「リリー・ジェームズが良いアクセントとなって...」ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男 nagiさんの映画レビュー(感想・評価)
リリー・ジェームズが良いアクセントとなって...
ゲイリー・オールドマン凄すぎですね。チャーチルとゲイリーが全く似ていない事も面白いし、辻さんの特殊メイクが全く見破れないほどのクオリティなのも面白い。ほぼそのメイクを施したゲイリーのワンマンショーなのである。ストーリーは『ダンケルク』のダイナモ作戦が遂行される少し前、『英国王のスピーチ』から少し経った辺りである。ジョージ6世とは対照的に、チャーチルは雄弁で演説に長けていたそうだが、彼も言語障害をもっていた様で、自力で治してああいった喋りなのだとか。それもチャーチルとジョージ6世を繋げる要素の1つであったのだろうか。
いずれにしても、権力者が国民の心を動かすのには、言葉の力が重要であり、国民の意志を反映したそれは武器となる。
実写版『シンデレラ』、『ベイビー・ドライバー』のリリー・ジェームズも、相変わらずの愛嬌で惚れ惚れしてしまうが、今作では知性も垣間見られる美貌で、さらなる魅力を発見できた。彼女は政界のオッさんだらけの本作において、良いアクセントとなって、暗い基調のこの作品に彩を添えている。
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