未来のミライのレビュー・感想・評価
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監督の認識と世間との決定的なズレ
まず、誰得のアニメなんだろうと云うのが正直な感想である。間違っても子供向けのアニメではない。かといって大人向けとも考えられない。劇中に登場する家庭は、両親ともに明らかに良い教育を受け、良い仕事に就いているエリートの家庭といった感じだ。両親の年齢はわからないが20代後半から30代前半だろう。それでいてあの住まいである。ローンにしても世帯収入が1000万以上はないと厳しいだろう。それに調度品の数々も安物にはみえない。くんちゃんのおもちゃ箱には1セット2万円もするネフ社の積み木が数セットも放り込まれている。推定でも世帯収入は2000万以上はありそうだ。
つまるところこれはエリート教育を受けた、上流世帯の家庭が舞台なのである。
であるからして、一般的な家庭からはすこぶる評判が悪い。それもそのはずである。今回、細田氏は世帯収入1000万以下の家庭などは描いていないのだ。そこに決定的な齟齬が生じるのは当然のことある。では、この映画は誰に向けた作品なのだろう?そんなことは簡単だ。これは細田氏の家庭なのだ。そもそもこのアニメのインスパイアは細田氏の子育ての経験が元になっている。…つまるところ、発想力が枯渇したのだ。誰に向けたアニメでもない。こんな題材しかひねり出せなくなってしまっているのだ。それが当たるかどうかのマーケティングすらやる気がない。
「俺が作ればヒットするだろう」
そんな認識である。
案の定、物語には深みが無いし、わくわく感もない。それでいて、イヤイヤ期の子供の描写は妙にリアルだから観客はうんざりする。それでも細田氏にとってはおもしろいらしい。なぜか?自分の息子や家庭が題材になっているからである。親ばかの目線である。エンタメを観客に提供する監督のそれではない。観客はそんな妄想ホームビデオを2時間近くも鑑賞し続けなくてはいけない…。つまるところ、もはや細田氏の認識と世間の認識とには大きなズレが生じており、それを修正することは困難な段階にまで来てしまっているのである。これは細田氏が脚本を手掛けている以上、修正されることはないだろう。今後も細田氏は作品を作り続けるだろうが、彼が脚本を手掛けている以上、過度な期待は持たない方がいいのかもしれない…。
はぁ?
おおかみこどもから思っていたのですが、家族というものの表現を軽視しすぎです。
なにも、子育てに関して苦労する部分をもっと描けという事ではなく、これが理想の家族でーすと綺麗な絵を使って表現しているのに虫酸が走ります。
くんちゃんは、物語が進むにつれて成長していくのかと思いきや、終盤近くになっても妹の未来ちゃんを殴ろうとする始末。
そしてクライマックスで、急激にわかり合えるみたいな事をみしていて。はぁ?じゃあ、序盤の雛祭りとか、お母さんの子どもの頃のところとかなんだったの?その時間返せよ!ってツッコミを入れたくなるぐらい。
しかも、もっとイライラするのは親です。
なんか、母親はいつも、上から目線で夫に指示して「父親はみんな子どものこと嫌いなのかと思った」言わせていて、はぁ?何様やねん?
父親は父親でなんか、くんちゃんが自転車に乗れたの俺が頑張って応援したからみたいな感じで泣きそうになってたけど、自惚れんなよ!近所の子どもにあっさり頼ったり、遠くからなんか観てるだけでアドバイスもなんもしてなかったやないかい!!
その2人が最後にイチャコラして、子育てって大変だけど頑張ろうってどの口がいうとんのじゃ!
しかもその時に車の後部座席のすぐ後ろにキャンプ道具を無理矢理積みすぎじゃ!!急ブレーキかけたら子どもの頭の上に落ちてくるだろ!!
ほんと、この親にしてこの子ありだな!
