切り裂き魔ゴーレムのレビュー・感想・評価
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もし自分の境遇が主人公と似ていたらどうするか?と考える
一度しか視聴していませんしラストの展開が腑に落ちませんが、途中から夫殺しの容疑のかかった妻と自分とを重ねてしまいました。今の私の境遇とは違いますが、登場する女性達を自分と仮定すると色々と考えずにはいられない。救貧院や男の世話にならず身持ちを崩さず手に職をつけ慎ましく生涯を終えた彼女の実母に彼女は心の底では、自分は被害者なだけで落ち度は無かったと認めて貰いたかったのだろうと思います。あの時実母が彼女を折檻せずに罪悪感を伝えられたら、成人であり親である自身に全ての責任がある事は伝わったと思います。
終盤までしっかりと謎解きの楽しさを残してくれる
上質なサスペンス。19世紀イギリスの雰囲気もおどろおどろしい感じが表現できていて、こりゃーいい映画に出くわしたなーと終盤までは満足な展開。
冒頭はある劇作家クリーの服毒死から始まり、自殺と他殺両面が考えられる状況だったがメイドの証言から劇作家の妻リジーが容疑者として逮捕される。
一方で最近起こっている連続殺人の捜査を任されたキルデア、そのゴーレムと名乗る連続殺人の容疑者の中に、この服毒死を遂げたクリーが含まれてた。
この二つの事件のカギとなるリジーの半生を追いかけつつ、殺人の真相に迫っていく。
リジーが大衆演劇の人気女優、死亡した夫が売れない劇作家、そしてリジーが人気女優に上りつめた演劇場の看板俳優ダン・リーノの三人がそれぞれ複雑に絡み合う人間関係を表現するために、大衆演劇の上演シーンが幾つか挿入され、それらがまた事件を反映させるような内容だったり、犯人が残していった本に刻まれた殺人の記録の筆跡を照合するため、ゴーレムと思しき人物に日記の内容を書かせつつ、その記載している容疑者があたかも殺人を犯しているような再現描写があったりと、いくつもの方法で物語を煙に巻いてくる。
どんどん容疑者が絞られ、リジーとクリーの服毒事件の真相も少しずつ明らかになっていく中で時間だけがどんどん過ぎてしまい、ついにリジーの夫クリーへの服毒殺人事件に対する判決が下される日がやってくる。
真相が徐々に明らかになっていくタイミングもれぞれの仕掛けも面白くて、結構終盤までずっとハラハラドキドキ。オチも自分的には相当驚いたし、えー!って声も出そうなぐらい。
それだけに、最後がちょっとどうなのよと思ってしまった。オチがどうこうとか、犯人がどうとかそんな話ではなく、むしろそれはまずまずよくできた話なのに、結末が何パターンも出てきてどれがホントか分からんという、今まで感じたことのない戸惑いを感じつつ、そのままよく分からないまま終了してしまった。
大したことない伏線の回収は別にええんだけど、なんか大事なところはちゃんとどうなったかはっきりして欲しかった。欲を言えば犯人の殺人動機もさっぱり見えんかった。
あれでは単なるサイコパスですな。
結末だけはもっとシンプルにして欲しかった。他はまずまず楽しめた。
再登場は難しいだろう
無表情なビル・ナイを2時間耐久で眺める映画でした。
連続殺人事件と夫殺しの嫌疑をかけられた妻の真相を探ると言う2つの事件が交差するサスペンスだと思っていた。
最初から真犯人の目星はついてしまう。
ラストに驚きはない。
ビル・ナイが1人で滑稽に動き回っているようにしか見えない脚本。
喜劇と言う舞台は見ていてちっとも笑えない。こんなんで客が集まるかよ?とキレたくなるくらいお粗末な台本。
笑いどころがないので、時間が経つにつれて伸び切ったカップラーメンみたいな残念感。
サスペンスを見ていたの?
誰もを欺くどんでん返しを見ていたの?
粗末な喜劇と言う名の駄作を見ていたの?
いったい、自分は何のために2時間画面を見ていたの?
と、不時着した荒野に佇んでいる気分で幕を下ろしました。
とにかくつまらない。
映画向きには映画向きの脚本というものがあってだな。
小説が面白くても、それは小説を読む読み手が作品のテンポを操れるからであって、臨場感あるシーンではページを捲る手も早くなるからスリルを感じるというもの。
映画ではスリルを出したい時にはギミックを使ったり、前後の静動のバランスを考えて脚本を組まないと、ダラダラと締まりのない印象しか残らない。
せっかくの舞台劇もある内容なのに、舞台と現実のリンクが薄く、滑稽な喜劇として事件を捉える演出と事件の残酷さの対比が無いせいで、どうして舞台劇があんなに大ウケしているのか分からない。
もっと、作品の中の会話や台詞を効果的に、意図して使って欲しい。
またの登場!が全然面白くも不気味でも無い。ただしつこいだけの油味。
良いアクセントになるはずだったのに台無し。
雰囲気だけのお洒落になりきれなかったサスペンスと呼ぶにはあまりにお粗末な脚本の映画でした。
余談ですが
ダグラス・ブースはどうしてこんなんばっかり出てるんだろう?
