ダンガル きっと、つよくなるのレビュー・感想・評価
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印女子レスリング実話ネタ。号泣感動スポ根
エンディングに本人写真も出る実話モノは、インド映画なのに誰も踊らない。オリジナルソングで盛り上げる歌はあるけど出演者は一切歌わない、というある意味インド映画ぽくない作品。インド映画は苦手っていう人にまずオススメするには良いかも。 インドでの女性の地位の向上にも貢献しようとしている作品。役人が働かないっていう風刺も。 このネタで日本レスリング協会後援ってテロップが入るのは時期が悪過ぎる。 アミールカーンは遂に自身で制作会社までつくっちゃった。 引退後すぐのムキムキ体型から老いを見せ髪が白くなりお腹が出てくる体型変化が違和感ないアミールカーン。 室伏広治にみえてしょうがない。 序盤に娘たちを川に突き落とすシーン、間がバッサリ切られていた違和感が伏線だったとは! 間抜けヅラの従兄弟が良いアクセントに。 親の夢を子供に押し付ける亀田一家的気持ち悪さを感じる人がいるかもしれないし、金メダル至上主義的考え方には異論もあろうが涙が止まらない。 どんなに偉大な親も必ず老いる。 2時間20分全然ダレないのはさすがインド映画。 姉妹共に活躍しているが、敢えて長女に絞って描いているのが良かったのかも。 階級を落としたくなかったのは妹とカブるからだったのね。 貧しいのに賞金を一つも使っていないのが泣かせる。
国歌を背に。
アーミル・カーンの映画に
ハズレなしと聞いても
前半は親のエゴイズムの
犠牲になったシーンばかりでなじめず。
帰ろうかなと思ってしばらく
見てみていたんですが
地方試合に出始め、
その格闘シーンのリアルな描写に、
ん? 面白い…
いつのまにか作品にドップリ。
姉妹の表情も自信に溢れ
眼差しが涼しい。
街の目線も変わる。
やがて自身の成長による
父との確執。
自由な生活観から家族と疎遠に。
世界大会では勝てず。
みていて辛いです。
少なからず、誰もが経験する
思い上がりの気持ち。
電話で泣きながら
父にすがる場面では
思わずもらい泣きに。
なにがあっても窮地の子に
父なら行動をおこす。
ここからは、
ずーと、
エンドロールまで、こころを
持っていかれました。
勝負を決める最後の数分。
練習中に川に落とされ
橋の上の父から、
最後は自分の力で
なんとかするしかない事まで
教えをもらっているなんて!
国歌を聞いて、娘の勝利を知る
カーンの表情がまたいいんです。
もう。興奮しすぎて
わけがわからない
状態になりました。
この名誉を父に捧げますと
渡されたメダルを娘の首に
かけてあげて、
二人の娘を
抱きしめる場面は最高でした。
冒頭で、この作品は脚色して
ありますよとコメントがはいりますが
エンドロールで実物の
ギータとバビータがでてきた時には
熱いもんが湧いてきます。
誠実な作品作りが清々しいです。
もっと
上演会場増やして欲しいなぁ
おすすめ。
親子愛、夢、スポーツ映画
主役が大好きで見に行きました。 インド映画は話がわかりやすく、けど、面白さや切なさ、感動が含まれており、非常におもろしろかったです。 レスリングを題材にしてますが、本物の選手なのかなというくらいリアルな感じで熱くなりながら見れました。 自分が観客の気分でした。
見事なレスリング映画
ギータ・マハヴィルが55kg級で優勝したコモンウェルスゲームズ(2010年インド大会)は、国際大会と言っても参加国が限られており、こと女子レスリングにおいては世界選手権には及ばないレベルの大会だ。
なにしろ、日本が参加していないのだから。
とは言え、ギータは2012年ロンドンオリンピックにインドの女性として初めて出場しているし、
世界選手権やアジア選手権の場で吉田沙保里や村田夏南子(現、プロ総合格闘家)と戦っている。
2013年以降、姉妹で階級を上げ、妹のバビータも吉田沙保里と戦い、ギータは伊調馨とも戦った。
そして、妹のバビータは2016年リオデジャネイロオリンピックに出場している。
インドでは、レジェンド的な存在なんだろう。
映画は、インド映画らしくユーモアを盛り込みながら、分かりやすくテンポよく進行し、最後はホロリとさせる手練れの演出で魅せる。
父親役で主演したアーミル・カーンの肉体改造が話題の本作。
確かに肉体変化もすごいが、レスリング的な動きも見事だった。
娘役の二人の女優も(幼少期の二人の子役も)、流石にカーンほど肉体は作れていなかったけれど、ブリッジなどちゃんとできていた。
そもそも、インドにはインド相撲(クシュティー又はコシティー)という伝統の格闘技があり、男子ではクシュティーを基礎とした多くの強いレスラーを輩出している国だ。
グレート・ガマという伝説のプロレスラー(500戦無敗?)がいたりする。
