ワンダー 君は太陽のレビュー・感想・評価
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半分予想通り、半分違った
正直、どうせお涙頂戴映画だろうと思いつつ見ることを躊躇っていたけれども、果たしてそれは予想通りで、かなり泣かされてしまい、それ故に尚更腹立たしくもあったりしたけれど、予想を超えた人物描写に非常に感心するばかりで、よくある感動ものとはひと味もふた味も違っていたような気がした。
確固たるベースがある作品なので、さすがに脚本とか会話なんかも非常に面白いと感じたし、感動的なストーリーを絵と音で巧みに磨き上げていたような印象…というのは見終わってからの後付け的な感情かもしれないけれど…帰結するところは常に想像ついたけれど、それでもことごとく泣かされる、決してハードセル的なアプローチではなくまわりからじわじわと感動を呼びこむようなマジックからは逃れることなど出来なかった。
久々にジュリア・ロバーツ出演の映画を見た気がするけれど、彼女の実力を再確認した。大げさに言うと、あらためて彼女がたくさん出てくる映画は見るべき価値があると思ってしまった。
平和な時代の平和な地域の清く正しき青春映画、というものを目指して作られているような作品。
個人的には、結末など関係なく、もっと広く人とのかかわりというものを描いてほしかったなーと思ったり…一瞬脇道に逸れるような人物描写が一番良かったから特にそう感じた。
あたたかい家庭
オギー、君は太陽!
試写会で観に行って来ました。
オギーの語りから始まるこの映画はオギー役のジェイコブ君の声がとても可愛くて、可愛らしい声に包まれながら話の詳細が始まって一気に引き込まれました。
話の題材として、オギーの顔が生まれた時からの病気のため、特別な顔になっていて、その事を隠すために、ずっと自宅学習で暮らして来たオギー。
そのオギーが勇気を持って学校に行く話。
けれど、受け入れ難い周りの目だったりいじめ
でも、それに負けないで立ち向かって行くオギーが
とても素敵でした。
オギー視点だけで、作品が始まると思いきや、周りの人達の視点で繰り広げられるこの作品がとても感動的でした。
そして、初めて出来た親友ジャック役のNoah君がとてもカッコよくて将来有望です。笑
そして、この映画はオギーだけに当てはまるものでは無くて、子供大人みんなに当てはまる事だなと思いました。
何の障害が無くても、溶け込めず浮いてる子、いじめられてる子、そういう子を周りと同じに見て見ぬふりをしてしまうこ、そういう経験が幼少期にある人、そして、そういう子供を抱えてる人
オギーの勇気が、周りの暗い広いけれど何もない宇宙のような真っ暗な心を明るく照らす太陽になる。そんな気分スッキリ、涙が止まらないそんな映画です。
こんなに映画時間があっという間に感じた事はありません。
随所随所に散りばめられたジョークもクスクス出来て好きです。
勇気づけられる傑作
ジュリア・ロバーツは大きな口でよく笑う演技が印象的で、トム・ハンクスと共演した「しあわせの教室」ではまさしくその魅力が全開だった。一方、ジョージ・クルーニーと共演の「マネー・モンスター」では冷静で頭脳明晰なテレビディレクターを好演し、芸達者なところも見せていた。「プリティ・ウーマン」から随分と時が過ぎたものである。
本作品ではおおらかで優しくて毅然とした母親の役だ。理想的な母親だが、映画ではあまり登場しないタイプである。というのも、表現者というのは多かれ少なかれひねくれているから、こういう母親は理想的過ぎて表現するのが躊躇われるものである。どこか気恥ずかしいのだ。それを真正面から堂々と登場させたところにこの映画の価値がある。
母親が優れた人格者なら子供たちもまた正直で優しい。そういう子供たちが困難に対峙して健気に乗り越えようとするものだから、これはもう最初から泣けてくる。汚れつちまつた悲しみに打ちひしがれる大人にも、汚れていない時があったことを思い出させてくれるのだ。
さて、人間は見た目を気にする動物である。他の生物にも見た目を気にする種があるかもしれない。色とりどりの花や派手な色の鳥や魚や昆虫などを見ると、見た目を気にしているのかなと思うときがある。しかし人間が他の生物と違うことが二つある。ひとつは、人間は個体の見た目を気にするということである。霊長目ヒト科ヒト属ヒトのオスまたはメスという種としての見た目ではないのだ。もうひとつは、見た目の価値基準が文化や時代によって異なることである。
人間は承認欲求の生き物だから、自分の見た目を何よりも気にする。見た目の評価が高ければそれだけで自信を持つし、低ければコンプレックスとなる。ダイエット、整形、カツラなど、人間の見た目に対する意識を相手の商売は巷に溢れかえっている。もっと広げればファッション、化粧品、ネイル、時計、バッグなど、生活のあらゆるものが見た目を気にする人間の弱点につけこんだ商売になっている。
釈迦もキリストも見た目を気にすることからの脱却を説いたが、人間はいまだに見た目に捉われている。人からよく見られたいという積極的な気持ちだけではなく、人から笑われたくないという消極的な理由も含まれている。人間が見た目を気にすることから脱却することは将来にわたってないだろう。個体差を個性としてみることができればいいのだが、どうしても優劣で見てしまうのだ。企業の人事担当者も、他の条件が同じなら見た目がいい人を選ぶと言っていた。見た目が商売になる以上、人が見た目を気にしなくなる日は絶対にやって来ない。
オギーはそういった人類普遍の差別と闘うことを、生まれつき余儀なくされている悲惨な子供である。その胸の内がどれだけ苦しいか、考えただけでこちらの胸が張り裂けそうになる。差別する人間は小物だから、こちらが大きな人間になればいいと、母親は正論を言うが、正論は気持ちの整理をつけてはくれない。見た目を気にする世の中が変わらない以上、自分自身が変わるしか、不幸を脱する道はない。家族や学校での人との触れ合いの中で、オギーは人のことを気にしない強さや人を許す優しさを身につけていく。この子役の演技がとにかく素晴らしい。この映画を見れば、自分の見た目を克服できるような気がしてくる。とても勇気づけられる傑作である。
95点
全員にストーリーがあって、
全員の気持ちがわかって、
悪い奴がほぼいない映画で
ほっこり系!全員のストーリーで泣いた
あれが女の子ならもっと大変やと思った
最後のために溜めた校長の発表で結果わかってても
名前呼ばれただけであんだけ泣けるのはすごいw
あー泣いたw
wonderful story !
