「声優さんはちゃんとオーディションして欲しい」未来のミライ よしさんの映画レビュー(感想・評価)
声優さんはちゃんとオーディションして欲しい
妹が産まれ、お兄ちゃんになった「くんちゃん」のファンタジー冒険譚。
う~ん、面白くない作品でした。日常系のSFファンタジーで家族の絆を描く設定・ストーリーなのでしょうが、今一乗り切れません。不満な点は幾つも幾つもありますけど、大きく2点だけあげます。
まず一つ目は、何故くんちゃんがそんな世界に迷い込んだのか、が明示されていないことです。妹(弟)が出来たことによる赤ちゃん帰り、焼きもち、イヤイヤ期。多分程度の差はあれど、普通にあり得ることでしょう。それなのにくんちゃんだけが、ファンタジーの世界に迷い込んでしまった。その理由やきっかけをしっかりと設定していれば、その後の展開にも入り込みやすかったし、鑑賞後にも心に残るものもあったように思えます。
二つ目は、くんちゃん役の声優さんの力不足。いや、彼女を責めるのは筋違いです。かなり難しい役柄で、配役した方の責任なんでしょうね。起用された女優さんに同情すらしてしまいました。
公開中は、映画館に行くか否かを迷ったのですが、結局行かずにWOWOW鑑賞。映画館に行かずに良かった、と思えるような作品でした。
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