タイガー・ジェット・シン(カナダ人)が本当にインド出身かどうかは知らないが。
このクシュティーは砂の上で戦うのだが、
映画でも少女たちは砂の上でトレーニングしており、
髪の毛が泥だらけになると文句を言って丸刈りにされてしまう。
また、マットレスリング(フリースタイルレスリング)を父親がレクチャーする場面があり、
インドの田舎の子たちは国際ルールのレスリングを知らないんだと、驚いた。
ここで父親が言葉で説明するビッグポイントの技がクライマックスに繋がるあっぱれな構成。
レスリングは、ボクシングに比べると振り付けも演じることも難しい。
しかし、女優たちは確りとレスリングの演技ができていたと思う。
レスリングシーンにリアリティがないという意見も耳にしたが、ならば「ロッキー」のボクシングシーンも全くリアルじゃない。
映画的には、迫力を出すことと状況(戦況)を分かりやすく示すことが重要。
その意味で、本作のレスリングシーンも「ロッキー」のボクシングシーンに劣らない見事な見せ方だった。
防御か攻撃かの戦略や、クラッチの切り方の技術論などに信憑性はいらない。
最後にジャーマンスープレックスで大逆転なんて、胸踊る演出だ。
さて、メインテーマはインドの男尊女卑文化を背景に、常識を覆す父親の娘教育と、父娘の絆だ。
ただ、前半では女の子がレスリングをすることが驚きのように描かれているが、地元を出てジュニアなどの国内大会に出場する場面では、なんだインド国内に女子レスラーは結構いるんじゃないか、と思った。
父娘の住まいが田舎なんでしょうね。
ギータがナショナルチームに入ってからの後半は、スポーツ映画の色を濃くしていき、父娘の対立と絆が前半とは異なった形で表現されている。
ナショナルコーチのいらないプライドと嫉妬は、我が国にも共通するなぁ。
ダンガル、ダンガル!!
バーフバリに続いて観終わった後、「ダンガル、ダンガル」と連呼してしまう。バーフバリ程中毒性は高くないが、心に刻まれる作品。 テレビ中継に合わせて勝負を挑んできた男を倒す父。中継の実況とシンクロしている辺りから面白く、観客を引き込むテクニックに長けている。 男の子をボコボコにしたせいで、レスリング狂の父親に人生をボコボコにされる可哀そうな姉妹。可愛いのにハードなトレーニングの日々。 強くなる為に娘の髪を切ったり走りやすいように短パンをはかせたり、村の男たちに笑われて姉妹は辛い日々を過ごすが、実はここには二重性がある。 男尊女卑で女性を家の奥に潜ませるインド文化では、短髪・短パンの彼女たちは一見奇異だが、その姿形は日本を含め欧米では普通だし、皮肉にも村で一番進んだ女性の姿になっているのだ。つまりガンコ親父の横暴と思えるものが、結果的に女性解放につながっていく、そのことを視覚的に伝えている。 やがて強くなった姉は、父と自立との間で葛藤に苦しむ。 一旦は強い父の指導に従うが、それだけでは彼女は父の操り人形になってしまう。 本作では最大のピンチを自らの力で考え、道を切り開くことをキチンと描いている。 封建的で横暴な父親の身勝手な夢を娘に押し付けている話、と誤解されがちだが違う。 人生を独りで切り開く力を描いている。 幾ら父の教えがあろうと、マットの上では独りで戦うしかない。それを乗り越えてこそ、真の強さであることを伝えているのだ。 そして親子の闘いの裏に、インドでの女性への抑圧と解放を訴えている。 父親が言う「女子を下と見なす、すべての人に対しての闘い」である。 女性だけではなく、差別・文化を超えて全ての人がその人なりの現状の不当に直面しているはずだ、それが人生だ。 その不当を自分だけの力でどう乗り越えるかが、クライマックスに描かれているのだ。そこを見て欲しい。 強くなるのは肉体ではない心なのだ。 「ダンガル きっと、つよくなる」
大変に素晴らしい映画
本当は見に行く予定はありませんでしたが、渋谷パレスが無くなってしまうとの事で、出来るだけ渋谷パレスに入っておこうと思い、本作品を見てきましたが、これがスゲー当たりな映画でした。 しかし、さすが映画大国インド映画、インド映画もここまで来ると、スゲーと言う一言! 本作品、実話を脚色して作られたらしいですが、これが本当に上手く出来ています。 前半は、笑い有り、なのですが、後半は、大変にしっとりして感動的です。 しかも、前半のスポコンですが、映像と歌で上手く話を進めて行く所は、なんか古臭い手法にも感じるのですが、しかし、大変に分かりやすいので、私的には、大変に新鮮だった。 2時間20分もあるので、覚悟で見に行きましたが、2時間20分を感じさせない力作! これを作ったスタッフもキャストも全部が完璧だと思う程良く出来ていました。 子供に見て欲しいですが、大人でも十分に楽しめます。 しかし、これだけ出来がいいと、香港、韓国、中国、インドまでに、映画と言う分野は、日本は抜かれた感じがして・・・・・
期待してなかったけど、見ごたえありました!
