君の名前で僕を呼んでのレビュー・感想・評価
全320件中、201~220件目を表示
良くも悪くも"きれいな"話
劇中の音楽はとても良かったし挿入歌にも惹き込まれた。★2.5中の2は音楽へ。
ゲイ映画ならば悩め不幸になれ世間とのギャップに苦しめ、というつもりはないけれど、あまりのそういった悩みの浅薄さに突っ込みたくなった。この時代だともう少し厳しいのでは?悩みは描かれないわけではないのだけれど…。
マイノリティを押し出したいのかただ美しい恋愛を語りたいのか、よくわからない。他の作品を出すのは失礼だけれど、ブロークバックマウンテンのように、きちんと時代の風潮や世間の偏見などの背景を踏まえた上で(同性愛、異性愛に限らず)初めて恋愛って成立するんじゃないだろうか。世間があってこそ私たちは生活をしていられるし、周囲の目の中で誰しも生きている。深く切り込まないストーリーはただ薄っぺらく美しい。
あと新宿シネマカリテ、料金高めだからみんなWEBクーポン使おう。
call me by your name
場面転換が早すぎ、感情移入できない。
評価が高いのが信じられないのですが、まあ、、私の好みではなかっただけなのか…
場面転換が早すぎるのだと思うが、ブツブツとすぐ切れる。「美しい景色だなー」とか「きれいなピアノだなー」とかじっくり楽しむ間も無く次のシーンに移ってしまう。
あとは、恋心が育っていく過程、恋に落ちていく様子が全然分からなかった。
例えば「気になる人をつい目で追ってしまう」とか「会話を重ねる中で人間性を知って惹かれていった」とか「好きな気持ちを否定して逆につっぱねてしまう」とか、、何でもいいんですけど…
「え?どこらへんで好きになったの?」という感じ…感情移入できませんでした。
さらに、どういうラブストーリーにしたいのか、『一夏の素敵な思い出』みたいにしたいのか、『本気で愛してしまった』系にしたいのか、全然分からない。かといって、どちらでもないリアリティがあるわけでもないし。
フランス人の女の子の話もよくわからないし、
お父さんの突然の語りも、内容自体は素敵だが、「そういう感じの話だっけ?」という感じ。
題名もポスターも前評判も良かっただけに残念すぎました。
こういう映画を観て泣ける感性がほしい
アカデミー賞のなんとなくの評判と評価を見てピンときて、たいしてあらすじも知らないまま観てしまった。
少年と青年がお互い探り合いながら距離を縮め、気持ちを告白したシーンでああこういう(ゲイの)映画だったんだと気づく。内容的には苦手な部類だし、日常を描くどちらかというと単調な展開だったが、最後まで飽きずに観入っていた。
その理由は、ティモシー・シャラメの演技に尽きる。決して前面に出る演技ではないが、複雑な感情や心情変化を見事に表現し、そして極めつけは最後の暖炉を眺めながら泣くシーンだ。あれだけの固定アップであの微妙な表情を演じきる技術と度胸に大物さを感じた。
間違いなくまたアカデミー賞に戻ってくる、これからの成長に注目したい役者のひとりだ。
作品のメッセージとしては、昨今敏感に扱われるLGBTをテーマとし、父親が息子を慰めるシーンの言葉にすべて詰め込まれているような気がする。
君の名前で僕を呼んで 僕の名前で君を呼ぶ
70年代のマイナーな邦画を思い出させるけど
タイトルなし(ネタバレ)
いい映画だったぁぁぁ☺️
#TimotheeChalamet がとにかく素晴らしかった!
ラストは切なすぎる😭大好きな人が結婚しちゃうとか(しかも女性と!)自分も経験あって辛すぎた...。
記憶に残る名作でした!
ただのLGBT作品と思うことなかれ 285-19
イタリアの美しい風景と共に17歳と24歳の青年のひと夏の恋の行方を描いた作品。よくあるラブストーリーのような運命的でキラキラした出来事はないし、二人の会話は核心を避けた漠然とした会話。だからこそのリアリティ。愛を伝えるセリフは無く、お互いに友情を超えた何かを確かめ合うように自分の名前で相手を呼ぶ。
LGBTの映画だと思って観るのはその時点で勿体ない。もっと普遍的な恋の美しさを描いた作品。美しいものを見た時、美味しいものを食べた時、それを伝えて共有したくなる気持ちに性別は関係ないでしょう?同じことで、 確かな気持ちを共有するのに性別も宗教も年齢も関係ない。 エリオとオリバーはそれを分かっていたから惹かれあい、重なりあい、その事に葛藤がなかったのだろう。葛藤がないからこそ、後悔もせず、「何一つ忘れない」というセリフが出てきたのだろう。
常に流れている透き通った、どこか悲しげなピアノ、鮮やかな色合い、イタリアの夏のみずみずしさ、美しい気持ち。この映画観る事でこれらを体験したなら、2人と同じような純粋な、しがらみのない気持ちを感じられるのでは。
桃のシーンは語り継がれるであろうシーン。父のシーン、エンドロールの3分は個人的な映画ベストシーンに入る。
(映像 5 脚本 5 演出 5 音楽 5 配役 5)×4+見返したい度 5 = 100+5 = 105
自分より遥かに大人で、太陽のように健全で、自由で、天真爛漫に見えた...
自転車で殴りたい
イタリアののどかな避暑地でキラキラ光る、エリオ少年の成長と淡い夏の物語。
上映中流れる押し付けないピアノの音は自然で、木の緑、水の透明感ときらめきと一緒に、気が付くとスーッと身に染み込む。
主人公エリオとオリヴァーの彫刻のような容姿も素敵。
……なのだが、なぜに好きでもない女とやった?
