フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法のレビュー・感想・評価
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子役と色彩は素晴らしいけど、切ない。
子役が素晴らしい!まさに魔法
素晴らしかった。
素人目にも子役の演出どうやってんの?と思った。
子供の自然の会話が導入で
映画に入って行けるのだけど、
「ちょっと待って!これ演技か?アドリブか?
どっちや?すごい自然やぞ!」と驚く。
是枝作品にも似てる気がしたけど、
アドリブじゃなくもっと台詞を自然に
言ってるようにも思う。
上手い子役って大人っぽい演技してるだけとか、
単純に純粋に演技してる印象を受けるけど、
この子役たちは初めて見る感覚だった。
素晴らしかった。
子どもはどこに住んでても住めば都。
どんな生活でも親がいて友だちがいれば楽しい生活を
送れる。
その楽しさが、親のその日暮らし、まさにギリギリの
生活の苦悩を浮き彫りにして胸がキリキリする。
逃げようにもこれより下はないと言う現実が胸を苦しくさせる。
しかし、この子たちがどんな大人になるのかとても心配になった。
ウィリアムデフォーが良かった。
日本ではモーテルに馴染みがないけど、
利用客をお父さんのように厳しく優しく見守る姿、
あれだけがこの映画の救いだったように思う。
最低最悪の生活と環境だけど、美しいポップな映像で
見せる映画のマジックにも酔いしれた。
思ってた以上に刺さる映画だった
フロリダのディズニー・リゾートのすぐ裏にある安モーテルで暮らす、最底辺の低所得者母子が次第に追い詰められていく現実を、子供の視点をメインに描いた作品。
母親は無職でDQNだし、娘もとんでもない悪ガキすぎて、「感情移入出来ない」とか、「自業自得」という意見が出るのは分からなくはないけど、本作はそんな彼女たちが努力しても貧困の渦から抜け出せない資本主義の現実を描いた作品で、彼女たちを“お綺麗”に描くことは逆に不誠実だと監督は考えたんだと思う。
娘のムーニーは悟い子だから、母親がやってることもふたりの生活に終りが近づいていることも、多分全部分かっていてそれでも無邪気な子供時代を楽しもうとしていることが、物語が進むうちに分かってきて、だから最後に彼女の感情が堰を切ったように溢れるシーンは胸を締め付けられるほど辛かった。
じんわりくるアメリカ感
好みではない
優しい
和名が謎
好きなように生きる
貧しくて、楽しくて、カラフルなブルックリン・プライスがソー・キュート
アメリカ人ってどーしてピンクとかバイオレット色の家がすきなんだろ・・ (笑)緑色のドアもやハローウィンみたいな遊園地とか、えっと色とりどりな生活も。
中南米のヒスパニック系の影響かな。
脚ながいし、細いし、エロだし、もちろんノーブラの女子。明日も明後日も毎日が”have a nice day”
そう「クモもおならをする」街で、「幽霊のウンチ」もある街だ。
めずらしく饒舌なウィレム・デフォーがいい演技をしている。
そのまんまの女の子のブルックリン・プライスがいつも走り回って冒険と遊びをさがしている。
ドキュメンタリー風の映画なので、後半はすこし退屈してくる。
日々の輝きについて「人生フルーツ」に似ているが、「パタースン」ほど構成的ではない。
救われることのないアメリカの貧困層への思い
アメリカのDQN。
めちゃくちゃ面白かった!!
「アメリカのシングルDQNマザー」の話。
プロジェクトってのは、何か計画があるのではなくて、「貧困層向け集合住宅」をプロジェクトと呼びます。
フロリダと言えば、ディズニーワールド。皆んながバケーションで行く観光地。
そんな優雅なイメージとは懸け離れた生活をする親子と、付かず離れずで見守る管理人さん。
娘のムーニー役のブルックリン・プリンスは天才です。
めちゃくちゃ可愛いし、母親譲りの言葉遣いの悪さも最高。
母親も、まともな仕事に着かないダメママ。
でも、子供は人一倍可愛がるし、ムーニーもお母さんが大好き。
近所の子供たちも、皆んな楽しそうに一緒に遊ぶ。
小銭かき集めて一つのアイスクリームを分け合ったり、近所の老婆を茶化して隠れたり…。近くのディズニーワールドの花火を近所の子供連れて観に行くシーンなんて、「なんて幸せそうなんだ…。」と。
管理人さん演じるウィレル・デフォーも着かず離れずの距離感で子供達やダメな親を見守る良い管理人さん。
この作品の名演技でアカデミー助演男優賞にノミネートは納得。
本当に8割方楽しい、微笑ましい映画。
でも、もちろん現実は厳しいし、ラストは本当に観てて辛い…。
この映画、笑えるし、可愛いし、単調だけど難解な映画ではないのでサクッと観れます。
下品ハツラツ❗️フロリダンP
他人事じゃない
プロジェクトというのは低所得者向け公共住宅のことらしいが、フロリダでは安モーテルがそこにすら入れない人々の受け皿になっているのだとこの映画は教えてくれた。語弊があるかもしれないけれど、一種の貧困ビジネスと呼べるのではと思う。
観たばかりの『万引き家族』と比べても、ヘイリーとムーニー親子のほうが状況はずっと厳しい。定収も貯金もなく、家もなく、支えあえる家族もなく、アメリカなのに車もない! 学歴も職歴もなく、あるのは若さ故の体力ぐらいだけれど、あんな食生活ではいつ病気になってもおかしくない。
なのにヘイリーは生活を立て直そうと努力するでもなく、全身タトゥーと唇ピアスと中途半端に青く染めた髪で悪態を吐き散らし、わずかな味方まで敵に回すような振る舞いをする。とても共感できないし同情もしがたいと思ってしまう。
でもムーニーにとっては最高のお母さんなんだ。その証拠にムーニーは全く萎縮していない。子どもの野生の生命力全開でその時その場を最大限に遊んでいる。子どもには過去も未来もなく、あるのは今だけ。それはヘイリーも同じ。ヘイリーはまだ子どもなんだ、そう気づくと痛ましさに胸を衝かれた。
あんな境遇に陥ったのはヘイリーだけの責任じゃないはず。ムーニーを生んだ時はまだ未成年だっただろう。彼女の親やムーニーの父親は必要なサポートをしたのだろうか? 学校の教師は、役所の人間は? そして社会は?
花火を見るシーンは『万引き家族』と同じように美しかったけれど、ヘイリーたちはヒッチハイクして安モーテルまで帰らなければならない。
印象としては『万引き家族』より『誰も知らない』により近いものを感じる作品だった。胸がチリチリする映画。
夢の国じゃない方のフロリダ
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