未来のミライのレビュー・感想・評価
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くんちゃん
4歳児でしかない。大きな成長も大人の意に沿うような対応も示してくれない。「何してやがんだ、このクソガキ」という声も聞こえてきそう。ここまで徹底した幼児表現は画期的である。愛らしく憎たらしい。大人の思考では歩調があわない。くんちゃんのインサイドヘッドも見てみたい。
もはや巨匠扱いの細田監督。プロモーションも資本の後押しがあり、こちらがドギマギする。巷での低評価が追い打ちする。前作が不安要因。やはり失望はしたくない。ようやく恐る恐る見た。心配は見事に吹き飛んだ。「これだったらいいじゃないか!」十分に弾けている。
ディテールがよく描き込まれている絵作りの見事さ。ミライちゃんとくんちゃんの肌の弾力が伝わってくる。確かに断片的に5回繰り返される構成が最後の方できつくなるし、樹の説明のくだりは過多にも思える。しかし、個人的にはくんちゃんをもっと見たい。それだけで大満足である。
あれ?
色んなレビューで酷評されてたので、ハードルが下がりきった状態で観たからかもだけど、「そんなに悪くはないんじゃね?」って思った。
いや、「凄く面白い!」って程じゃないし、言いたいことがないわけじゃないけど、個人的にはわりと楽しんだ。
層の豊かさ。
この監督の作品は正直今まで微妙でしたが、
今回この作品を鑑賞してファンになりました。
ドキドキワクワクを期待して鑑賞すると
確かに肩透かしを食ってしまいますが、
大人の視線で鑑賞するととても表現豊かに
子供のリアルな様子を描いていて
そして家族として一番新米だった主人公が
後輩未来ちゃんの誕生によって
責任感が芽生える心情が微笑ましく力強く感じました。
自分としてはハラハラドキドキ作品は
ハリウッド映画などに見られるように
展開パターンが決まっていて、
どんなにピンチになっても
スレスレのところでハッピーエンドに
なるのが分かりきっているので食傷気味という
こともあるからかも知れません。
逆にこういう作品は特定の立場の人に共感を求めながら
実は普遍的なテーマを描いているので
それについて深く考える機会を与えてくれると思うのです。
普遍的なものというのは一見当たり前過ぎて
素通りしてしまうことも多いものです。
やさしく分かりやすいエンターテイメントも良いですが
こういう作品が作れる日本映画はとても層が豊かになったんだなぁと
嬉しく感じました。
今見てつまらないと感じても、10年後20年後に見直してみると
違う感想を持ちそうな、そんな息の長い作品なのではないでしょうか。
盛り上がりに欠ける
本日Blu-rayを鑑賞しました。
事前知識はCMの映像情報位だったので小さな男の子が動物になる印象が強く動物になった男の子が未来から来たミライちゃんという女の事一緒に人間に戻る物語だと思ってました。
所がギッチョン、犬になったのは一瞬で赤ちゃんばかりを気に掛ける両親の育児がメインにその間にクンちゃんの成長の物語が挟み込まれるオムニバス映画ってイメージでした。
映像は映画と言うだけあって綺麗なので星2つ。
ストーリーは盛り上がりに欠けるので星1つ。
役者の演技はクンちゃんがあまりにも酷過ぎるのでマイナスです。
細田映画は一応全部観てますが今までで一番酷かったです。
とても男の子と思えないですね。
期待ハズレでした
予告映像や宣伝にまんまと釣られました。
最初は平凡な家庭の描写があって、いつ面白くなるんだろうとわくわくしていましたが、あまりにも突然な展開でびっくり。そのびっくりをどう説明、収拾するのか、無理にわくわくしてみたものの、だんだん説明する気がないな、収拾しないなと諦めモードに。今までの細田作品の功績で、誰もこの作品を世に出すことを止められなかったんだろうなと思ってしまいました。
見る価値無し
一時間半がとてつもなく長く感じ、最後まで見るのがとても苦痛だった。
家族の繋がり、親と子供の成長記録、そんな使いふるされてきた薄っぺらいテーマの為にこれほど退屈な脚本をよく長々と書けたなと思う。
それをもっと上手く見せてこその脚本家であり監督ではないのか。
