ルームロンダリングのレビュー・感想・評価
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設定は楽しいし才能を感じる。ただ、もうひとつだけ壁を打破してくれれば。
マネーロンダリングなら聞いたことがあるが、こちらはルームロンダリング。その言葉に触れた瞬間に、本作の光景が脳裏にすっと広がっていくのがすごいところだ。この世に住んでいる以上、住居、それも事故物件について考えたことのない人なんていないと思うので。
ならばこの映画は一体どんな色彩やテイストで「物件ドラマ」を描いていくのか。『シックス・センス』プラス『アメリ』といってしまえばそれまでだが、しかしその組み合わせも決して悪くはない。色彩もポップで愛らしいし、同居人たちもなんだか愉快だ。オダギリの飄々とした役柄も最後まで飽きさせない。
残念なのはそのようにして巧みに立ち上げた設定を、劇中でもう一味、効果的に展開させられなかったこと。中盤以降は空気の対流が止まってしまって、見ている側もどうしても「待ち」の姿勢になってしまう。この確かな才能ある監督が、次回作はもう一つ壁を打破して、孵化することを願う。
面白かった
細部を詰めないとウソはウソくさいまま
主役の女の子の存在感と、不思議な設定、心霊を扱いながらコミカルにまとめるというテイストが、うまくはまった映画だと思う。きっとうけつけない人はクソミソにけなすだろうけど、私は好き。好きだから、不満もいっぱいある。
見どころは、やっぱり池田エライザの醸す空気感だろう。彼女の存在無くして、この映画は完成しなかったんじゃなかろうか。幽霊が見えるという能力を、霊能力みたいな特別なちからに設定しないで、人よりちょっと眼がいいくらいのことに描いてある。
ただ、見ているうちに「どうして、この子は行動しないんだろう?」というもどかしさを感じてしまう。そう、この映画、ねちっこく静かで、テンポが悪い。生い立ちと特殊能力の説明で時間が過ぎていく。なぜ、彼女がワケあり物件に住み続けるのか、そこのところが全然見えない。てっきり、『ルームロンダリング』というタイトルからして、霊と向き合って成仏させるちからをコミカルに展開するものとばかり期待していた。
ぎゅっと縮めたら、90分以内に収まっただろうと思えるシーンがたくさんある。小手先の特殊効果を施している余裕があったら、もう少し細部を詰めてほしかった。いちばんダメだったのは、TKOの木下さん。まず警官に見えないうえに、行動がおかしいところだらけで、悪目立ちする。強く印象付けたかったのなら、他の俳優さんでもよかっただろうに、すごくもったいないキャスティングだ。
オダギリジョーは、相変わらず不思議な大人を「味」で表現している。こんな人物、絶対に身の回りにいるわけないのだが、彼ならあってもおかしくないかなと思わせてしまう。『湯を沸かすほどの熱い愛』の時も『重版出来!』の時も、妙な説得力を感じさせる。お母さん役のつみきみほ、雰囲気のあるいい女優さんだと思う。齢のとり方がすごくいい。
全体的に、俳優さんたちの頑張りのおかげで出来が良くなったが、脚本段階のおかしな行動原理が納得できないままだったと思う。
ハート・ロンダリング
「霊=怖い」っていう常識が昔からピンと来なくて。
ま、見えた経験がないからなんですけど。
従来のゴーストホラー系の映画って
なんか怪物みたいになって襲ってくるじゃないすか?
なんででしょうね。あの世行ったら別の生き物(?)に
なっちゃうんですかね?
実態がないから触れられない。としたら、
実害は何になるのでしょうか?
呪い?ポスターガイスト現象?憑依?
ましてや家族や身内だったら、
霊でもいいから会いに来てほしいと
思うんじゃないですかね?
血だらけや腐乱だったら気持ち悪いすけど。
という考えを持っていたので、この映画の
コメディタッチは、しっくりきました。
オダギリジョーは”ホントはいい奴なんだけど悪い奴”
の役やらせたらハマりますね。
今回もそういう役かと思っていたら、少しだけ違いました。
姪にルームロンダリングをやらせるのは、
家系に伝わる”能力”を開花させ、
霊に対する対応力を身につけさせるため。
そして亡き姉(姪の母)に会わせ、成仏させるため。
父に逃げられ、母に捨てられ、一人ぼっちになって
塞ぎこんでしまった姪の心を浄化させるため。
それが、ルームロンダリングならぬ”ハートロンダリング”
なんですね。
隣に住んでた冴えない男は思わぬ副産物。
と、思えば心温まる良い映画でした。
え?姪を引き取る前からルームロンダリング稼業で
荒稼ぎしていたかって?
そんな野暮は話は劇中ではありませんでしたよ!
えっ~見えちゃうの~
オダギリジョーとエライザ
ハートフルコメディ?
