アンダー・ザ・ウォーター
劇場公開日:2018年1月6日
解説
大地のほとんどが海に沈んだ地球を救うべく過去にタイムスリップした男の奮闘を描く北欧製SFサスペンス。2095年、海面上昇により大陸のほとんどが海に沈み、動植物の多くが絶滅した。真水が貴重品となり人類の滅亡も間近に迫る中、ある女性科学者の研究にわずかな希望が見いだされる。彼女は海水を真水に変える研究を完成させたと言われていたが、その内容を発表しないまま2017年に飛行機事故で他界していた。研究結果を入手するよう政府から密命を受けたファン・ルン大尉は、特殊技術で生み出された自らの分身を過去に送り込むが……。出演はTVドラマ「THE KILLING キリング」のカーステン・ビィヤーンルン、テレビドラマ「THE BRIDGE ブリッジ」のソフィア・ヘリン。ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2018」上映作品。
2017年製作/88分/スウェーデン・デンマーク・フィンランド合作
原題:QEDA
配給:クロックワークス
スタッフ・キャスト
全てのスタッフ・キャストを見る
全く邦題はなんなんでしょうね!バカなの?
原題はQEDA(Quantum Entangled Divided Agent:「量子もつれ」で分割されたエージェント)なんですが、日本の配給会社の人の理解を超えていたのでしょう凸。私だったら邦題は「エンタングルメント」とかにしたいところ。
なかなか新しい方法を駆使したタイムトリップものなんですが「量子もつれ」でタイムスリップできるかなあ?そこからしてちょっと疑問ですが意欲を買いましょう笑。
過去を変えてはいけない、といっても過去に未来の人が現れて何かしたら(たとえば呼吸するだけでも)絶対変わります。ほんとに幽霊みたいに没交渉で観察するだけでないと。無茶しすぎです。というか過去を全然変えないなら未来も変わらないのでは? タイムスリップ物はパラドックスが難しいですね。
全体の雰囲気はよかったしドラマ的には面白かったです。「犬に注意」みたいな細かいところとか。ところでひいおばあちゃんと関係を持つのはまずいのでは?
2021年11月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
2095年の近未来、海面上昇や塩分濃度の急激な高まり、真水の希少化により多くの動植物は死滅し人類は苦しんでいる。北欧の某国ではQAEDAと呼ぶ特殊な人間は時間移動が可能になっている。QEDA(Quantum Entangled Divided Agent:「量子もつれ」で分割されたエージェント)は原題でもある。
なんと映画の冒頭で前提を一方的にテロップで告知するだけ、よほど予算が無いのだろう・・。
海面上昇なら国土沈没の方が大問題でしょうに、なんと水不足がテーマだった。
私などは地球温暖化による影響かと早とちりするが普通氷山や氷河が溶ければ海水の塩分濃度は下がるはずだし合点がいかないのだがどうも生態系のバランスが崩れたらしい。
水の確保には海水を真水に変える方法が必要、昔、変異したオキアミを使った浄化方法の研究者がいたが飛行機事故で死んでしまいタンパク質の組成が不明、そこで過去に行って探って来いとQEDAのファン・ルン大尉に指令が出る。そんなことしなくても逆浸透法膜フィルターを使えば良いと思うのだが持続性と言う意味では自然の有機物に頼るのが安上がりなのでしょう。
過去との行き来は湖にブラックボックスを浮かべ輪を作って行っていた、なぜタイムトラベルに多量の水が関わるのか説明はありません、唯一SFチックなのはトラベラーが量子分裂し分身が過去に行き現代の分身と量子もつれのテレポーテーションを使って意識の共有をはかるというところくらいでしょうか。とんでもない拡張解釈ですが量子コンピューターにも使われる用語なのでつまみ食いしたくなっただけでしょう。分身が死んでも、もう一方は無事というシーンは監督の個人的興味に思えます、人体実験はご法度ですよ・・。
オキアミの研究者はファン・ルン大尉の曽祖母だからファミリーヒストリーのような趣き、分身が彼女に関わった事で歴史が翻り子孫の大尉も分身ともども存在しなかったことになる古典的パラドックスでTHE END。エンドロールで動物園が出てきましたが自然保護へのメッセージが強いわけでもなく感傷的で凡庸なタイムトラベルものでした。
2020年10月11日
iPhoneアプリから投稿
2020年9月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
SFとして、科学的なことは良く分からないけど、過去と現在で意識の共有とか面白い発想でした。全体的に暗いのは理由があります。最初から言ってたなと後から気づきましたが。2017年が、とても眩しく見えました。