未来のミライのレビュー・感想・評価
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なぜ懲りない?
前作「バケモノの子」で広瀬すずを起用してさんざんな評価だったのに、またやらかしましたね
姉の上白石萌音は「君の名は。」で高評価を得ましたが、妹はこれでしばらく吹き替えのオファーはないでしょう
4才の男の子はあんな風には話しません!
これは断言できるでしょう
どんなに頑張って「この子はこういうキャラなんだ」と思い込もうとしても、私には18才の女の子が感情的に喚き散らしているだけにしか聞こえませんでした
黒木華の未来ちゃんが上手かっただけに、上白石萌歌の酷さが際立ってしまったようです
最近の話題に上る有名アニメ作品は、例外無く有名タレントや人気俳優を主要キャストに使い、ことごとく作品を駄目にしていると思います
ちゃんとオーディションしてますか?
してるならこんなキャスティングは無いのでは?
「風立ちぬ」の庵野秀明同様、ちょっと酷すぎませんか?
「羊と鋼の森」では身の丈に合ったみずみずしい演技をしていただけに、彼女がかわいそうです
女優と声優では求められるものが違います!
両方やるならそれなりの技量が必要でしょう
それを無視してネームバリューだけでキャスティングするのはもう止めていただきたい
日本的エディプスコンプレックスの物語
これまで一人っ子だったくんちゃんが妹の未来ちゃんの誕生を切っ掛けに、「二者関係の三者化」というエディプスコンプレックスを経て自己を獲得していくというお話。
もっとも本作の父親はほとんどエディプス的な意味での〈父の名〉としては機能しておらず、その代わりに未来から来た妹や若き日の曾祖父が〈父の名〉の機能を果たしているのが面白い。
これらの不思議現象の説明としてはタイムトラベル的な何かではなく、いわゆるユング的な集合的無意識が顕在した白日夢という理解で良いかと思われます。
いずれにせよ家族全体がまるごと〈父の名〉として機能するという、母性原理社会日本におけるエディプス葛藤のモデルを描き出したものとして観れば本作はとても秀逸な出来だと思う。
ただ、Twitterで見かけた「よそん家のホームビデオ」という感想の通り、やはり物語として素直に共感できる層は割と限られそうな気がしますね。
未来のミライというタイトルの割に未来の未来ちゃんはそんなに出番ないです。ひぃじいじの格好良さと東京駅の映像美は素晴らしいです。
夏休み用映画
細田守監督で、夏、山下達郎の主題歌という定番要素満載と来れば、観ないわけにいかない。昔でいうトレンディドラマと同じで、パターンは決まっていて、抜群の安定感なのだが、1話飛ばすと不安でしょうがない、あの強迫観念が蘇る。
数世代に渡る、親子の系譜を、子供視点で見るファンタジー。イヤイヤ期の4歳児のあるあるが満載で、子供が小さかった頃を思い出し、ニヤリとさせられた。
主人公のくんちゃんに、さすがに感情移入は出来ないものの、未来の孫を観ているようで、ハラハラさせられた。アニメなのだけど、転ぶとドキリとする。ホントに孫が出来たら、こんな感じなのだろうか。
手放しで絶賛するほとではないが、丁寧に作っている感はあり、夏休みの息抜きに丁度良い。
テレビで編集されたバージョン見たほうがまだ面白いかも
自己満足たっぷりの私小説。
すーごくよかった
幻影に子供がしつけられる程子育ては楽じゃない。
キャラクターデザインもアニメの動きも大好きですが…
今までの細田作品の中では、いちばんわからなかった。
未来のミライちゃんのお兄ちゃん、クンちゃんの成長を通してお母さん・お父さんも成長し、やがて命は受け継がれてゆく。
…という大きな話なのだろうけど、クンちゃんが出会う未来・過去の出来事・人々が何なのかよくわからない。
ファンタジーとしての幻想?それともSF的なタイムリープ?パラレルワールド?
どちらにしろ、幻影に子供がしつけられるほど子育ては楽じゃないし、そこをファンタジーで描いてしまってはこの作品の根本である、受け継がれる命を軽んじてしまっている様に感じてしまいました。
そして、肝心なクンちゃんの声… なんだかおばさんが無理して子供声を作ってる感じが、余計にクンちゃんのキャラクターを年齢不詳にして、そこにストーリーの不明瞭さが相まって感情移入しにくかった。他の役者さんが良いだけに残念、普通に男の子の声にすれば良いのに。
もっと子供の絵本的な構成にすれば、細かい事が気にならなかったかもしれない。もう一度観たら、印象変わるのかな?
最近の邦画アニメとしては駄作
アニメの表情はラインのスタンプとは違って、前後の脈絡から観客がそれぞれに想像する幅がある。どんな受け取り方をするかは観客それぞれの感性や経験、世界観などによって異なる。そういうアニメの多義性が作品に奥行きを齎し、物語に深みを与える。「この世界の片隅に」のすずさんがどちらかと言えば無表情だったのに、観客が深い感銘を受けたのは、アニメの持つ多義的な表情に由来すると思う。
しかしこの作品は残念ながら一元的で、本来は家族を取り巻く環境が家族間の関係性に影響を齎すはずだが、家族間だけの人間関係に終始してしまっている。だから表情もラインのスタンプと同じくひとつの意味しか持たない。妹が生れた小さな兄の成長物語だが、登場人物の誰にも際だった個性がない。庭に出るたびに過去や未来の家族が登場して主人公を少しずつ成長させるというアイデアだけに頼った映画で、このところのレベルの高い邦画アニメとしては駄作の部類に入ってしまった。
映画の底流には家族第一という一元論があり、世界の問題から目を背けて先祖から未来までを家族主義で通してしまう世界観は、どこか国家主義の世界観に似ている。説教がましいし、偽善的だ。豪華な声優陣を使ってこういうアニメを作るモチベーションが、私には理解できなかった。
賛否分かれる作品
家族がテーマの作品。楽しめました!
アニメ好きでも無く細田監督のファンでも無く映画好きとしての感想です。
主演の声優さんですが僕はそこまで違和感無く聴けました。
最初は違和感がありましたが物語が進むにつれて声の違和感は感じなくなりました。
お父さん役の星野源さん、お母さん役の麻生さんなど聴いていて最初は本人そのままだと思いましたがやはり物語が進みにつれて違和感はなくなりました。
アニメをよく見られている方ならそれが苦痛に感じるのもわかる気がします。
個人的な感想ですがクンちゃんと両親の声優は声に味わいがあって嫌いではなかったです。
またストーリーに関しては少しずつだけどクンちゃんが成長していく姿を家族の歴史とファンタジーの要素を混ぜて描かれていてとても繊細な作品だなと思いました。
これは誰のためのストーリー?
ターゲット層が不明瞭なストーリー。普通こういう映画って、どんな人が見ても登場人物の誰かしらに共感できるようにキャラ設定してるものだと思うのだが、どのキャラもイマイチ共感できず。
くんちゃんも癇癪だけが前面に出てきて、肝心の寂しさを積極的に表現しようとすらしない。まぁ現実の幼児はそんなものだろうが共感を誘うべきアニメ映画としては失格だと思う。
リアリスティックなキャラの描き方とは思うが、共感するより寧ろ目を背けたくなる。
映画全体としても、“アニメ映像化したら面白そう”なエピソードを並べただけで繋がりもバランスも声も酷いし、音楽も全く印象に残らず。予告編が一番良かったのでは?笑 それなりに期待していたがこんな酷い映画は久しぶりに見た。
家族がいるなら響くわけでもないですね
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