スパイダーマン スパイダーバースのレビュー・感想・評価
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アニメーション作品としてはピカイチ。それ以外は
IMAX3D版の先行上映で観賞してきました。
視覚アニメーション的な作品としてはピカイチ。
というか、初体験もので、
『今までこんな視覚に訴える3Dアニメーションがどうして作られてなかったのか…』『逆にこの作品どうやって作ったんだ…?』と自問自答を繰り返していました。
紙芝居は紙芝居でも、頁を開けた瞬間に飛び出してくる紙芝居ってありますよね。あれを3Dにして120分見せて貰ってる感じです。
アナ雪では、ディズニーは未体験の美しさを見せてくれましたが、正直視覚効果的にはその遥か上をいきます。
とはいえ、脚本的には好きじゃない。
実写版では実質ピーター・パーカーの一人称視点でのみ話が進みますが、この作品では実質スパイダーマンが6人出てきてその度に『自分のスパイダーマンはこうして産まれた』的な描写を繰り返すので、途中から『お前の描写はもうええわ』みたいな感じになってしまいます。
また、6人それぞれを描く為に、主人公であるマイルズの掘り下げがやや弱め。マイルズ一人の成長物語にもう少しスポットを当ててほしかったな、というところ。
まぁこの辺りの脚本の組み立て方はソニーとディズニーのスタジオの違いもあるのかもしれません。そう考えると致し方ないのかな。
あと、脚本とは関係ないですが、クライマックスのところ。正直、かなり前に話題になった『ポケ●ンショック』を思い出しました。観てる人が酔わないかなと心配。
映像体験ものとしては正直100点です。本当に素晴らしい。
できれば3Dで観て欲しいです。
アニメーションというアートの頂点を見た
正直いうと「何でスパイダーマンを今更アニメでやるんだ」なんて思っていたわけですよ、最近のアベンジャーズシリーズに慣れていた自分は。
アカデミー賞の最優秀アニメの実力でも見ておくかという軽いノリで観賞。
元はアメコミなんだよ!これは!!
作品の意図、コンセプトが明確な作品で、内容も非常に面白かったので、すごーく納得した。というより相当なレベルで感動してしまった。
何度もやり尽くされているわけだから、細部までこだわろうという意志がよく見えるし、完璧な仕事と同時に信じられないくらいのチャレンジがたくさんあって、もはやこれはアニメーションというアートだなという思いで見ていたし、これは革命というにふさわしい作品だと思った。
しかし、芸術とか最高賞とか革新的という事の前に、とにかく面白かった。コミックとかアニメという本質を決して見失うことなく、最上級の作品に仕上がっていたように思う。
欲を言えば動きの質をもっと・・・なんて思ったりもしたのだが、そんなの微々たるものと思わせるぐらいの絵の質だった。
スパイダーマンが大勢いることの意味
「異なる次元で活躍するスパイダーマンたちが集められた世界」とは、どんな世界だろうか?
この映画では、文字どおりに「描かれ方が異なるスパイダーマン」として見せている。
主要なスパイダーマンたちはタッチが似ているけれど、白黒のスパイダーマンもいれば、日本アニメっぽいスパイダーマンもいるし、ひと昔前のコメディ アニメのようなスパイダーマンもいる。
異なるタッチのキャラが同一の世界で共存する。その絵柄を見ているだけで、単純に楽しい。
IMAX 字幕3Dで鑑賞したのだけれど、僕が想像するアメコミっぽい世界がスクリーン上で見事に構築されていることに驚いたし、目が釘付けになった。
ヴィラン(悪役)もちゃんと出てきて、善vs悪とのエンタメとしても楽しめる。
そして、スパイダーマンがなぜ複数出てくるのか?というシンプルな謎の答えが、ちゃんとこの映画のテーマに深く関わっていて、感動を呼び起こす仕組みになっているのもうまい。
21世紀になって、ディズニーを始めとした「ヒーロー&ヒロインの作り手」たちが、ヒーロー/ヒロイン像の再構築を積極的に行なっている。
本作も「大いなる力には、大いなる責任が伴う」というスパイダーマンお馴染みのフレーズ(信念)の再定義を試みているように思えた。
年代を問わず楽しめる傑作だと思う。できるだけ大きいスクリーンでご覧あれ!
Earth67
Excelsior! ソニーのスパイダーマン・ユニバース、会心の一作!
