「つまらなかった」未来のミライ えくすとりーむさんの映画レビュー(感想・評価)
つまらなかった
今日、初めて見たけど、非常につまらなかった。
何を訴えようとしているのか、そもそも訴えようとするものがあるのかすら疑問だった。あらためて、パヤオは偉大なんだなと思った。
たぶん、この監督には訴えようというものはないんだなと思った。ただ、絵と構成が上手いだけの作品だと思った。
あえて、監督の意図を推測すれば、子供の心理的成長を表現したかったのだと思う。検索してみると、自身の子育て体験から着想を得たとのこと。
だが、それがおもしろいか????
日本の文学史に例えるならば、ロマン主義の後に、写実主義が来たように、パヤオの平和、自然、環境を訴えるアニメの後に、日常を描く写実主義が来たということか。
海外の映画祭で賞賛されたということだが、いままでにない写実主義がめずらしがられたということだろう。人間の心理をそのままに描き、物語性はないそういう映画だった。
こう書くと高く評価しているようにも聞こえるかもしれないが、ジブリ映画が公開されなくなった隙に、なんでもいいから公開すれば、もうかるかもという商業主義に、脚本を考えるのに苦しんだ監督が日常風景の写生に逃げ込んだだけという気がする。
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