君の名前で僕を呼んでのレビュー・感想・評価
全233件中、101~120件目を表示
濃厚で甘く切ない!
アーミー・ハマー演じるオリヴァーが、イタリア人から見たセクシーなアメリカンを体現したようなルックスで魅力的過ぎました。いやあ、夏の田舎の風景によく合う…。同性愛モノって受け付けない気がした(ムーンライトがトラウマで)んですが、これは濃厚なのにどこか爽やかで、切なくも甘酸っぱい。恋愛って楽しいよね、ってエリオとオリヴァーがじわじわ語りかけてくる。
同性愛に対して異様な程寛容なご両親がちょっとキモイんだけど、お父さんとエリオの会話は心に響いた。大人になると色んな事に対して鈍感になるし臆病になっていく。それは若い青春の時代に自分を抑えて生きる事を学んでしまうからで、そうならないよう今の自分の感情を全て受け入れてな悩むだけ悩み苦しみなさい、という教え。こういう感覚、どこの国でも変わらないんだなあ。
唯一残念なのは、ラストシーンの電話でオリヴァーが「何一つ忘れない」とか言っておきながらアバンチュールとしか思ってなかったってのが丸出しになるところですかね…エンドロールに差し掛かるところのエリオの表情、悲し過ぎる。
この親なしでは始まらない
美しい。
17歳ってこんなに瑞々しくて、
壊れそうなバランスで美しかったんだ…
と呆気にとられた。
自分もこんなだったけか?と。
自分の17歳は置いといて、
このエリオのこの美しい身体は二度と撮れないのだと
思うと、それだけで観るべき映画だと思う。
この夏が二度と戻って来ない事と合わせて
儚さが増した。
今でこそ同性愛に対してみんな理解を示しつつあるけど、
80年代にゲイであることがどれだけ大変な事かを
考えるとオリヴァーの接し方は大人だし、
完璧な振る舞いだと思う。
エリオは10代の気持ちが抑えきれない子どもっぽさ
と無邪気さを武器にグイグイ来るのも可愛らしかった。
2人の行為は、どれも愛らしく美しかった。
そして何と言ってもエリオの親!
ユダヤ人は同性愛に寛容なのだろうか?
分かってて息子の気持ちを優先させる姿勢は
素晴らしいしわ自分もこうありたいと思った。
これほど胸打つエンドロールは観たことないし、
恋愛した事がある人全員に響くと思う。
邦題もうちょっと工夫した方が(まんま
なんの情報も持たぬまま「どんな映画なんだろう」と思いながら鑑賞しました。
細かな心理描写に溶け込む素敵な音楽と風景 イイねー
ニューシネマパラダイスかよってツッコミたくなるチャリ
フィアットとかもかわいかったね(脱線
なんだか物語全然進んでないのに直ぐにそっち系の映画だって、分かってしまわせてしまうのは監督さんの手腕なんですかね。
(ホラーとかサスペンスとか思ってた笑
内容はただのLGBT かなあと(で、何?)
って感じで、、、。勿論、青年の心の葛藤
や懊悩してるなあ…というの嫌いじゃないけど「じゃ 内容なんなの?」って言われると、ただの恋愛失恋映画かな。林檎と鮒?のアップと親父さんの最後の言葉だけは印象に残りました。
でも、一番印象に残ったのはやっぱり
「蝿」かな。途中と最後。あれが何かを意味してるなら、この作品の面白さも分かるんだろうなあ。1時間20分位でいいんじゃね?と思いました。私には長すぎる。
映画界では昨今何でもBL映画にすれば良い思っていませんか?
今年の夏は熱中症で亡くなる方が遂に、三桁を記録する異常気象が日本中で起きた異例の夏だった。
そして映画界でも毎年夏休みには、ティーンエイジャー向けに、彼らの夏の思い出がテーマとなる映画も多数上映されるのが通例だ。
しかし、昨今の異常気象同様に映画界の上映作品も少しばかり異例の作品が上映されているように思ったのは私だけだろうか?
私の学生時代で、夏映画の思い出に残る作品と言えば「おもいでの夏」や「スタンド・バイ・ミイ」などに代表される、初恋の切なさや、親友と過ごす夏休みの冒険を描きながら、子供から大人へと成長する多感なティーンの友情を描いた作品の名作が多数有ったように思う。
だがこうした名作に取って代わる作品の多くは今では、BLものばかりになってきた様に思うのだが、映画フリークのみなさんはどう思われているのだろうか?
そんなBL花盛りの今「きみの名前で僕を呼んで」を観たのだが、残念ながら私には、一体全体これは何を描きたくて制作された作品なのか全く私には理解不能な作品だった。
「おもいでの夏」であれば、主人公の青年が年上の人妻に恋をしたと言う話なら、理解出来るし感情移入も出来る。
しかしこの映画では、主人公の17才のエリオと年上のオリヴァーの一夏の体験を描いているがこの作品のラストを観たら、残酷なラスト!
このストリー転回で観客に何を伝えたいの?
初恋は実らない? 甘く切ない一夏の思い出だと?
この主人公の少年エリオをもてあそぶ身勝手なオリヴァーの何処に観客は感情移入しろと言うのだろうか?
ゲイの恋は中々成就しないと言い事伝えたいのか?
私には全く制作者の意図が計り知れない作品に思えるのだが?
前半もこの2人が何故惹かれ合って行くのか?丁寧に2人の感情の変化を描いていない点も気になった。
昨今は何でもBL恋愛を描いていれば良いと言うような作品ばかりが目立つように思えてならないのだが?