脚本、読まずに仕事してるのか?
ノアとメアリーの総ても観たいなーと思っていたけど、彼が出演してると聞いたらどちらも駄作なんじゃないの?と疑ってしまう。
鑑賞された方、いかがでしたか?
教えてください。
タイトルなし
連続猟奇殺人犯ゴーレムを追うビル・ナイははまり役で好演。何となくオリビア・クックが怪しいと思ったら、やはり犯人ゴーレム。ラスト、なぜ劇中で女優が死んだのか謎。後半途中からストーリーが一気に加速する。
悲しい時代
猟奇殺人事件を扱う映画だったけど年齢制限がなかったので観賞してみた。
ちょっとグロいとこはあったけどビックリはさせられなかったから良かった。でも男女のシーンも少しあってあれくらいは制限ないんだ。確かに少しだけど未成年や親と一緒に観てたらドキドキするな。
主人公の生い立ちが可哀想ででも夢があったし、優しい人にも恵まれて良かったねと思っていたら最後の最後で…。
夫人は可愛いかったなあ。
女装してた人も印象に残った。旦那役の人格好良かったけどそんなに有名じゃないんだね。
途中までは面白かったけど後半は中だるみかな。犯人は刑事にどうして欲しかったのか良く分からなかった。最後でなんとなく分かったけど。
観てる分にはあのロンドンの雰囲気好きだけど生きてた人は生きるの大変な人多かったんだろうなと思った。
タイトルなし
19世紀ロンドンが舞台
当時のロンドンの暗く汚く猥雑な感じ
大衆演劇の舞台小屋や好奇な観客
この雰囲気好き🖤
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ビル・ナイ目当てで観ましたが
ビル・ナイが演じる警部補は
アラン・リックマンが演じる予定だったそうです
彼が演じていたら…🤔
アラン・リックマン版も観てみたかった
残念です😖
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切り裂きジャックを彷彿させる映画
殺人現場の写真はグロいけど
この手の映画好きです🖤
割と良く出来ている
ロンドンで連続殺人事件が発生し、容疑者として4人の名前が挙がった。その中には日記に殺人の美学をつづっていた脚本家クリーもいたが、彼は既に別の事件で死亡しており、女優である妻がクリーを毒殺したとして逮捕されていた。連続殺人事件を追う刑事キルデアは、クリーの妻の裁判の行方を見守るうちに彼女の無実を確信。彼女に言い渡された絞首刑が執行されるまでのわずかな時間で、夫殺しの真犯人と連続殺人事件の真相を追う。キルデアは捜査の最終段階で彼女がゴーレムであることを知り愕然とする。クリーの小説「不幸の接点」がキルデアも見守る中で上演され、絞首刑が実演されてしまうが、観客は熱狂し真実を知らないまま喝采を送る。キルデアの心には何が残ったのだろうか?
ビル・ナイ警部補ハマり過ぎ!
19世紀ビクトリア朝のロンドン警察、ビル・ナイのキルディア警部補がピッタリとハマり過ぎ!
当時は厳しく糾弾された男色の疑いで、昇進が儘ならない有能な男。
女性差別や階級社会の綾なす社会で、芝居小屋と大衆の力が、稀代の切り裂き魔を生み出したサスペンスが艶やか!
実際の切り裂きジャックは捕まること無く、今も謎のまま。犯人像論議の中に「女性では?」という説もあるとのこと。原作は史実と虚構を織り交ぜた小説。
最後に名を遺した者は誰か(°д° )!!
偽り
舞台作家が毒殺され舞台女優でもある嫁が逮捕され裁かれ様とする中、ゴーレムと呼ばれる連続殺人犯の容疑者として毒殺された夫が挙がり、警部補がゴーレムの正体と嫁の無実の証明の為に捜査する話。
図書館でみつけた日記と舞台関係者への聞き込みをにより真実を追求していくミステリーで、主に聞き込みによる証言を回顧録的にみせていく。
新しい出来事が起こる訳ではないのでこの時点でちょっと淡々としていて冗長気味ではあるものの、残酷だったり隠微だったりする出来事が種々みえてきて期待は膨らむ展開。
しかしながら、みせてきたものが全て警部補が話を聞いたうえでの印象と推理ということで…嫌な予感は少しばかりしてたけどね。
ミスリードなら面白いけど、こんなただのちゃぶ台返しを面白いとは思えない。
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