劇場公開日 2019年3月8日

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「斬新な映像と王道の物語」スパイダーマン スパイダーバース andhyphenさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0斬新な映像と王道の物語

2019年3月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

アニメーションを最大限に活かしながら、王道の王道たるヒーロー成長譚である「スパイダーマン:スパイダーバース」。迷える少年がヒーローになっていく過程に関わるのが「別の次元からやってきたスパイダーマンたち」であること、彼らがスパイダーマン同士ならではの葛藤を分かち合う様。主人公マイルスは最終的には「自分で跳ぶ」のだけれど、そこには様々な悩みや葛藤やショックがあり、それをものすごく手助けするでもなく、でもそこに居るスパイダーマンたちの存在がものすごく大きい。そして家族。家族が自分を受け入れてくれる、それだけでも人は圧倒的に強くなれるのだな...という思い。
ストーリーは王道から全く外れないものではあるが、やはりヒーロー映画というのは勇気を与えられるのがいいよね、と単純に思ってしまう。結構泣けた。
映像は2Dでもぶっ飛んでいたので3Dじゃもっとすごいんだろうなあ。マンガ的要素を存分に活かしながらも、風景のリアリティさは当たり前のように保たれ。それぞれの次元のスパイダーマンたちの個性もやばい。画風があんなに違うのを共存させるのはかなり凄いな...と思いました。

andhyphen