ワンダー 君は太陽のレビュー・感想・評価
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いい映画は巧い映画だと思う
オギーの学校初日に先生が今月の格言を説く。
黒板には、
When given the choice between being right or being kind.
Choose kind.
と書かれている。
正しいか親切であるかの選択が与えられたとき、親切を選択しなさい──これは、この映画の主張だった、と思う。
個人的には、オギーを取り巻く健常者の悩みを併行で描いている手法に更なる感動があった。
映画は泣けるがお涙頂戴をぜんぜん用いていない。
比較する脈略は一切ないけれど、日本では、この手の話をお涙頂戴でない方法論で描けるだろうか・・・、
あるいは宇宙飛行士とスターウォーズのファンタジックな心象を交えながら描けるだろうか・・・、
と考えてしまいます。
Stephen Chboskyってウォールフラワーとこれだけなのに、2作だけで名監督の貫禄を感じます。
ところでこの映画、母はジュリアロバーツだし父はオーウェンウィルソンだし、子役達もIzabela VidovicもDanielle Rose Russellも綺麗です。
偏見を持つな・人を思いやれとの骨子に感動する以前に、わたしたちは彼らの美しさに気付いている──はずです。
彼らが美しいからこそ、偏見を持つな・人を思いやれという教導に寄り添い感動することができた、とも言えます。
すなわちChboskyは完全に意識的に、家族も子役も、美しい人たちばかりを集めている──と思わずにはいられなかった。かしがましいことを言うならオギーの顔の造形もどっちかといえば可愛いのです。醜を扱うために徹底的に醜を排除している──その「巧さ」。
映画が人を感動させるのは、一生懸命つくったとか、思いを込めた、とかではなく、徹底的に技巧──悪く言えば作為なのだ──と思うのです。
静かな勇気
「視点のスライド」が予想を気持ちよく裏切ってくれる
この作品、障がいを題材にした、ただのお涙頂戴ものだと思っていた方が多いのではないでしょうか?
かく言う私もその一人でした…舐めてた自分が恥ずかしい…
生まれつきの障がいにより、人とは違う顔を持つ少年オギーが小学校に通い始める、
激動の1年間を描いた本作。
まずは何と言っても、『ルーム』でも天才っぷりを発揮していた、
ジェイコブ・トレンブレイ君演じるオギーのキュートさがたまらない!
主人公の持つ利発さと、少し毒っ気も備えたユーモアあふれる性格を見事に体現しています。
今週末公開の『グッド・ボーイズ』でも主演を務める彼の、今後のますますの活躍に期待してしまいます。
そんな彼の姿を捉えていたカメラは第二幕から、周りの人物へと焦点をスライドさせていき、
予想していた物語とは違う方向へ転がっていきます。
オギーを優しく見守る姉のヴィアにも当然悩みはあるし、
彼と親交を深めるジャックだって家庭の事情に不安を抱えているし、
単なる悪役とみなされてた「アイツ」でさえ辛い思いを隠していたことが明らかになるのです。
この、誰一人特別扱いしないフェアな視点をもとに考えると、
副題の「君は太陽」とは、オギー含めた誰もが人生の主役であることを示し、
それぞれの存在を肯定してくれているように感じました。
『ウォールフラワー』でも、各人物の魅力を存分に引き出していたスティーブン・チョボスキー監督は、
またしても長く愛されるであろう素晴らしい作品を作ってくれました。
「普通」と「普通じゃない」の線引きをついついしてしまう、私たちの先入観を取っ払ってくれるこの傑作、
全ての人にオススメ!
勇気💪を貰える感動のお話💧
最後まで楽しく見れる!
主人公オギーが他人との関わりの中で成長する物語かと思ったら、オギーと関わった人たちが変わっていく物語だった。
オギーがユーモラスで明るい性格なのはオギーの両親やお姉ちゃんがいたからこそであり、愛のあふれる素敵な家族で見ていてほっこりした。
温かい
途中何度も温かい言葉に目がうるっとしましたが
ヴィアの舞台のシーンが1番グッときました。
生まれつきの障害からイジメ、でもそれをサポートする、される人と人が支える物語だと思いました。
この家族は理想的ですね。
リアルだともっと苦労するのだろうなと思いますが、それぞれがしっかりとした、でもどこか優しい芯のある心を
持っていて、
そういう人たちにはみんな心が変わって良くなっていけるんだと。
虐められる当事者はたまったもんじゃない。私も経験あるので感情移入しました。
けどやはりイジメられる経験というのは、本当に成長します。
最終的には、親が悪いみたいな感じに露骨に悪い金持ち両親みたいなのがありましたが、実際にそういうご家族がいるのも事実です。
家族は何かあっても支え合えば乗り越えられる。
そういう意味でも素敵なパートナーや友人を自分が選ぶことが重要、
こんなに素敵な家族でなければ乗り越えられなかったかもしれません。
パパはアミューズメント
ストーリーの中でもママやお姉ちゃんに押され気味ですが、パパの気持ちになりきってしまいました。よかったね。よかったね。と何度もうなずいてしまいます。子供が親の見えないところで成長していく姿、友になってくれる人、関わってくれる人、社会、世界に感謝の気持ちでいっぱいになります。
心を浄化できる珠玉の一本
成長と自尊心
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