劇場公開日 2019年2月8日

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「家族・友人・月のドラマ」ファースト・マン カナメストさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0家族・友人・月のドラマ

2019年2月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

難しい

幸せ

映画鑑賞する前までは月に行くという事が目的の壮大な物語という映画!なのかと思いきや、劇中では国として我先にと月へロケットを飛ばす計画と同時に主人公ニールを取り巻く家族、そして友人への気持ちが強く描かれた作品だったという印象。それがハズレという訳ではなく、個人的には逆に壮大な宇宙映画より家族や友人を描くドラマであって良かったと思う。前述にもあるように国家としては、早く月に行き、更に月に降り立つという計画を打ち立てるけれども、主人公ニールの胸中は、月に行きたい!必ずしもそうではない。そしてニールの家族の葛藤。奥さんのどうにもならない胸の内、帰って来れないかもしれないお父さんを送り出す子供の気持ち、痛いほど伝わってきた。物語の序盤に起こるニールの衝撃的な出来事は、最後の月に降り立つまで心に刺さっているけれど、最後の最後で、ある物を投げて気持ちの整理をしようとするニール。ひとつひとつのその気持ちを表す表情が、これまた印象的な作品だったと思う。月どころか宇宙に行った事もない自分には計り知れない気持ちを、今ニールはどんな気持を表情に表しているのか?そんな事を考えながら鑑賞するのもいいのかな…なんて思う作品でもあった。
前作のララランドもそうだったけど、やっぱり音楽も良い!
映像も良い。

観て損は無い。とってもオススメ出来る作品でした。

カナメスト