これはスゴかった!いやいや、アメコミ映画なのにアカデミー賞やゴールデン・グローブ賞取ったのも、正直黒人が主役でポリティカル・コレクト的な感じで取ったんじゃないのぉ?なんて穿った見方をしていたのですが、これは純粋に面白かったです。こりゃ賞取るわ。逆にその他の普通のアニメに分が悪すぎる。たまに実写か?と思えるぐらいに綺麗ですし、浮遊感半端ないです。マイルスが覚醒した後の街を飛び回るシーンは凄すぎてゾワゾワしました。いっやー、最近のアニメって進化してますね!
ストーリーはマイルス君の成長の物語でメッチャ王道です。でも、王道って観てて気持ち良いんですよね~。原作のスパイダー・バースから取り入れたキャラクターの選択が秀逸で、スパイダー・グウェンは勿論の事、スパイダー・ノワール、スパイダー・ハムとスパ//ダーを持ってくるとは!しかも、スパ//ダーに至ってはロボット設定以外原作の面影全くなし!これは上手い改変でした。脚本書いた人良くわかってらっしゃる。これでレオパルドン出てたら最高だったんですけどねww
1つ不安になったのは、駆け足で紹介された各キャラクターは皆さん理解できたのでしょうか?ピーター・パーカーはサム・ライミ版を見てたら良いとしても、スパイダー・グウェンは難しかったのでは?捕捉を入れるようですが、グウェンの世界では親友だったピーター・パーカーがリザード(映画でいうとアメスパ1のヴィラン)になってしまい、グウェンはピーターを救えず亡くしてしまうというストーリーです。詳しくは邦訳「スパイダー・グウェン」を手にとってもらえれば、よりグウェンのストーリーがわかってもらえると思います(←グウェン推し)。勿論「スパイダー・バース」も邦訳ありますよー。原作は映画とは違ってピーター・パーカーが主人公で、スパイダーマンを主食とするインヘリターズとの戦いの物語です。
話を映画に戻すと、声の出演がやたら豪華なんですよね。グウェンのヘイリー・スタインフェルド、ノワールのニコラス・ケイジだけじゃなく、キング・ピンにはリーヴ・シュレイバー!アーロン叔父さんにはアカデミー賞取ったばかりのマハーシャラ・アリ!!更にマイルス君の世界のピーター・パーカーにクリス・パイン、MJがゾーイ・クラヴィッツ、未来のスパイダーマン2099はオスカー・アイザックってドンだけ豪華やねん!!そして、スタン・リーにグッときます。
個人的にどうしても海外のアニメって敬遠しがちなのですが、数々の賞を手にしたソニーのスパイダーマン・ユニバース会心の一作。これは映画館で観ないと損をする極上エンターテイメント作品でした。
キングピンて 生身なんですかね。。。
相当面白かったです、スパイダーマン映画の中だと自分、これがダントツ一番です いまのとこ。 ただし大画面でみないとありがたみが薄れると思いました、
キャラについてふれてます。ネタバレはしてないと思います。
マーベルときたら、MCU作品が絶賛盛り上がってる今このタイミングで、まったく異なる世界観をアニメでこさえて バッチリみせてくれたのはお見事でした。
あのスピード感と、ありえないものをダーッ!と見せてくれるのがスパイダーマン好きにはこたえられません。 高所恐怖症なのでちょいちょい背筋が凍りますけどね自分。
DC「アクアマン」は機敏なマッチョ祭りっぷりがよかったですが、それと対極ですかね。。 同じ機敏でも こちらはごくふつうの、なんなら実生活じゃ冴えない青年がなるのがスパイダーマンですからマッチョじゃなくて正解ですよね。
そのうえ異時空からおよそスパイダーマンイメージとはかけ離れたキャラが、、 女性や裏社会系はともかく二次元アニメ系とか、そして豚まで… ぷぷぷ。 もうどいつもこいつもスパイダーマン!! 意外性たっぷりでしたね。
アニメとはいえ、アクションシーンを除けば人物や背景はわりとリアルに作ってるように見えます。 さらに よーくみるとオリジナルの声を担当してる俳優さんたちの顔それぞれによく似せてることよ。笑