BL恋愛映画なら昔から多数制作されてきているが、それらの作品はもっともっと人間の感情の動きや、葛藤を丁寧に描いていたと思う。
ビスコンティ監督の「ベニスに死す」「家族の肖像」など素晴らしい作品が残されている。
マット・デーモンとジュード・ロウで「太陽がいっぱい」のリメイク作品として制作された「リピリー」なども丁寧に人物像が描かれている。
ハリウッドで初めて男優と男優のキスシーン描かれた作品として「メイキングラブ」と言う作品が話題となった後は徐々にBL作品は増えていくけれど、ここ数年でLGBTの人々の権利を守る為にハリウッドでLGBTを作品の中に盛り込むようになった為か、やたらと不自然にBL話を普通のドラマにも盛り込む作品が増加した分、内容の低下が著しいように思うのだが?
登場人物の心の機微を丁寧に紡ぎ出していく事のない作品は結局面白みに欠けてチープな作品になってしまうと思うのだ。
日本でも異例のヒットとなった「ブロークバック・マウンテン」の以降は逆に「ミルク」「モーリス」のようなヒューマンドラマが描かれなくなったのは本末転倒だと思いませんか?
ここ掘れ、アイ、ヴォリ...
そんなでもなかった
映像美と恋に胸がドキドキ
純愛の物語
人生における「幸福な出会い」について
恵まれ過ぎた少年の 年上の青年との ひと夏の物語
障害は ほとんど無く、北イタリアの別荘地で 人目も気にならない
原作は読んでいないが、映画では 同性愛については エリオが 教会の屋根の十字架を 一瞥する程度である
アカデミックな両親のもとで、音楽や文学に親しむ早熟なエリオに 自分を、彼とオリバーの幸福な出会いに 長年のパートナーであった イスマイル・マーチャントとの関係を ジェームス・アイヴォリー(脚本)は重ねたのだろうか?
美しい風景の中で 少年の揺れる心と体が 瑞々しく描かれているが、光と影の 光ばかりを見せつけられていると、少々 だれる
アイヴォリーには もう一人 、ルース・プラワー・ジャブヴァーラ(脚本家)と 仕事上の幸せな出会い があり、彼女との共同執筆だったら… と、思ったりもしたが、
製作過程に「大人の事情」が絡み、大胆なベッド・シーンのある アイヴォリー監督案が 見送られたことを知る
これが全体の 緩慢さを招いている
出資者の反対と 主役二人の「全裸撮影禁止条項」なるものがあり、アイヴォリーは これに疑問を呈している
(映画界は 女優を いとも簡単に、全裸にしてしまうのに!)
個人的には 折中案でなく、ジェームス・アイヴォリー監督作品で 強行突破して欲しかった
それでも、エリオ役のティモシー・シャラメは 思春期の早熟な少年を 好演している
そして 最後に父親が エリオに語る言葉が この映画の 総てを表している
このために ジェームス・アイヴォリーは老骨に鞭打って、製作・脚本を手掛けたのだと思う
この脚色が 数々の評価を得たのは、この名匠へのリスペクトと、その衰えぬ気骨や感受性、美意識に対する称賛、そして作品から 溢れる想いが伝わるからだろう
恋愛不感症でも、胸キュン
難解だが美しく。
映像だけの中身の無い映画、ただ眠くなる。気だるいだけでハツラツさと...
映像だけの中身の無い映画、ただ眠くなる。気だるいだけでハツラツさとかに欠ける。ヨーロッパ映画の特徴でゲイ描写も芸術なのか、。
屋敷の古めかしさやヘコんだソファや飛んでるハエもウザイ。唯一外での朝食がおしゃれ。息子の性のチョイスを寛容なのも凄い。
若さと夏
まず、景色がいい。イタリアの夏が絵になる。プールや川などの水の存在も、雰囲気を作り出している。80年代が舞台だから、携帯がないのもいい。便利だけど、何かを失っているんだろうなと再確認。
17歳の瑞々しい心と24歳の抑えているけど抑えきれない大人になりかけている心が、限られた時間と場所で燃える感じ。辛いね、だけでなく、若いね、と思ってしまうのは、30を過ぎて何かをなくしてしまったからですかね。(主人公のパパがそんなことを言っていた)若い時見てれば泣いたかな。
カシオっぽい腕時計とSONYのウォークマンが80年代の香りを引き立てている。なんて、いろいろ余計なことも考えてしまった(笑)昔を語れる歳になりました。
二人のいい体に癒やされた私って普通ですよね???
美しいけど
恋と愛について(対比ではなく)
想像を遥かに超えて圧倒的かつ細やかな、恋と愛についての映画だった
途中まで「眺めのいい部屋とモーリスを足して80年代に持ってきた感じ」くらいに思ってみてたらとんでもなかった
この距離感と当事者感覚の両立ってなかなか達成できない気がする、そういう意味でもとても大人な視点で紡がれ、仕上げられた作品と思った
しかも83年ってのがバブル前夜のわたしの好きな年、絶妙!エリック・ロメールを思い出すような絵だが、ちゃんと見る者を引きずり込むしっかりした演出
女の子たちや両親をはじめ、皆の描かれ方に愛があるのがまた素晴らしい
この歳だからこそ見ながら考えていたことを、終盤で登場人物がすべて語ってくれ、涙で顔が痒かった
James Ivoryは老齢に至って流石というべき置き土産を(殺すな) 原作も楽しみ!
悪くないですが
全233件中、101~120件目を表示












