劇場公開日 2019年2月8日

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「人類が成し遂げた偉業」ファースト・マン izumiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0人類が成し遂げた偉業

2019年2月12日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

この作品はSF映画や宇宙を舞台にしたこれまでの作品を期待しながら見るものではない、ドキュメンタリーでありリアルな人間ドラマである、人類が成し遂げた偉業と言っていいのか分からないが 何かを成し遂げる時その過程で多くの犠牲が払われる、そんな犠牲の上に当時の技術を駆使して訓練や実験を重ねアポロ計画を実行した、月面に着陸し人類が初めて第一歩を記すあまりにも大きな物語だった。

家族の葛藤と政府の思惑、リアルな緊迫感が冷戦時代の技術競争や国内の反対運動からより一層感じられた、移民の国アメリカの開拓精神も垣間見られた。

以前 チャレンジャーが爆発した瞬間をライブで見ていたことがある、シャトル計画が終了した要因かもしれないが、何事も犠牲が付き物なのだろう、だからと言って推進派ではないが文明の進化を止めてはならないとも思う。

あのある意味アナログな技術で月まで行けた事は人類の英知は計り知れないが国々の思惑の中に覇権主義や純粋なフロンティアスピリットが交差し宇宙空間での戦争が始まろうとしている現在、人類は大きな課題を課せられているのかもしれない。

izumi