てんこもりの設定で展開も早く、家族愛やいろいろ壁を超えた友情もテーマに盛り込められているのに それでもややこしく感じなかったのはいいです。 それはたぶん、描きたいことや登場人物それぞれの行動理由(このキャラはなぜこういう選択をするのか、という理由)が一貫してるからかな、と感心します。
結構ほめましたが、不満だったところも書きます。
人物の行動理由がしっかりしてる・と書きましたが ひとつ、敵集団の行動理由が弱い気がしました。
今回、敵が強かったのはよかったんです。 タコ足おばさん強い、タコ足おばさんてごわい! そして敵の親玉キングピンの人生が垣間見えたところもいいです。
でもね、彼のあのささやかな過去が、こんなスケールのデカい悪さをする理由になりうるのかがいまいちピンときませんでした。 あんな強い部下たちがなぜ、ナニ得でキングピンについたのか、というところもピンと来ず・・ え、ピンもういい? はいごめんなさい。
そして何よりキングピンがね、、なんかね。。
あの、猫背にもホドがある体躯、「ベルヴィル・ランデブー」という大昔の欧米アニメに登場する悪者を思い出しました、まあそこはいんですが、なんですかねえ、なんのパワーアップもマシン化もしてないくせに なぜか彼だけが人間の骨格を無視しすぎてるようで気になりました(異世界の二次元と豚はおいといて)。 そして生身の彼がなぜか最強・っていうね。。。
とはいえ、云ってもアニメですしね、豚もいるし。 そこも結局は ま・いっか☆と思わせてくれるだけの軽快さ・疾走感がこの映画にはありましたね。
唖然とする…
IMAX先行にて。
いやぁ、スゲぇ。コレをオリジナルでなくてスパイダーマンでやっちゃうことがビックリ。唖然とするわ…
クィーンズのピーター・パーカーからブルックリンのマイルズ・モラレス少年への継承物語をひとつの軸に、各次元からやってきたスパイダー何某達の物語が絡んで、更にウィルソン・フィスクと家族の物語まで。
物語がメタ展開なだけでなくて、各次元から来たスパイダー何某はそれぞれ作画も違うのかなってくらい描き込まれてるし、アフロアメリカンなモラレス少年にあわせてHipHopゴリゴリだし、もうなんか「スパイダーマンでここまでやって良いのか」って感じでそりゃアカデミー賞獲るわ、と。
エンドロール見てたら、ヘイリー・スタインフェルドやらニコラス・ケイジやらマハーシャラ・アリとめちゃくちゃに声の出演も豪華…
コレ一度では咀嚼しきれないので、必見作が渋滞してる3月にも関わらず、再見決定…
そしてスパイダー・グウェンが良い…
愛に溢れた新時代のスパイディ
すごい!
映像が新次元。
動きに魅せ方描き方、全てが新しい。
IMAX3Dだからこそ映える画面作りに感嘆した。
「大いなる力を持つものは〜」という、スパイダーマンの呪縛のようなセリフを、排除せずに飲み込みながら、より未来を志向したシナリオが時代をちゃんと反映して素晴らしい。
そして、様々なスパイディへの愛がある。
カトゥーン時代のマーベルも、大事にする姿勢があって嬉しかった。
いや、カトゥーンに対する愛は山盛りで、ピーター・ポーカー / スパイダー・ハムのお別れのセリフは、ルーニー・トゥーンのPorky Pig(ポーキー・ピッグ)「That's All Folks(これでおしまい)」へのオマージュだと気づきました。
字幕と吹替両方とも観まして。
音のふくらみや深さもすばらしかったが、吹替は特に声優陣の豪華さがすごかった。
また2D吹替で、3D字幕で観たときに背景のちらつきが気になり、3Dのせいかと思っていたら、もともとそういう作画だったと確認できました。
冒頭の「倫理規定委員会承認」マークは、1940~50年代にアメコミが表現規制推進派の活発な動きで、「コミックス倫理規定委員会」による自主規制を強いられ、牙を折られ去勢された歴史を忘れてないぞ!というマーベル側の強い反骨精神の現れにも感じました。
こういう細かいところまでネタを入れたスタッフの気配りと遊び心が面白かったですよ。
革命が起きた
まずど頭のオープニングシーンからかっこよ過ぎる。非常にアガる。3Dが活かされているので、IMAX 3Dで見た方がいい!