チョコレートボックス❤︎
大人はもちろん、子どもにこそ見せたい!
それほど期待せずに見たのですが、思っていた以上によい作品で、終盤は自然と涙がこみ上げてきました。と同時に、はじめは目を背けたかったオギーの容姿が、あまり気にならなくなっていることに気づきました。作品を通して、オギーの明るく、賢く、ユーモラスな人柄に触れ、彼の内面に魅力を感じるようになったからでしょうか。これは、オギーの級友たちも同じだったと思います。特に、ジャック・ウィルの存在は印象深かったです。損得も駆け引きも抜きにして、オギーと固い友情を結びたいという思いが伝わってきました。あんな子ばかりなら、この世からイジメも差別もなくなるだろうにと思ってしまいました。
一方で、こんな素敵なオギーに育て上げた家族にも頭が下がります。ともすればオギーの存在を負い目や厄介者と感じてしまいそうなのに、家族全員が彼を信じ、励まし、愛し続けます。この支えがあったからこそ、オギーは心が折れそうになっても何度でも立ち上がっていけたし、これからも強く生きていけるのでしょう。それはオギーだけでなく、周囲の人たちも同じで、みんなそれぞれ不安や不満や悩みを抱えていても、誰かに支えられることで立ち向かい、乗り越えていけるのだと思います。
本作を通して、外見による差別や偏見をなくし、内面を見つめることの大切さ、本当の優しさや強さとはなんなのかを教えられた気がします。残念ながら現実にはこんな優しい人たちばかりではありません。むしろ、その逆のことの方が多いです。でも、だからこそ、この作品を見る意味があるのだと思います。大人が見て日頃の自分を省みるのもいいですが、これから多くの人と出会う子どもたちにこそ見てほしい作品だと感じました。
号泣してしまった。これはいい映画!
評価が良かったんで見に行ったんですが、評価を信じて良かったとおもえるそんな映画でした。
御涙頂戴の映画だと言われればそうなのですが、嫌じゃない御涙頂戴で、キャラクターごとのエピソードが凄くよかった。なかでもオギーとジャックの友情エピソードが本当に好き。仲直りのシーンは、なんか分からんけどぼろぼろ泣いちゃいました。この映画でてくる人達は一部のいじめっ子以外は、みんな優しい人達ばかり、そんな上手くいかねーだろとは心の中でも思いつつも、やっぱりこんな世の中ならいいなぁと思ってしまわざるを得ません。
夏休みにぜひ子どもに見てもらいたい。
なんていい映画
子供と大人の成長
連続ドラマなら超感動した
完全ノーマークの映画でしたが、巷の超高評価を受けて鑑賞。
確かに感動ポルノなどではなく、オギーとその周辺の人たちの葛藤を誠実に描いた映画でした。
が、個人的にはピンとこず。
序盤、オギーの初登校シーンで父親の「孤独ではないんだ」という励ましには涙しましたが、それ以降はいじめっ子ジュリアンの背景が語られるパートでグッと来た以外、特に胸に迫るものはなかったです。結構、フーンって感じで終わってしまった印象。
原因ははっきりしています。それは、たくさんのエピソードを詰め込み過ぎており、それらがしっかり掘り下げきれてないからです。時間ないなら絞り込めよ。ミランダの話とかなんなんだよ。
本作への不満は正直そこくらいで、テーマやストーリーはかなり素晴らしいと思ってます。しかし、私はエピソードを丁寧に掘り下げて描写しない映画を好まないため、本作は十分に楽しめませんでした。
つまり、構成が好みに合わなかったのです。
物語は好きです。善人ばかりの都合のいい夢物語に見えますが、内容やテーマはリアルだと感じました。外見は慣れるとか、友人が出来て世界が変わる感覚とか、聞き訳の良い子が実は葛藤を抱えているとか、問題を抱えている子には必ずなんらかの背景があるとか、安定した守りがあれば一歩踏み出す勇気で自分の世界を変えられるとか。このように結構本質的なことが語られており、だからこそただの泣かせ映画ではなく、かなりの高評価を勝ち得たのだと思います。
また、本作は身も蓋もないスーパーリアリズムを語っています。それは、
『経済的に安定した家庭と、豊かな愛情を与えつつ本人の主体的を重んじる素晴らしい家族を持ち、それに裏付けられた柔軟で前向きな性格、さらに高い知能を有するとなると、問題解決能力が非常に高くなるため、自尊心と自己効力感に恵まれ、その結果人生イージーモードとなる』
ということ。オギーを見ているとしみじみそう感じます。
確かにあの顔で生きるのは大変ですが、オギーよりもジュリアンの方がしんどい人生を送ることになると思います(すでに送っているか)。
そんなジュリアンがトラブルを起こした後に、校長に語った言葉は良かったです。ジュリアンの物語は、短いながらも説得力がありました。
続編はジュリアンでお願いします。
素直に観ると良い
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