表現があまり上手とは言えないところを、平手さんが補完してるせいだと思いました。
まだまだ粗削りだけど、女優としてこれから楽しみな人です。
アヤカさんも嫉妬や驚き、いつも笑顔だけど本音を話さずにやりすごしてしまう性格など、細やかな表現がちゃんと出来ていました。
北川さんは可もなく不可もなく普通。
吉田栄作さんは、ちょっと浮いてると思いました。
あれは吉田さんじゃなくてもいいですね。
高嶋さんは、もっと悪役にしてもいいだろうと思いました。
小栗さんや柳楽さんは短い出番だけどちゃんと役を作り、感情をのせて存在感を出していてさすがです。
野間口さんとか鬼島役の方とかすごくよかったです。
ただ、やはり題材的に映画には地味ですね。
そして見せ場は、やはり漫画原作なのでちょっと現実離れしてるのがつらい。。。
しかし、響が大人や友人に説教するセリフはどれも筋が通っていて、心の奥を打ち抜き、本当に大切なことを思い出させてくれる名言ばかり。
スカッとさせてくれるところが、この映画の一番の醍醐味かもしれません。
最後の平手さんの歌が、響の心情をあらわすせつない曲で、これを入れたことで違うおもむきが出たと思います。
もう1回見ようと思います。
原作に忠実
シンクロ率が高い
刺激的でした。
原作は読んでないけど
良くも 悪くも。
「物語の道具」扱いされない「人間で天才」
『主人公の鮎喰響は15歳の女子高生ながら芥川賞・直木賞に同時ノミネートされた天才小説家。
しかし彼女は自分の信じる生き方を絶対に曲げず、暴力的な手段も辞さない』
これだけをきくと、「天才だ」と人々が熱狂する様子やその才能に圧倒される秀才たちが生き生きと描かれて、主人公は「天才」「破天荒」という属性だけを割り振られた道具になりかねないと思う。
しかし、違う。
この映画では15歳の鮎喰響が毎日を生きている。
作中に響のモノローグは一切ないのに、響のことを目で追っているだけで、鮎喰響が非常に豊かな感性で世界をみつめていること・何を大切にして生きているのかが深く自分の中に入ってくる。
主演の平手友梨奈は様々な媒体で「鮎喰響の生き様を届けたい」と話しているが、その言葉通り、1秒たりとも逃さず鮎喰響として生きていた。
嘘がなくてまっすぐ世界と向き合う人間の強さと危うさを、とんでもない存在感をともなって感じられる映画だと思う。
自分はこの先、「しょうがないじゃん」とごまかしそうになった時、鮎喰響のことをふと思いだす気がする。
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