ラブレス

ALLTIME BEST

劇場公開日:2018年4月7日

ラブレス

解説・あらすじ

「父、帰る」「裁かれるは善人のみ」などで世界的に高く評価されたロシアのアンドレイ・ズビャギンツェフ監督が、失踪した息子の行方を追う身勝手な両親の姿を美しくも冷ややかな映像で描き、2017年・第70回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞したサスペンスドラマ。一流企業で働くボリスと美容院を経営するイニヤの夫婦。離婚協議中の2人にはすでにそれぞれ別々のパートナーがおり、新たな生活のため一刻も早く縁を切りたいと考えていた。2人には12歳の息子アレクセイがいたが、どちらも新生活に息子を必要としておらず、ある日激しい罵り合いの中で息子を押し付け合ってしまう。その翌朝、学校に行ったはずの息子がそのまま行方不明になり、彼らは必死でその行方を捜すが……。

2017年製作/127分/R15+/ロシア・フランス・ドイツ・ベルギー合作
原題または英題:Nelyubov
配給:クロックワークス、アルバトロス・フィルム、STAR CHANNEL MOVIES
劇場公開日:2018年4月7日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第90回 アカデミー賞(2018年)

ノミネート

外国語映画賞  

第75回 ゴールデングローブ賞(2018年)

ノミネート

最優秀外国語映画賞  

第70回 カンヌ国際映画祭(2017年)

受賞

コンペティション部門
審査員賞 アンドレイ・ズビャギンツェフ

出品

コンペティション部門
出品作品 アンドレイ・ズビャギンツェフ
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(C)2017 NON-STOP PRODUCTIONS - WHY NOT PRODUCTIONS

映画レビュー

4.0 Europe before This Millenium's Darkness

2024年8月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

Loveless is the story of a missing child set in Russia during the coming dawn of Ukraine's Maidan Revolution in 2012. While it was made during the war in Donbas, the film seems to foreshadow the coming Ukraine-Russia full scale war quite horrowingly. The director stated he is not a political director. Certainly he is not in the literal sense; but the images tell us much more than words can.

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Dan Knighton

3.5 身近なところにも国際社会にも広がるラブレスの病

2018年4月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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牛津厚信

3.5 親の責任

2025年11月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

身勝手な親だ。母親は子供に全く愛情がなく、子供なんていらなかったと言っている。父親も子供に無関心。子供をどっちが引き取るか、子供をお互いになすりつけ言い争いを盗み聞きし泣いてる息子が不憫だった。自分はいらない子なんだと深く傷つき失踪、両親に対しての罰だ。自分勝手で冷酷な男女は新しいパートナーとの関係も上手くいくわけがない

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ゆうき

3.5 天気も心も晴れずずっしりとした気分が残る

2025年10月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

親の不仲と身勝手が罪のない子供を苦しめ居場所をなくし失踪するという映画です。夫婦は破綻しているのですが子供を考えてほしいです。親は自分が不幸という思いとお互いに対する不満でいっぱいで子供を想う気持ちを忘れてしまっています。いなくなって初めて子供への愛があることがわかります。というか本人たちは子供を愛していることに気づいていないのですがその行動や言動に愛があります。
女は合わない母との暮らしという状況を受け入れられずその現実から逃げるために妊娠し男と一緒になるもののそういう自分を受けいれることができないので受け入れられない自分の産物の子供も受け入れられないのです。自分は子供で子供は自分です。「受け入れる」は「愛する」ことでそれができないから「ラブレス」というタイトルなのですかね。でも親は子を愛している。と思いたい。そうじゃないと救いが極小の映画となってしまいます。
この映画は暗いです。初冬のロシアのどんよりした景色がさらに心を陰鬱とさせます。愛について暗い気持ちで考えさせられます。
とにもかくにも親は子を愛することが大事、という映画と捉えました。じゃないと悲しい。

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むっ、むいちろう