「エンタメ性が高く、そして意外と深い」スパイダーマン スパイダーバース ちかしさんの映画レビュー(感想・評価)
エンタメ性が高く、そして意外と深い
スパイダーマンは幾度となく実写映画化されてきましたが、その中には登場しなかったようなヴィランも出ていて、小ネタも多くあり、正直ファンじゃないとついていけないところもあった気はするけど、逆に言えばそれだけアメコミ世界へのオマージュがすごかった。
まず作風がよい。アメコミブームがやってきて久しいが、どれもこれも実写かフルCG。マンガを読んでいるかのような感じで観れるのが斬新でおもしろかった。
次にキャラクターが魅力的。グウェンやノワールは単体でも十分キャラが立つ。そして人種や性別といった多様性へのメッセージも感じられる。
マルチバースという考え方も、そもそもキャラを生み出した作家じゃなくてもたくさんコミックを描いているアメコミにはうまく合致している。みんなあっさり受け入れすぎだろ笑とは思ったけど。MCUも大成功だったけど、マルチバースという考え方の方が何かとつくりやすくもあるはず。新生バットマンに期待。
そしてストーリーはまぁまぁなのだけど、コミカルなシーンは笑えるし、スピード感もあって、とても入り込みやすい作品だったと思う。
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