それが、良い話げに終わって理想的な家族でーすって子育てしてる人達を馬鹿にしすぎだろ!ってずっっとイライラしてて、これを観る若い世代の人達に悪い意味で家族はこんなにも幸せなものでーすって薄っぺらく伝わると思うとホントに遺憾です。
ブリーチの精神世界的な感じ
理想の家族像の押し付け
あまりにも酷い。
度を過ぎた我儘小僧の癇癪と、
度が過ぎた育児放棄の両親と、
何がしたいのか分からないサブキャラクター達が織りなす、わけわからんホームビデオ
それが第一印象。
この映画のほとんどの時間は、主人公のくんちゃんが白昼夢の様に色々な世界を旅していくのだが、この白昼夢の一つ一つに意味が全く無い(誇張無しで本当に意味が無い)
くんちゃんは映画を通して精神的に成長する事も無いため、観ているこちらとしては意味不明な白昼夢を見させられているだけの完全に無駄な時間になっている。
白昼夢以外の部分はくんちゃん家の家族像を映す、ホームビデオの様な時間となっている。
監督はどうやら確固たる「理想の家族像」を持っているようで、話の合間合間にしきりにこの理想像を主張される。
だが問題なのは、その「理想」が一般とは致命的にかけ離れた、普通の感性で観たら不快とも取れる家族形態なので、主張される度にこちらの不快指数が鰻登りに上がっていく。
(特に、我儘放題のくんちゃんと、育児放棄としか見えない両親の不快度が高い)
全体を通してのメッセージも全く無い。
その為、観てもこちらの心には何も残らず、怪映像を無理矢理観させられた不快感のみが残るという酷い映画になってしまっている。
公正なレビューを書きたいので、良い点も紹介したいのだが、残念な事に褒めるべき点が見つからない。
一回の視聴は耐える事が出来たが、二度と観たくはない映画。
細田守作品はアニメオタクには向かない
映画館では2018年8月6日に地元のイオンシネマで鑑賞
それ以来2度目の鑑賞
1100円なら高いとは感じなかったし見終わったあと損した気分にもならなかった
赤ちゃんの妹がいきなり中学生になったり犬がおじさんになったり子供の頃のお母さんと遊んだり若い頃のひいおじいさんが運転するバイクに乗ったり
SFファンタジーですね
成長した妹にときには助けられてくんちゃんが家族のルーツの知る物語
初鑑賞のときは事前情報は殆どなく観たのだがくんちゃんとミライちゃんのお母さんの声が麻生久美子だということだけはすぐにわかった
キャラとしてはゆっこが一番好き
2番目は遺失物窓口の駅員さん
作品としては可でもなく不可でもなく星3つが妥当
多くのレビュアーが指摘しているが上白石姉妹の妹の方が担当したくんちゃんの声は特に気にならなかった
久米田康治画伯によればアニメオタクの聴覚は凡人とは違うらしいので共感できないのは仕方がない
アニメオタクはわりと神経質な人が多いから
ニコニコ大百科の掲示板を見てもそれがよくわかる
プロの声優を起用しろという意見が多いが僕はそのプロの声優の声が嫌いだ
名探偵コナンのレギュラー陣準レギュラー陣のようなベテランの皆さんはともかく若手となると沢城みゆき以外受け付けない
鬼滅の刃の「戦え!戦え!戦え!」は騒音以外の何物でもない
おそ松さんの声優陣より福山雅治の声が好き
若い声優はどいつもこいつもアニメオタクに媚びた気持ち悪い声を出すので生理的に無理
プロの声優の起用を好まないアニメ映画監督はアニメオタクが嫌いなんだろう
アニメを作っているのにアニメオタクが嫌いとはおかしな話だが
そういえばガンダムの人もアニメオタクは嫌いで10代の女子の方が好きらしい
僕もアニメオタクは大嫌いだ
くんちゃんの声だけでなくくんちゃんそのものを嫌う意見も目立つ
くんちゃんになったつもりなら少しは楽しめると思うけどね
ロリコンは同性の子供を嫌う傾向があると聞いたことがあるが関係があるかどうかよくわからない
細田守監督作品はアニメオタクには向かない
『未来のミライ』に至っては独身男性になにも響かないという意見はわからなくはない
ターゲットはアニメが特に嫌いじゃない10代から40代の普通の女性だろう
男というものはバンド組むにせよバスケット始めるにせよ女の子にモテたいわけでアニメーターだって同じじゃないか
アニオタには全くお勧めできないが鉄オタなら楽しめるかもしれない
全体的に評価は低いがレビューの数を観ると興行的には大成功の部類とみて間違いない
評価はどうあれ映画はたくさんの人に観てもらうのが一番でその点では『未来のミライ』は勝ち組といえる
隠れた名作アニメ
アニメと侮るなかれだ。
家族の歴史を丁寧に紡ぐ優秀作品だと思う。
妹ミライが産まれたことで兄である自分が中心ではなくなったことに、反抗する兄クンちゃん。
そんな妹が、未来からクンちゃんのもとにやってくる。
クライマックスは、クンちゃんとミライの亡き祖父が戦争に行き船ごと玉砕。
大海で重傷を負い足から血を流し呆然としながら、自分を照らす太陽に向けて右手をかざす祖父。
陽の光にかざした右手から、自分が生きていることと生き延びるという本能的な力が湧いたのかもしれない。
足に重症を負いながらも、泳いで生き延びたシーンは涙が止まらなかった。
祖父は、自転車に乗れなくて悔しい思いをしているクンちゃんに「遠くを見るんだ」と教える。
足元ばかりを見ていたクンちゃんは、遠くを見てこぐことで自転車に乗れるようになる。
この祖父がいて、足の悪い祖父を支えた祖母がいて、両親がいて、子どもたちがいる。
池井昌樹の「手から、手へ」の本を彷彿とさせる作品となっている。
これは育児経験者じゃないと分からないことが多い
私は好きです。
子育てのジレンマがわかりやすく描かれていると思います。短くスッキリさせていますけど、それは逆に見やすくていいです。
子供のイヤイヤ期というか、赤ちゃん返りとかすごい共感させてもらいました。
「親」、「兄姉」の経験がないとちょっと面白くは感じないかもしれないですね。
えっ?この映画本当にG指定なの?
えっ?この映画本当にG指定なの?
と、ずっとイジワルな目線で観てしまいました。
だってどう考えても“薬物使用描写”のオンパレードなんだもの(笑)
えええっ!?なんでそうなるの!?的なトリップワールド全開です(笑)
観ている方の神経がヤられてしまいました。
つまらない。
ひいおじいちゃんカッコイイ
音声だけ聞いてたら小、中学生くらいかと思った
妹が生まれたことにより、両親の愛情を奪われてしまったと感じる男の子...
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