アンデッド刑事(デカ) 野獣捜査線のレビュー・感想・評価
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不死身のスーパーポリス
脚本・製作のジョー・ケイシー原作のコミックの映画化、邦題は刑事ですが制服警官ですよね。
冒頭からいきなりベッドシーン、それも絶頂カウンターなる珍妙な装置まで登場させて卑猥なこと、不死身のスーパーポリスはアソコも最強らしい。それにしてもロスの治安を守るために不死身の警官が必要というのも妙な理屈、しかもロボコップのような科学に頼らずALS患者の念力によって蘇生するという突飛な説明、余命いくばくもない難病患者なら自己犠牲も本望と無茶苦茶な設定。さぞかしホーキング博士が聴いたら怒るでしょうね。
一昔前の三流映画の代名詞エロ・グロ・ナンセンスを煮詰めたような映画だが正義の為の戦いと大義名分をちらつかせているから始末に悪い。ただ、一応ポリスストーリーだが製作陣は警官たちすら虚仮にして、警察も犯罪者も似たもの同士くらいにしか思っていないことが伺える。
要は、通念やタブーを嘲笑い、ど派手なバイオレンスシーンで庶民のうっぷん晴らしが出来れば上々というコンセプトなのでしょう。
それにしても敬虔な修道女をギャングに仕立てるのは如何なものか、マフィアのボスたちが野獣に等しいとしてもコンドルやトラのぬいぐるみを着せるセンスは原作コミックのまんま、製作陣も自分たちのハイテンションぶりが照れ臭くなったのでしょう、笑いに逃げてます。
オープニングは3色のアニメ。すぐにダウン刑事と女のセックスシーン...
オープニングは3色のアニメ。すぐにダウン刑事と女のセックスシーンだ。敵地に乗り込んだはいいものの、敵と一緒に爆破されてしまう。しかし、何度も生き返らせることができる技術が進んだ近未来。新米警官ゲーブルがアンデッド刑事とともに任務にあたることになった・・・・
マザー・シュプレム率いる教会もどきの犯罪集団にダウンの85マグナムが炸裂する。何度死んでも蘇生され、次の任務にあたるテリー・ダウン。警察署内にブルペンという秘密部署があり、そこで何人もの神経系の病人が念動力によって死んだダウンを増幅して生き返らせているのだ。
全体的にグロ、スプラッターの連続だが、ダウンは完璧に強いわけではなく、自らの死をもって悪を壊滅状態にする男。元は正義感が強すぎる警官だったが、その意志だけで職務を果たしているのがイタいといえばイタい。新人警官ゲーブルが彼を理解しているようで、何にもできないもどかしさ。ダウンのアイデンティティを見せるようでいて、そこまでは完成度の高くない作品でした。
ブルペン
死なないのではなく、死んでも蘇る警察官とそのバックアップを命じられた新人警察官の話。
スタイリッシュでありつつドタバタなコメディの様相で振り切ってくれるのかと思ったら、中途半端にマジメな展開だし、その割に単調で面白味の無いストーリーでテンポも悪くて冗長だった。
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