何よりひどいのはくんちゃんの声だが、声に文句を言う以前にとにかく退屈でつまらない。
全くワクワクせず、疑似育児ノイローゼを体験出来るほど観客をイラつかせる点ではすごい。
子育て経験済みですが、「あー、あるねぇ大変だよねぇ」という感想しか出ない。
だからなに?に尽きる。
はじめてのおつかいの方がよっぽど胸に来る。
よく分からん
星の王子様的な感じ。妹が生まれた事で、両親からの愛を独占出来ず、赤ちゃん帰りをする、主人公のくんちゃんに起こる不思議な話。
両親のくんちゃんへの対応にイライラするし、何故、このタイミングで、その人?みたいな所が、最後まで腑に落ちなかった。
声が合ってない。
主人公は子供なのに、漢字が読めたり難しい言葉を普通に理解していたり、まず声がまるで合ってないので終始違和感を覚えた作品でした。
子供の声優を使っていればもっと良い映画だったでしょうね。なんの拘りなのか知らないけど、大事に作り上げた映画も声優が合っていなければ台無しになります。
ここの悪い評価あてにならない件
あまりに評価が低いので気になってDVDで見てみました。
ワタシには十分楽しめましたね。。アニメとしても映画としても
評価の低い方のコメント見ると、①期待外れ、②クンちゃんの駄々っ子加減がひどい、③ストーリーがくそ ④キャスティングが合ってないが主な理由のようですね。(全部チェックしたわけじゃないですが)
本来の趣旨とは違いますがこれから見る人のためにちょっと私の考えを。。
①そもそもこの映画に求めるものがあって、そこに合致していなかったために評価が悪くなってしまったという感じのようですね。私はもともとできるだけ情報を入れずに見るほうが楽しいというスタンスなのですが、期待外れだったという人は、今後映画の観方を見直したほうがより楽しめると思いますよ。
②赤ちゃん返りした4歳の男の子はこんなもんでしょ。個人差もあるだろうし。
それから、お父さんお母さんのキャラクターについても批判が多いようでした。
実写だと容認できる登場人物の個性も、アニメだとつい自分の理想に当てはめてしまいがちですが、それを映画の評価にイコールというのは違和感あります。
③ストーリーやつながり、整合性がどうのと言っている方。この物語はくんちゃんの世界観に基づいているんじゃないかと思ってます。そして何らかの不思議な力が加わって未来のミライやご先祖様を出現させている。
・子供というのは突拍子もないこと考えるし、その世界観や想像力は、その後社会性を身に着けることで頭がカチカチになった大人には到底思いも及ばないものです。
・不思議な力はファンタジー映画、特にアニメでは伝家の宝刀ですから、それを否定したら映画そのものが楽しめなくなりますね。
以上のことからこの作品に関しては評価としてストーリー、整合性云々を上げるのははふさわしくないと思います。
(私の友人の家には、3姉弟
④キャラクターに声優のキャスティングが合っていない。
最初クンちゃんには若干私もそう感じましたがその後は気にならなかったですね。
というかクンちゃんの年齢設定が7⁻8歳くらいのほうがよかったんじゃないかとか考えたんですが、監督がそうしなかったのはもちろん狙いがあってのことだと思います。
それから②にも関係することですが、キャスティングや演出も含めて映画としての表現の一部ですから、まず受け入れるしかないですね。あとは人それぞれどう感じるかですので、ぜひ見てから判断してほしいと思います。
以上のことから悪い評価に上記の理由を挙げている場合は参考にならないということになります。
もちろん、ここは好き嫌いで評価しているサイトだし、そもそも合う合わないがあるのが映画ですからとやかく言うこともないんですが、あまりにも頭ごなしなレビューが多いので敢えて・・・
全体の感想としては、子供の感性の豊かさを思い起こし、自分の起源と将来に想いを馳せさせる良作だと思いますね。
兄妹の記憶をメタファーとする構成が良かった
ラスト10分くらいに発せられる(空から、若かりし曾祖父母を見つめるシーン)
「こんな風な、ほんの些細なことが幾つも積み重なって今の私達を形作っているんだ」
っていうミライちゃんの科白!!
