かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発のレビュー・感想・評価
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ローカル線ならではの情景と家族のドラマをほのぼの楽しむ
RAILWAYSシリーズ第3作と銘打つが、前2作を未見でも全く問題ない。「ローカル線の運転士と家族や地域の人々を描く」という設定のみ引き継ぎ、内容的なつながりはないからだ。今作の舞台は肥薩おれんじ鉄道が走る鹿児島。なだらかなカーブが続く海沿いの鉄道を空撮でとらえた映像は趣があり、ちょっとした観光気分を味わえる。
晶役・有村架純は明るく健気に生きる女性のキャラクターが似合う。亡夫のかつての夢だった運転士になり、連れ子を育てるために自立すべく奮闘する姿が、基本的には爽やかにテンポよく語られるものの、ローカル線ならでのトラブルや、父親を失い義母に育てられる男児の複雑な思いも描かれ、感情を揺さぶる。
筆者に鉄分はないが、運転士試験合格までの過程がやや淡泊に感じられた。晶が自動車免許もないという設定が活かされないし、もっと試験勉強や実習の苦労を丁寧に描いた方が仕事の重みも感じられたはず。
前に進む あきらちゃん に脱帽
一流感がある邦画。
落ち着いたカメラワークと違和感のないBGM、丁寧でリアルな演出。
方言が聞き取れなくて字幕が欲しいと何度か思いながら視聴した。
まじめに働く制服姿が似合う國村隼さんの表情と太い声が魅力的。
性格の良さを感じる(なんとなく今作のイメージが『ちひろさん』の主役と重なる)奥薗 晶(有村架純)の言動、感情の変化も見どころ。
晶と修平(青木崇高)のキスシーンのラブラブっぷり等、有村架純さんの演技に脱帽する。
素朴な日常生活の中、晶の新しい仕事を小学生の駿也が誇りに思っている様子や担任の先生(桜庭みなみ)の妊娠など感動できるエピソードが満載。
父と息子の親子三代に焦点が当てられている。
現在パートと回想でパートの順番もバランスも良い。
鹿児島に旅行した氣分になれたし、気動車の運転も疑似体験できた。
たとえ親が幼い子を残して亡くなったとしても...親子や家族を越えて、人の愛情というものに希望が持てる内容で味わい深い。
終盤の晶が俊也との電話のあと、名前を編集してから走り出す場面はベタながら感動で涙を堪えられなかった。
前に進むしかない、気動車に乗って。
このさきも。
出発して終わる作品が大好きだ。
物語の続きは自分の人生に引き継がれるから
シリーズの中で一番好き
RAILWAY シリーズ3作目。 時たま微妙なシーンもあるけれど、...
一両編成だから良かったのかなあ
韓国ドラマに出てくるような人間関係。
みんな違うところに悩みを抱えていて解決していくのではなくわかり合い共有することで前に進んでいく。
エピソードにも色んな問題提起が含んでいたりするが話のシンはしっかりしていて泣けるところも多かった。
國村隼の存在感がとても大きくこの物語の核になっていたと思う。
鹿を弾いたシーンが出てきたがアメリカでドライブ中に大鹿が飛び出してきてぶつかったことがある。
幸い鹿は一瞬気絶したがすぐに気づき逃げていったが、当方の車のフロントガラスとドアには鹿の毛がへばりついていておまけにドアミラーとヘッドライトが破損。夜間だったのでその後の運転はいつ、なんどきなにかが飛び出してきそうで怖かったのを思い出した。
トラウマになるのようねえ。
自分は嫁だけ乗せていたけれど晶ちゃんはたくさん乗客乗せてたからなあ、よく立ち直れたなあと感動しました。
ところであの大きな鹿は板尾創路が一人で運んだのか?
全くもってリアリティが無い
今までのRAILWAYシリーズとは、全くもって非なる存在。
子どもを喜ばせたいからって理由だけで、運転手になることを決意して、すぐなれちゃった。
そんなに簡単になれるもんなの??
学校の先生が未婚で妊娠して仕事続けられるの?!
半成人式とか、あんなんやってる学校あるの??
あんな晒し者みたいな行事、問題なんじゃない??
東京のとある歩道橋の上に、鹿児島のじいちゃん突然現れる?!じいちゃん、どんだけ土地勘あるんだよ!!
ツッコミどころがありすぎて、辟易しながら見てました。
期待を裏切られた!