名前からして、主人公があまりいい環境に置かれているようには感じないけど、終始不穏な空気はなく映画の中ではゆったりと時間が流れる。
でも観ている方はあっという間。
ファッションやインテリア、音楽がフランス映画のアメリが好きな人は気に入るかもしれない。
物語半ばくらいで真相がだいたいわかっちゃうけど、それでも最後まで楽しんで観れた。
池田エライザとオダギリジョーはハマり役だと思う。
池田エライザの表情が最後にかけて明るくなっていき、長い前髪から眉毛、顔全体が見えて笑った顔がとても可愛かった。
しっかりハートウォーミング
池田エライザだけどエロくないのでそこは期待しないように。
制作チームはサスペンスは得意ではないようで、伏線やオチへのもっていき方がへたくそ。母親との再会シーンも想定外を意図しているようだが、完全に想定内で大失敗してる。
でも本作の本質はハートウォーミングであろうと思うので、そこはしっかり作られていてほっこり出来る。
口から落とした爪楊枝は自分で拾って持って帰ってください
あなたの住む部屋が事故物件だったら?
“ワケあり”物件に住むことで、事故の履歴を帳消しにしようというのが「マネーロンダリング」ならぬ“ルームロンダリング”だ。TCP(TSUTAYAクリエイターズプログラム)らしい独創的な着眼点で描かれる本作は、ほどよいゆるさのあるハートウォーミングコメディになっていた。孤独でコミュ障の主人公が、幽霊との交流を経て死者から生きる力を学んで成長していく様子は心が暖かくなる。ストーリーの抑揚はほとんどなく、やや退屈にも感じるが、オダギリジョー演じる叔父が陰ながら、めいの池田エライザを支えている様子が微笑ましく映る。色彩豊かな衣装や可愛らしい小道具など、ポップなアイテムも映画を彩るアイテムになっていた。殺人・自殺・孤独死などさまざまな事故物件があり、借りる側貸す側も敬遠しがちだが、本作を見た後はそんな気持ちも少しロンダリング(浄化)された気がした。ちなみに、「事故物件」という言葉は日本特有で、海外ではあまり気にされていないとか。
悪い大人に利用される少女がただただ不快
まず、タイトルの「ルームロンダリング」とは、事故物件に住むことで次の告知義務を無くすことを指しています。そして、主人公は霊が見えるので、その部屋にいる霊を認識し、話すことができます。ただ、話す以上の関わりはできません。年端もいかない少女が、風呂を覗いてくるようなしつこいおっさん(下心でという描写ではありませんでしたが)や、不幸を嘆く殺人被害者の霊に絡まれますが、どうすることもできずに疎ましがっています。これがまず不快です。作中では流されましたが、以前は餓死した被虐待児と暮らしたこともあったそうです。地獄です。餓死した被虐待児をどう救うこともできず、ただ一緒に暮らす日々。想像するだに地獄です。
当然、主人公が、このルームロンダリングを好意的に受け止めている描写はありません。主人公にこのルームロンダリングをさせているのが叔父なのですが、主人公に対して無遠慮で無関心な言動が多く、汚い大人が弱者である主人公を利用しているように見えてしまいます。これが本当に不快です。
映画を観た限りでは非常に不愉快な設定で成り立っている作品、もしくはそう誤解させるような描写不足が目立つ作品という印象を最後まで拭えませんでした。
観る価値の低い映画であると思います。
感じるぐらいでもほしいかな
あの世に言ってしまった人で会いたい人は何人かいます
大好きな俳優さんとかね
でもたとえ逝ってしまった人だからってやはり住む世界がこの世と違うだろうから会えやしないでしょうね
有名人はね〜
身近な人ならなんとかなるだろうかしら
例えば私がまだ小2か3だった頃の話
親同士が友達でそこの家族と温泉旅行に行っていた時の話
その家族には私より二つが三つ年下の男の子がいたんだけどその旅の最中事故で亡くなってしまってね
私は子供ながらに何だかとても責任を感じてしまっていてそれは今でもその時と同じ気持ちでいるんから
せめてその子に「ごめんなさい」と言いたいんだよね
アレからもう五十年近く経つんだな
あの時握っていた手をはなさなかったらと今でも思います
あとはもっと重い話になってしまうからやめときましょうね
私自信はそんな能力もないから会うなんて出来やしないけど頭っから否定はしません
きっと目に見えなくてもそんなことってアリなんだろうなと漠然と思ってます
ただやっぱり怖いと思う事もあるんだよね
金縛りは今までに2回ほど
最初はゆっくりと柔らかい何かで首を絞められてたな〜
2回目は胸の上にかなりの重さを感じてた
結局怖くて怖くて2回とも目も開けれなかった、なんとか声を絞り出してスーッと居なくなったような感じでした
それでもやっぱり会いたいな〜
なかなかよかった
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