アメコミの映像化ということに対して最高レベルのものを見てしまったという衝撃。。。
傑作だということはちらほら聞いていたが、これほどだとは思わなかった。。
「キャプテン・マーベル」、「スパイダーマン ファーフロム ホーム」、「アベンジャーズ エンドゲーム」が控えているが、本作を観た後ではこれらを観る気が失せてしまったといっても過言ではない。だってこんなすごい作品観ちゃったらどうしても比べてしまう。トム・ホランド実写版スパイダーマンは公開日が近いので特に。あれも好きな作品だけど!笑
日本でいうジブリの高畑勲監督作「かぐや姫の物語」に通じるような表現(作画)への徹底的なこだわりを感じた。
どの瞬間で映像を切ってもアメコミの一コマになっていて、アメコミの世界に入り込んだかのよう!これはCGで作られたアニメーションに後から全て(!)手描きでコミック風の味つけ、仕上げを施したという。考えただけで、気の遠くなる作業だ。ソニーはこの技術に対し特許を取得したそうで、今回のアカデミー賞受賞も追い風となって、続編の期待も高まる。いや、確実に作るだろう。東映版スパイダーマン、レオパルドンが出る日が来るかもしれない。スパイダーマンvsベノムが観れるかもしれない。妄想だけでこんなに興奮してしまう。
本作の感想、印象ですが、
物語冒頭はマイルズが色んなところから落ちる描写がひたすら繰り返される。地下の鉄柵から落ちたり、天井から落ちたり、ビルから落ちる。
しかし、マイルズが自分がスパイダーマンとして、ヒーローとしての自覚を持ち、スパイダースーツを黒く染め上げ、目覚めてからは全てが上へ上へと上昇する演出へと変わる。
ビルから飛び、落ちる描写もカメラがひっくり返り、同じ落ちる描写でも意味の違いがはっきりと映されている。
スパイダーバースというタイトルだが、新たなスパイダーマンの誕生と、自分は一人ではないと思わせるためのユニバースであったというところもとても良かった。
過去作へのリスペクトに満ちた、愛すべき最高スパイダーマンだった。本作のプロデューサーであるフィル・ロード&クリス・ミラー監督は「レゴ・ムービー」、「21ジャンプ・ストリート」などずば抜けた映像センスでコメディを撮る若い才能でしたが、「ハン・ソロ スター・ウォーズ ストーリー」の監督を途中でクビになってしまった。
そんな彼らの本作「スパイダーマン スパイダーバース」が見事にアカデミー長編アニメーション賞を受賞したのは本当に感動した。あんなに素晴らしい作品だったレゴ・ムービーでも受賞できず、レゴで作ったオスカー像を製作陣、キャストに渡していた彼らの作品が、ディズニーでもピクサーでもなく彼らのアニメーションが!ようやく認められた!
*いつもは笑ってしまうスタン・リーの登場シーンですが、今回は涙が溢れて出てしまった。あなたが生み出したスーパーヒーローはまだまだみんなに愛されてますよ!これからも!
奥深いスパイダーバース!
IMAX 3Dで観るべき!
クモ男 > 眼玉少女 > 水男 (異論認めます)
アクアマン、アリータとアクション・エンタメの傑作が続いた後では、見劣り不可避だよなぁと、舐めてかかってたので、おったまげた!これが一番好きかも知れない。
NYを守るローカルヒーロー。生身の人間が闘っている緊張感。この、スパイダーマンの文法を固持しながら、これだけ壮大で、笑えて、泣けて、スカッとさせてくれる物語りに仕上げてしまった脚本には、拍手しかないです。壮絶に好き。
モノクロ、カトゥーン、2Dのキャラ(まさかの関西弁)、全部良かった。最後のメッセージもgood。細かいところに、その筋の人をニヤつかせるネタを仕込んだ、アメコミ・アピアランスの映画は、個人的には、3Dの過去最高作と言いたいくらいの傑作。作画と構図のイマジネーションが素晴らしい。
3Dを強く、強く推奨します。
だが、最後の歌手は、どなた?
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5月2日 当地の最終上映鑑賞記念追記。って、何の記念よww
結局6回。メリポピの4回を超えました。ラストゲームは3回で気が済んだ。次はゴジラだ!