友人複数に、インド映画好きがいて、「見に行け」と言われていたので行きました。 そんな消極的な動機で見ましたが、これは良かった! 私はスポーツ観戦は一切しない人間です。オリンピックも実はまったく興味無い(避難されそうだから言わないけど)。 そんな私でも、この映画は手に汗握って戦いを見ていました。 レスリング自体のルールも、この映画で初めて知りました! そんなルールで、防御にまわるだけでいくのか?攻撃をしかけるのか?心理戦とかもあって、すごくよく描けていて、、、 いい話じゃないの! って思いました。 突然踊り出すようなシーンも、ねちっこいラブシーンもお涙頂戴シーンもないので(でも感動はしました!)良かったです。 しかしこんなにおっそろしいスポーツやったんですね! 試合のシーン見ながら「うわぁぁぁぁー骨折れるぅぅぅぅぅ!いだいいだいいだいギャーアアアア」と白熱していました。 見るよう薦めてくれた友人たちに感謝します!
難解な話が高尚だって誰か言ったの?
インドの実在の女子レスリング選手の話。 インド映画といえば単純明確、歌舞音曲、勧善懲悪、荒唐無稽が持ち味という印象だけど、踊りも歌も進行の妨げにならない洗練された形の表現になってる。 アーミル・カーン監督どうした?と思ってたら… 男性上位な考えが根強いインドにおいて女性がスポーツをそれもレスリング競技をやることの難しさと結果を出すことの重要さを「女を下に見る人間とのたたかいだ」と、別の意味でストレート勝負してきたねぇ。
いさぎよい前口上
映画のはじめに流れる、実話に脚色しています、という、実にいさぎよい序文には好感が持てました。ハリウッドであれば、まるで映画のようなロマンチックな出来事が実際にあった、と言わんばかりに演出しますが、ダンガルではしっかりと、虚飾ですよ、面白おかしくしてますよー、と正直に語っているので、観ている方としても、穿った見方をすることなく、映画を娯楽として観られたので、心地よかったです。 インド映画は「きっと、うまくいく」と「PK」くらいしか観たことがありませんでしたが、その二作同様、今作も、自国の問題点を指摘しながら物語が紡がれていきます。実話が元になっているということで、問題提起に「PK」ほどの威力は感じられませんでしたが、話としてはうまくまとまっていましたし、笑いも多くあったので、最後まで楽しく観られました。 今回は、アーミル・カーンの役柄が年相応で、彼の肉体美があまり拝めなかったのが残念でした。が、彼の役者としての幅には、感服します。五十歳を過ぎてのあの肉体には、トム・クルーズも舌を巻いていることでしょう。
ひさびさに映画で泣く
ひさびさに映画で泣く。 試合のシーンはとかくしょぼいシーンになりがちだが本作は実際の試合を見るがごとく興奮と緊張を味わえる。 ストーリー展開が漫画的な部分もあるがむしろそれが嬉しい。 父親役が冒頭シーンのために体を作ったんだったと思ったが、子役達で流石にそれは無理だったか。
闘う理由
父親にレスリングの練習を強制された姉妹。嫌になってズルをしてレスリングをやめようとするが、ある出来事をきっかけとして、練習に一生懸命に取り組むようになる。この重いテーマは、最後の試合の前に父親の口からもう一度語られる。この作品の通奏低音だ。 だが、お固い映画ではない。ハラハラドキドキのエンターテイメントだ。もともとスポーツ自体がハラハラドキドキするから面白いのではあるが。 映画館を出たところで若い女性の二人組が 「DVDまだ出てないよね」「もう一度観たいよね」「すぐにでも」と話してた。それくらい楽しめた。
信頼関係が強くする
とても従順で強くなるための心の動きと人間の弱さと信じるものの選択、最後は誰のために頑張るのかをレスリングを通して素晴らしい映画です。 時として、下級者の言葉も大事で聞く耳があるアスリートは成長して結果をだすものなのですね。 涙がでる作品です‼︎
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