「伝えたいこと、やりたいことは明確で良いが表現不足」劇場版ポケットモンスター みんなの物語 まんじゅう屋さんの映画レビュー(感想・評価)
伝えたいこと、やりたいことは明確で良いが表現不足
クリックして本文を読む
湯山さんから監督が交代したが、昨年と同じくTV版の流れを汲まない物語。
サブタイトルにもある通り、まさにみんなの物語。
老若男女いろんな人とのポケモンの関わりや思いを描き、今度発売されるゲーム版やポケモン GOとも通ずるものがあるように思う。
どうしても最新作の伝説ポケモンを描がなければいけない過去作品と違い、あくまでポケモンを含んだヒューマンストーリー。
目が潤んだ瞬間はいくつもあった。
しかし、あくまで表現として稚拙な部分が多い。
出てくるキャラクター全ての描写が甘く、少ない。
まるで感動させる為に取ってつけたような過去や設定。
繋がりは薄く、淡々と起こるイベントに急かされる。
リサが走れないシーンがあと1つあれば、カガチの嘘への嘆きもあと1つ、ヒスイの過去への布石は山火事のシーンやゼラオラのシーンで幾らでもみせられるはずなのに、、
リサが陸上に復帰したとか、カガチが姪に本音で話したとか、ヒスイがポケモンと関わるようになったとか、あったかどうかは別として、事件の後がむしろ大切に感じたが、特に描写無し。
単純に時間が足りなかったのだろう、引き算が足りずごちゃごちゃした映画だった。
これからの映画シリーズはTV版とはかけ離し、このスタイルを貫くのだろうか。
個人的にはそれも良いと思うが、それだとピカチュウ一匹しか使えないのが物悲しい。
コメントする