本題。上映期間の前半、客席で目に付いたのは「若い男子達」でしたが、終盤は子供さんを連れた方が目に付く様になりました。最終上映日は、まばらな客席から、上映中に子供さんの笑い声。お母さんに連れられた、小学生高学年と低学年の男兄弟だったんですが、これがね、微笑ましい。上映後、お母さんは「次は夏休みだね」と話しかけておられました。年に数回、母親と一緒に劇場へ?でさ、「ドラえもん」でも「戦隊モノ」でもないんだ…
良いお母さんだと思う、絶対。
でも言いたい。吹き替えで見せてやって下さいなww あの字幕、子供達って付いて行けてんのかなぁ?
なんだよー。めっちゃ面白いじゃん
アニメ部門アカデミー賞
多次元からスパイダーマン6人衆集結!
今作品は、スパイダーマンの宿敵の実写映画『ヴェノム』のオマケ映像で一部紹介されていましたが、あの紹介の際には、いったい何のオマケ映像のアニメなのか分からず、巷間でも、すごく不評でしたが、今回、2/21(木)に、TOHOシネマズ二条で実施された、IMAX3D字幕版の試写会にて、本作品を全編を通して鑑賞しましたところ、結論から申しますと、メッチャ最高に面白かった映画でした!
お話しの流れ的には、
映画『ヴェノム』の際のオマケ映像でも触れていた通り、登場するや否や、スパイダーマンのピーター・パーカーが死亡してしまうのですが、ブルックリンにある居心地の悪い有名私立学校に通う13歳の黒人少年のマイルス・モラレスも、研究所から逃げ出していた放射性の蜘蛛に噛まれてしまっていて、新たなスパイダーマンとしての能力を得るのでしたが、あいにくと、スパイダーマンとしての身体能力を上手く制御出来ずにいたのですが、そんな折、ニューヨークの街の平和を守っていたスパイダーマンことピーター・パーカーと出会うも彼の死を目撃する事になるのでした。
英雄の訃報で悲しみに暮れるニューヨーカー。
ピーター・パーカーに替わってこの街を守ると誓ったものの不安だらけのマイルス・モラレス。
そんな彼の前に現れたのは、凶悪なヴィランを束ねる宿敵キングピンが歪めた時空に吸い込まれて、別の次元(バース)。所謂、パラレルワールド的発想になるのですが、並行世界=マルチバースから来た、中年男性になった、うだつの上がらないピーター・B・パーカーとこの世界で遭遇し、亡くなったピーター・パーカーから死ぬ直前に預かったUSBメモリーキーの事を話し、キングピンの野望を阻止するべく、ピーター・B・パーカーを師と仰いで、時空を歪める装置を破壊させるべく、共に戦う決意を固めたマイルス・モラレスの元に、別の次元(バース)から、それぞれの世界で活躍するスパイダーマン達が次々と集結するのでした。
白いスーツをまとい優雅でクールなスパイダー・グウェン。
1930年代のモノクロの世界からやって来た探偵のスパイダー・ノワール。
カトゥーン(漫画)の世界からやって来た、あたかも手塚治虫先生の漫画のヒョウタンツギの様な、しゃべる豚スパイダー・ハム。
未来の日本からパワードスーツSP//drを操るメカに堪能な少女ペニー・パーカー。
しかし彼らは最終的にそれぞれの次元(バース)の世界に戻らないと身体が崩壊してしまうと言うのが、並行世界=マルチバースの宿命なのでした。
自分たちの次元(バース)の世界に戻るため、そして宿敵キングピンを倒し、時空を歪める装置を破壊するために、各次元のスパイダーマンたちは一致団結し共闘するのでしたが・・・。
と言ったイントロダクションの映画でした。
従来からのスパイダーマンのファンは勿論の事。スパイダーマンの事自体をそれほど知らない人でも楽しめる様なお話しの作りになっていますので、13歳の黒人少年のマイルス・モラレスの新生スパイダーマンの成長の過程を観て楽しむことも出来ますし、マイルス・モラレスと、5つの別の次元から来た総勢6名のスパイダーマンが揃って共闘するのを観るのも面白かったでしたね!