架純ちゃんファンだけど、鉄道のお話という点と青木さんと夫婦は似合わないなあ、、って唯一観る気になれなくてスルーし続けていたのですが… なんとなく気が向いて視聴。
自然と話が入ってきて、
青木さんとの夫婦はやはりがんばっても兄弟にしか見えなくて合ってはなかったけど、
青木さんのお芝居が改めて上手い………
息子役の子も上手で、、
いくら晶ちゃん(架純氏)がそばにいても、母ではないし、
母になってほしいとも望んでいない。
父がいなくなったあと、晶ちゃんが自分と居る意味を息子としてどう理解したらいいのか。
…でも、いつか晶ちゃんもいなくなっちゃったらどうしよう。
そんな戸惑いの感情が駿也の表情の移り変わりに漏れていた。
半成人式の作文発表会に来ないでねと伝え、
晶ちゃんがいなかったことになっている作文を読んでいるシーン、
自分がいない作文を聞く晶。
このあたりはそれぞれの苦悩と悲しみがピークだった。
話は戻るけれど、
鹿を初めて轢いてしまって混乱している晶と、
日常茶飯事といわんばかりに冷静に対処する先輩車掌、
轢いてしまったもののお片付けを
自分の手でしないといけないとは……
罪悪感と、恐怖で、いっぱいいっぱいになるに決まっている、、
車掌さんって大変だなあ。。
25歳で未亡人になるって、どんな気持ちなんだろうか。
スーパーで野菜をお裾分けしてもらって結婚に至るまで、
どんな物語があったのか、、
語られていないところを想像で埋めながら
最後までじっくり観ました^^
別の作品のインタビューとかで
國村隼さんとの共演の話が
ちょこちょこ架純ちゃんから出るのをよく見かけるので
いろんなものを吸収して
いろんな言葉をもらったんだろうなあと思う。。
どんどんいい女優さんになるね。
愛しさと切なさと心強さと
泣けました❗️
評価はいろいろ別れているようですが、私はとても心に染みました!涙、涙、です!
細かい事を言えば、ん?というところは確かにあります。でも、あまり突っ込まず、素直な気持ちで鑑賞したらどうでしょうか。
有村架純さん演じる主人公が、必死に、義理の息子の母親になろうとしている、痛々しいばかりのひたむきさ。國村隼さんの、不器用な優しさ。
幼くして両親を亡くした男の子の、寂しさを必死に押し殺している健気さ。
そして、肥薩オレンジ鉄道の景色にも癒されます。名作だと思いますよ。
男の子が、「晶ちゃんは、晶ちゃんだから。
晶ちゃんのままでそばにいて」と、いう言葉が印象的です。
この家族、頑張れ‼️って応援したくなります。
桜庭ななみさん演じる、先生もね!
コロナで、映画館から足が遠退いていますが、この機会に見逃した作品をいろいろみていますが、心が洗われる作品でした。
観てよかったです。
んー違ったな
過去2作のRAILWAYシリーズが実に良かった。
その延長線上でこの作品に臨むと肩透かしを食らう。
地方鉄道を舞台にストーリーを展開する基本線。
中井貴一さんの一作目、三浦友和さんの二作目、
いずれもストーリーに鉄道がマッチしていた。
しかし本作はストーリーと鉄道がマッチしない。
ただ亡夫の地元に孫を連れてきて、食い扶持のために鉄道会社へ就職活動。そして採用。
この流れが失敗なのだろう。
最近増えた女性運転士。その高い志を持ってここに臨めば良かったものを、義母としてと何とかとするからいけない。
まして有村架純さんが演じるには若過ぎの違和感。
この年なら、こんな人生選ぶかな??
RAILWAYシリーズ。
当たり外れがあると覚悟する必要があるのかもしれません。
鹿のCGもお粗末。
お涙頂戴見え見えの流れはベタすぎて、そんな手に乗るか!
と反感を持ってしまう。
ローカル線とはいえ、本当に國村隼さん、有村架純さんは運転していたのかな?
それが終始気にって仕方がない。
気になったと言えば、有村架純さんのミニスカート、短パン姿は必要なのか?
年齢当ての特技をいうところを見ると、お水系の過去をチラッと匂わせたからなのか。だからこんな姿を見せたのか。
ま、見てる側にはごちそうさまというしかない。
ただ演出としてはバカだ。
有村架純さん、好きなんだけど作品に恵まれないなぁ😞
学校側の連携がうまくいってなくて
映画「かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発」(吉田康弘監督)から。
ストーリーと関係ない箇所で、イラついたので、気になる一言。
最近、小学校でよく見かける、10歳の時の「半成人式」は、
お父さん、お母さんに感謝する「感動イベント」として企画されるが、
単に「20歳が成人式」だから「10歳は成人の半分、程度の発想が多い。
しかし、この物語にもあるように、不幸にして親を亡くした子どもや、
小さい時に、両親が離婚した子どもだっている。
そんな家庭環境が増えてきたというのに、子どもたちに、
無理やり「両親に感謝する」を前提にした企画をするから、
父親、母親に宛てた手紙を、みんなの前で披露する時になって、
子どもが傷ついていたことに気付く。
そして、ことの大きさに気付いて自宅に謝りに来ても、
もう取り返しがつかない・・そんな場面で、私はイラついた。
「すいませんでした。学校側の連携がうまくいってなくて」
「すいません・・」の一言で済むことでもないし、
「学校側の連携なんて」理由になるか・・と感じてしまった。
全てが「幸せな家庭」を前提にした授業、行事が気に掛かる。
学校側にとっては、大したことでなくても、子どもたちにとっては、
大きな傷として、一生残ると言っても過言ではない。
「成人式」の狙いをちゃんと理解した上で「半成人式」を企画し、
親への感謝ではなく、小さいながら、夢や自立に向けた企画なら、
誰もが同じ条件で参加できるのだから。
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