これが本作のキーメッセージだったと思う
連綿と繋がる家族の歴史と記憶、
これらを忘れず理解することによって
家族の絆となるって細田さんは本作で訴求したかったのかなって感じた
くんちゃんに降りかかる時空を超えた家族との接点と交流、
あれは大きく成長したくんちゃん(高校生くらいかな)とミライちゃん(中学生)の二人が共有しているであろう心の深層にある幼少時の記憶や心象風景をメタファーにして、くんちゃん4歳・ミライちゃん0歳の時代に遡って描いてた
10数年後の記憶ベース(両親から聴いたであろう)でストーリーを構成して
4歳のくんちゃん視点で曾祖父母・祖父母・両親の描く手法は斬新な感じがしつつも 慣れると すっと頭に入ってきた
育児の苦悩と喜びの描写がとにかくリアル、赤ちゃん返りの様子は
我が長女が二女に嫉妬した時のそれと一緒で共感することばかり
嫁さん、あんな感じかなとか 自分もあんなダメパパだったねと省みることが多々あった
今作のメッセージを受けて、親は子に対して 丁寧にたくさん 家族の話をすることがとても大切って思い直した
恐い電車は、迷子になったら怖いところに連れていかれるよ!っていう母の訓示が彼の心に影響した結果の描写なんだとうと思うし、
曾祖父のストーリーに感化されて自転車へ挑むシーン、
あれも両親がくんちゃんへ話したのだろうね、その結果 くんちゃんにチャレンジする心意気が芽生えたのだろう
話すこと、伝えること、記憶すること、絆を育むこと
これらのエッセンスが詰まった佳作
美しいアニメーションとツマラない脚本
背景は全て美しく、登場人物たちのアニメーションは全カット超滑らかに動きまくります。
更に、サウンド面でも一貫して繊細かつリアルな音。特にマルチチャンネルの作りこみはとても迫力があり大変感動しました。
この作品の絵と音は監督とスタッフ方達のとてつもない情熱が込められていました。
脚本に関してはぶつ切りの短編アニメを継ぎはぎしたようなツマラナイ内容です。
その軸にいる主人公の男の子「くんちゃん」は物語の中で終始、駄々こねていただけのくそガキでした。私がこの作品の題名をつけるなら「クソガキくんちゃんの大冒険」がピッタリだと思います。
監督はこの作品を家族の絆やお兄ちゃんとしての成長を伝えたかったのだと思いましたが、私には、なにも進まないストーリと呆れるほど薄っぺらい主人公の成長しか感じませんでした。
主演の声優が
ここまで合ってないのも珍しいかと・・・奇跡の作品かも。麻生さんも宮崎さんも星野さんも上手いからもったいない
可愛さと残虐性の境が見えず・・・不快感を感じた。
サマーウォーズ以外に良作が見えない気がした。
子ども向けの絵本を読んでいる感覚
子ども向けの絵本のような話がいくつか続く形式。盛り上がりに欠けますが、うるっとくる場面もあります。
主人公がの男の子が良くも悪くもリアルな4歳児として描かれるため、感情の起伏が激しい駄々っ子な描写が多く、共感しづらい面もありました(最終的に成長はしていくのですが)
98分間の4歳児の駄々っ子
4歳のくんちゃんの下にやってきた、新しい家族、妹の未来ちゃん。
両親を妹にとられ嫉妬するくんちゃんの前に現れた未来のミライちゃんを始めとした、くんちゃんの周りで起こる不思議な出来事を描いた細田守監督オリジナル長編作品第5作目。
スタジオジブリを継ぐ予感をさせる細田守監督によるスタジオ地図の第5作目は、兄妹をテーマにタイムトラベルなどの冒険活劇要素を含んだ作品。
かと思いきや、全編にわたり駄々っ子を繰り返す4歳のくんちゃんを見せられるある種イライラの募る若干退屈な作品だった。
鑑賞前の予想としては、メインビジュアルにも大きく使われていた未来からやってきたミライちゃんと一緒に未来の世界で冒険する的な話かと思っていたが、そのミライちゃんが現れたのは最初と最後だけ。
自宅の庭で起こった不思議な力により、様々な過去へ行き、昔の家族と出会って交流して行く成長していくくんちゃんを描いたオムニバス的な面の強い作品であった。
全て傑作揃いなわけではないが、前作の「バケモノの子」から期待の高まっていたタイミングで今作は、スタジオ地図としては少し失速の印象。
逆に冷静に考えるとこういう日常的な内容で面白さを出せるクレヨンしんちゃんやジブリで言えばトトロなどはやはり偉大なんだなと別作品の評価アップにつながってしまう作品笑。
でも次作も楽しみにしてますね。。
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