これは本年度ゴールデン・グローブ賞アニメーション作品賞を受賞したのも頷ける作品でしたね。
ここまでも出来映えが凄いと、本年度の第91回アカデミー賞長編アニメーション部門賞も受賞するのではないかとも期待されますね。
本当に、非の打ち所のないアニメ映画に仕上がっていましたが、あえて欲を申せば、宿敵キングピンなどのヴィラン(悪役)の方の背景事情をもう少し掘り下げて描写してくれていれば、更に面白かったかとも思いました。
私的な評価と致しましては、
従来からのスパイダーマンのファンは勿論の事。スパイダーマンの事自体をよく知らない人達でも楽しめる脚本のアニメ映画であった点が最も優れていた点でしょうね。
また、スパイダー・ハムなどの手描きアニメっぽい部分とCGアニメが上手く融合していた点も好印象でしたね。
私と一緒に観に行った年老いた80歳過ぎの父親でさえ「今回のアニメ映画はすごく面白かったなぁ!」と絶賛していたくらいですから、老若男女楽しめるアニメ映画になっていたかとも思います。
従いまして、五つ星評価的には、文句なしの満点の★★★★★(100点)の評価も相応しい作品かと思いました。
※最後に、SONYピクチャーズのアニメーション部門製作の映画ですが、MARVELコミック印の映画ですので、例の如くお約束の、エンディングロール後のオマケ映像も観忘れる事のないように。
最後まで席を立たれないように。
クール
試写会IMAX 3Dで鑑賞。
一言カッコイイ!
10代のマイルスがスパイダーマンへ成長していく過程。
度肝を抜くスピード感とカラフル、ポップで、ダーク、エキサイティング!!!
キャラクター全てが愛おしくて何度も泣きそうになった。
感動させてくるシーンというよりも、こちらが興奮しすぎて、感情が抑えられなくなって涙が出るっていう感覚。(怒りを通り越した涙に近い)
パパもおじさんもめっちゃカッコいい。
パパが学校の前で「愛してる」を強制していたシーンが大好き。
はやくまた観たい!!
今までにない,斬新なアニメ!!
幸運にも試写会に参加できたので,一足早く鑑賞してきました。正直,アニメ作品ということで,それほど期待していなかったのですが,いい意味で裏切られました。
なんといっても,今までのどのアニメ映画とも違う,アメコミの雰囲気がむんむん漂う斬新な映像表現は,最高におもしろかったです。IMAX3Dでの鑑賞でしたので,スクリーン狭しと暴れまくる,アニメならではの荒唐無稽なハイスピードアクションも,かなり見ごたえがありました。ストーリーもよく練られていて,主人公マイルスの成長物語としても楽しめました。
本作では,予告編のとおり,異次元から個性豊かなスパイダーマンたちがやってくるのですが,彼らが全く異なるテイストで描かれているのもおもしろかったです。各キャラをもう詳しく描いてほしい気もしましたが,メインストーリーがブレたり薄まったりしては本末転倒なので,このぐらいが適当でしょう。
ただ,キングピンとアーロンだけは,人物像をもう少し掘り下げてほしかったところです。そうすれば,物語にもっと奥行きが出たのではないかと感じ,そこはちょっとだけ残念ポイントでした。ともあれ,おもしろい作品なのは間違いないので,おすすめです。
これを見た後、アカデミー長編アニメーション賞は絶対だと確信
スパイダーマン スパイダーバース
【IMAX 3D】【2D吹き替え版】
鑑賞日 2019 2/21(IMAX試写会)、4/12【2D吹き替え版】
成田HUMAXでのIMAX試写会にて鑑賞。アカデミーアニメーション賞部門でノミネートされていたのでかなりの期待を込めて行くことに。まず、アニメーションが従来のCGアニメ映画とは全く違い、一部は実写寄りに、他はコミック風に、とのそ組み合わせがなんとも絶妙で素晴らしかった。登場人物一人一人が個性的で魅力的だった。特に各別次元から来たスパイダーマンたちが皆かっこよかった。サム・ライミ版スパイダーマンとアメイジングスパイダーマン、スパイダーマンホームカミングの一部シーンが回想で再現されており、ファンにとってはかなり嬉しいポイントだと思うし、実際自分的にもかなり嬉しかった。また、音楽との相性も素晴らしく、マイルスがスパイダーマンとしての能力に目覚め、ビル街を飛び回るシーンと「What's Up Danger」の相性が最高で、とても興奮した。だが、少し不満だったところは、脚本がかなり荒く感じた。特にマイルスだけが使える電撃?のようなものの発動条件がめちゃくちゃだし、マイルスの叔父が何故ヴィランになっていたのかが不明だった。
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