劇場公開日 2018年7月20日

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「子供が嫌いになる、少子化推進映画」未来のミライ rickさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0子供が嫌いになる、少子化推進映画

2020年12月25日
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寝られる

主人公である幼児から17、8の女の子の声がするのは何のトリックなんだろう?と思いながら見ていたら、何のトリックでもないミスキャストだったので驚いた。

解決すべき命題のない、目的のない映画。
視聴者をなにかに共感させるつもりもないので、主人公の一挙一動にイラつく。
暴れる子供、赤ちゃん返りで甘える我が子をフォローもせず叱りつけるだけの母親、まともに子育てができない父親、やはり下の子をかわいがり上の子を蔑ろにする祖父母…。子供と、子供を取り巻く環境すべてが嫌いになる。

物語は祖父母のプロポーズや雛飾りの迷信など、雑に転がされた伏線がそのまんま回収されていく。面白くもないエピソードを長尺で何個も見せられた挙げ句、最終的に贈られるメッセージは「過去と未来はつながってる」だ。どんな顔をすればよいか分からなかった。いい話をされたのか?

庭で子供が不思議な出来事に巻き込まれてあって納得できるのは文字ベースの児童文学だけだ。
おしゃれな注文住宅の中庭で不思議ワールドが展開されるのって、造花から花の妖精が出るくらい納得いかない。

脚本と主人公の声優選び以外はよかったです。
細田守さん、二度と単独脚本を書かないでほしい。

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rick