「幻影に子供がしつけられる程子育ては楽じゃない。」未来のミライ HIROKICHIさんの映画レビュー(感想・評価)
幻影に子供がしつけられる程子育ては楽じゃない。
キャラクターデザインもアニメの動きも大好きですが…
今までの細田作品の中では、いちばんわからなかった。
未来のミライちゃんのお兄ちゃん、クンちゃんの成長を通してお母さん・お父さんも成長し、やがて命は受け継がれてゆく。
…という大きな話なのだろうけど、クンちゃんが出会う未来・過去の出来事・人々が何なのかよくわからない。
ファンタジーとしての幻想?それともSF的なタイムリープ?パラレルワールド?
どちらにしろ、幻影に子供がしつけられるほど子育ては楽じゃないし、そこをファンタジーで描いてしまってはこの作品の根本である、受け継がれる命を軽んじてしまっている様に感じてしまいました。
そして、肝心なクンちゃんの声… なんだかおばさんが無理して子供声を作ってる感じが、余計にクンちゃんのキャラクターを年齢不詳にして、そこにストーリーの不明瞭さが相まって感情移入しにくかった。他の役者さんが良いだけに残念、普通に男の子の声にすれば良いのに。
もっと子供の絵本的な構成にすれば、細かい事が気にならなかったかもしれない。もう一度観たら、印象変わるのかな?
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