ミッドナイト・スネーク 絡み合う毒牙のレビュー・感想・評価
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なぜ映画化した?
派手に突然変異だの、未知の生物だの、非現実的なモンスター・パニック作はもう慣れたものだが、最近ちらほらと見受けられるようになった、ごく普通の野生生物との対峙を描くホラーも増えてきたように感じる。本作は、超猛毒のブラックマンバが登場する。ちょっとした不注意で、若いカップルの大自然旅行が、阿鼻叫喚の地獄絵図と化すのである。
…ただそれだけの映画だ。登場人物は二人。舞台はほぼテントのみ。本当に予算の低そうなホラー(?)だが、90分の本編で流石にそれだけでは持たないと思ったのか、意外な方向へと舵をきる。
蛇の気をそらすために使った彼女の携帯電話に、浮気相手からのメールが届いているのである。この後、蛇も引くような若い夫婦のごたごたが始まる。
夫の心を落ち着かせるためか、「私、妊娠してるの!」と言う嫁。当然夫は「どうせ俺の子じゃないだろ!」と言う。
それに対して、「わからない」と答える嫁。アホなのか。嘘でも「あなたの子よ」というべきだろ。何を考えているんだ。
結局、首を絞めるまでに発展したごたごたも、蛇の動きによって中断したり、再開したり…何を見せたかったのだろうか。人間の怖さと自然の怖さの両方をテーマにしているのだろうが、それにしては弱すぎる。どちらも中途半端であり、何を伝えたくて、どういう経緯で本作の製作に至ったのか、知りたくて仕方ない。
ブラックマンバ
昆虫研究の為に嫁と山に入ったらテントの中にブラックマンバが現れたっていう話。
何故か薬は1人分しかないし、携帯は通じないとか、咬まれたら5分しかもたないとか、なかなか限定的な前ふりから始まったけど、この内容で86分ひっぱるのはやっぱりキツいよね。
結局少しおバカな展開になっちゃうし、ムリに引っ張っておいて最後はしっかり締めないし、残念な仕上がり。
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