世間の偏見もあるだろうけど、物語の中ではほんのりそんな空気が流れる物の、こういうテーマの映画にありがちな一方的で、暴力的な差別は無かった。
なのに、なぜにマルシアと? は?
ここからマルシアに感情移入。
好きだからオリヴァーに抱かれるようにこっちも気持ちは同じ。
切ない知らせに涙するけど遥かに酷いことしてるからな。
「うっそぴょーん」みたいに雑にやり捨て、私だったらそのまま自転車で殴る。
そして、お父さんだよ。
え? 待って、お父さん? カミングアウトはいいよ。
いや、良くない。
え? じゃ、なに? 好きでも無いのに、しゃーないからお母さんと結婚したと? ん~? じゃ、なにか?
自分は望まれて産まれてきたんじゃ無くて、世間の偏見からの保身と流れで産まれてきたんかい? と、これまた私だったら自分の存在価値に疑問持つ。
確かに、世の中はマイノリティに厳しく、そういう偏見が無ければ映画もハッピーエンドで終わってたかも知れない。
お父さんも自分を偽って生きてきて辛かったんだと思う。
思うんだけどさぁ~……。
悪いのはそういう人達を取り巻く環境なのは理解できるんだけど、心にモヤモヤが残った。
この気持ち
ヨーロッパの夏とティモシーシャラメ
夏の光がそそぐヨーロッパの美しさと、ティモシーシャラメの未完成な危うさが魅力的。果物の甘い匂いが充満しているみたい。
英語、イタリア語、フランス語が混在し、ドイツ語の朗読もあり、言語の境界はあいまいだ。アプリコットの語源のように変遷していく。性や自己と他者の境界のように。
エリオの性はまだゆらいでいて、知的な両親の元で育った彼にあるのは、ただまっすぐに欲望をぶつけること。彼はゲイに目覚めたのではなく、心を通じた相手がオリヴァーだっただけ。エリオの心の動きが繊細に表現され、二度とない17歳の夏を閉じ込める。
オリヴァーのマッチョで支配的な振る舞い。肩幅が広くて自信家のアメリカ人。彼はいつでも主導権を握りたがる。
エリオとオリヴァーの思いが通じた後、それまで自信たっぷりだったオリヴァーは常に不安な表情を浮かべるようになる。反対にエリオは生き生きし出す。愛を知った者、その愛を恐れる者。
理解ある素晴らしい両親、美しく優しい女友達、邸宅、秘密の場所、才能、そして別離、描かれているのはこうであったらという理想の10代なのかもしれない。もう若くはない私たち、何かを逃してしまった私たちにあの頃の気持ちのはかなさと永遠さを思い出させてくれる。
蝿が気になるが、蝿はタナトスだろうか。オリヴァーとエリオがキスする場面、マルシアに冷たくする場面、暖炉の場面…。
この映画はアイヴォリーの「モーリス」と呼応している。アイヴォリーが監督だったらとも思うが、それは叶わぬ夢。
個人的にはアーミーハマーがマッチョすぎて苦手だったのと、いつ好きになったのかが今ひとつわからず、前半乗り切れなかった。でもとにかくラストの暖炉の長回しだけで100万点。
もはやLGBT映画はマイノリティではない
イタリアの避暑地で、24歳と17歳の若いイケメンの2人がひと夏の恋に落ちる。美しい風景と美しいお顔と、美しい身体…なんとも甘酸っぱくすがすがしい。
本作は、バイセクシャルを描いたLGBT(セクシャル・マイノリティ)映画であり、第90回アカデミー賞では作品賞にもノミネートされ、脚色賞を受賞した。
アカデミー賞では、昨年も同性愛が描かれた「ムーンライト」(2017)が"最優秀作品賞"を受賞し、2016年にもやはり「リリーのすべて」や、「キャロル」があった。すでにLGBT映画はメジャーで、"マイノリティ"ではない。
今どきといえば、FACEBOOKのユーザー基本設定にしたって、ジェンダー(性別)のカスタムは58種類も用意されている。"あの人が好き・・・"という好意にも異性・同性を問わず深度があるように、確かに恋愛の形が無限にあることは理解できる。
個人的には、かつて教育評論家の尾木ママ(尾木直樹)のセクシャル・マイノリティについての発言が印象に残っている。
"もともと人間の性っていうのは、例えば一億三千万人いたら一億三千通りある。その原点に、(社会が)いま気付き始めてきたかなっていう段階ですね"。
それでも"マイノリティ"と呼ばれるのは、今なお隠さなければならない現実が存在するから。そして本作のように"LGBT映画"とくくる作品が存在することにほかならない。
監督は、前作「胸騒ぎのシチリア」(2016)でアラン・ドロンの「太陽が知っている」のリメイクを撮ったルカ・グァダニーノ。美しい風景もさることながら、色彩力豊かだ。映像をエリオ(ティモシー・シャラメ)とオリヴァー(アーミー・ハマー)の美しいラブストーリーに昇華させている。
画期的なのは、17歳のエリオを支える両親の先進性である。2人の交際を認めてしまうばかりか、アドバイスまでする。母親のアネラは、息子のエリオに古いフランスの小説を読んできかせる。父親のパールマン教授は、"人を好きになることを自制してしまう"ことによって、失うものの大きさを諭す。性教育を超えた人間教育をわかっている両親の凄さに、感銘を受ける。
(2018/5/12 /TOHOシネマズシャンテ/ビスタ/字幕:松浦美奈)
あまり見ないエンドロール
話の中身はよくわかりませんでした。
景色はきれいでしたが。
わざわざ結婚の報告はしないでほしい。
そのままひと夏の思い出で終わってほしい。
全320件中、201~220件目を表示