ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書のレビュー・感想・評価
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めっちゃ頭が冴えてる時に観よう
夜の映画館。人はまばら。客層高め。
一番の後悔は飲み会帰りに行ってしまったこと。序盤、登場人物が多すぎて、もともと話を知っているor頭が冴えている、でないとついていけない。。眠くなります。
ただ、中盤からはカメラワークも面白く、話の展開もあり、一気に引き込まれていきます。面白いです。
人が決断する時に考えること。
記者として政治の番人でいるべきこと。
仕事に誇りを持つこと。
お仕事映画が好きなので、内容としてはとても好きでしたが、ただただ自分のコンディション不足でした。。。
必観
報道のあり方とは
横綱相撲やね〜
女が決断すること
新聞や報道の崇高さを描くと同時に、女性が初めて自分で決断を下すことに焦点を当てていて、スピルバーグの時代とのシンクロニシティに鳥肌がたった。
文字組、印刷、輪転機、配達の描写も美しく、ラスト近くの刷り上がった新聞が螺旋状に上昇していく引きのカットが素晴らしい。ちゃんと校閲や整理の描写もある。
もっとも感動したのは、裁判所を出て階段を降りながら沢山の女性たちが静かに彼女を讃えているシーン。女性が決断したことを女性たちが温かく見守り讃える、時代の変化を感じさせる。
「敵側」の彼女、ヒッピーの子だよね?
ブラッドリーの妻のセリフも説明的すぎず、うまく転換していて、見ている側もはっとさせられる。
素晴らしいテレビドラマがたくさん生み出される中、映画館の大きなスクリーンでこそ気がつく描写もあるのだと、改めて感じた。
報道機関への熱いエール
スピルバーグが長年に渡って良作を生み出せるその理由は彼のストーリーテリング力の高さであろう。メディアVS政府の構図を取りながらも物語の真髄は真相の究明ではなく、得られた情報を公表する勇気に焦点を当てている。ジャーナリズムの本質とは何かをこのような切り口で描くとは全くもって脱帽である。
プライドか?エゴイズムか?政府は言ったこと、実行したことは決して間違いだとは認めないきらいがある。故に政府にとって不都合な事実は隠蔽されてしまう。しかし、国民には知る権利がある。そして、ジャーナリストたちには報道する自由がある。
最高機密文書を如何にして報じるか?話の筋だけを追えば、単純な話かもしれない。しかし、政府からの見えない圧力との戦いと、他の新聞社よりも早く報じなければならないというタイムリミットが異様なスリルを生み出し、物語に拍車をかける。だからこそ、輪転機が動き出す新聞社ならごくごく当たり前のシークエンスにものすごいカタルシスが生まれるのだ。
昨今のトランプ大統領のメディア批判発言から、今こそ本作を作らねばとスピルバーグが奮起したとの逸話も聞くが、何分これを他の国のことと思えない今の日本。新聞、メディアといった報道機関への熱いエールとなった一作である。
強い勇気をもらえた、大人な映画!
アメリカの中枢に逆らったら、ケネディ大統領のように殺される危険。
また、会社がつぶされかねない危険に立ち向かった実話。
不可能を可能に出来るという、強く素晴らしい啓示をもらいました!
凹んでいる人に、ぜひ観て頂きたい!
大統領の陰謀
今の日本が見るべき映画
サマワ・ペーパーズの行方
明日のごはん、どうしよう?。これも1つの決断です。人は決断を繰り返しながら、生きるものです。では、自分の決断が、共に働く仲間を、全員失業させるとしたら…。
そんな悶絶しそうな現実に、大御所メリル姐さんが、いざなってくれるわけです。私が新聞社のオーナーだったら、そんなネタ、拾うんじゃありません!。返して来なさい!とか言いそう。ナッツ・リターンならぬ、ペンタゴン・リターンな、私です。
しかし、なんですね。機密守って、人を守らぬ大本営発表にも、困ったものです。その尻拭いに、納税者の血と骨を、惜しげもなく投入するくらいなら、AI 機能満載のペッパー大統領でも作ったほうが、ましな気が。現実には、ダイオキシン満載の枯葉剤、作ってましたけど。
正直、地味な映画かな?。ただ地味であるが故に、人ごととは、思えない感覚と、決断に苦しむメリル姐さんに、魅せらてしまいます。
なんだか、海外派遣の日報が、見つからない国があるそうですが、不都合な真実を知る権利と、受け取る義務、それを克服する知恵が、要求される時代なんですね。本作を、海の向こうの昔話とするか、私達の未来予想図とするかの決断の時は、案外近いのかも。
ところで、明日のごはん、どうしようかしら。私の決断が、まだ…。
A社の記者は入れるな!と言われてこそ
ベトナム戦争がいかにアメリカ合衆国の社会を引き裂いて、市民を苦しめていたのか、同時代を生きてきた者には、ベンやケイの気持ちがよくわかるのですが、若い観客には、その辺はぴんとこないかもしれなかったです。
単純化すると報道の自由の話ですが、国家は国民を騙して戦争に連れて行くということを、あの時代の米国で多くの市民が実感として気づいたことが重要だったと気づきました。この映画は、普遍的な戦争の問題を突きつけています。
今の日本でこそ見られるべき映画。
ラストで「ワシントン・ポストの記者は絶対ホワイトハウスに入れるな!」と電話に叫ぶニクソンの後ろ姿は、トランプ大統領を意識しての演出でしょうが、我が国の首相の姿でもあります。
報道は国民の為にあるのであって、統治者に奉仕するものではない。という言葉が重い。
日本の新聞も、出入り御免になるくらいの報道姿勢をみせて欲しい。
女性活躍🌀
今だから観るべき映画。
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