ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書のレビュー・感想・評価
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マスコミよ、こんなときこそ頑張れ!
《お知らせ》
「星のナターシャ」です。
うっかり、自分のアカウントにログインできない状態にしていまいました。(バカ)
以前の投稿の削除や取り消しもできないので、
これからは「星のナターシャnova」として
以前の投稿をポチポチ転記しますのでよろしくお願いいたします。
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文句なしの良作です!
公開当時も劇場で観てそれなりに感動したのですが
作品の良し悪しに関わらず、
どうしても眠気に負ける時間帯に観たせいで
うまくレビューが書けなかったので
今回ネット配信でしっかり観られて
本当に良かったし、改めて感動しました。
コロナ報道で、良くも悪くも
報道機関の重要性や
信憑性が問われる今だから
一般ピープルも「正しい報道」がいかに大事か、
また報道関係者も、襟を正して観てほしいしですね
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
前半は亡くなった夫から新聞社を引き継いだ
メリル・ストリープ演じるケイ(キャサリン)が
男ばかりの経営者や銀行家の社会で、
右往左往する様子が映し出されるのですが
後半、ペンタゴンペーパーを入手し
これを報道するか止めるかの判断をするときに
「これを報道すれば、誰も戦場に行かなくていいのね!
公共の福祉に寄与するのが新聞の役目だから〜」
そこのところをトム・ハンクスが演じる新聞編集長に
確認する社主のケイ(キャサリン)。
そういうのって、
権力の維持や
政権への忖度だけを考える男どもにはできない。
女性で経営の素人だから出来た決断だと思う。
そして中盤のトム・ハンクスの言葉
「報道の自由守るのは報道を続けることだけ」
最後の方で女性の記者が電話で聴いた裁判所の判事の言葉を
皆に伝えるシーン。
「報道機関が仕えるべきは、統治者でなくて国民です。」
自宅でネット配信で見ている気楽さで
この言葉には思わず拍手してしまった!!
メリル・ストリープとトム・ハンクスの掛け合いのシーン。
流石にベテラン二人!
ほとんどアドリブに見えてしまう位の
ナチュラルさが見事!
裁判所から出てくるメリル・ストリープを多数の
女性たちが見送る。
それは兄弟や親、夫や恋人など大切な人が
戦場にいるのであろう女性たちであり
メリル・ストリープが案じるケイ(キャサリン)への感謝と
メリル・ストリープと言う女優へのリスペクトも相まって
感動的なシーンになってます。
最後の方で新聞の印刷機が動いて大量の新聞が
印刷されていくシーンがある。
これはスピルバーグから新聞社や報道関係者への
エールであり、
プレッシャーだと思います。
裁判所で本来ならライバルであるタイム紙の代表者も
一緒に報道の自由の裁判に出席して
「争っている場合では無い!こんな時に」
報道各社よ!よく聴いてとけ!!
@お勧めの鑑賞方法は?
時間のある今だからネットやビデオでじっくり観て!
日本の政治スキャンダルが小さすぎての心配が…
この作品のように、カタカナ名の人物が
多数登場する映画の鑑賞は、
私にとっては大変な苦難を伴う時間だ。
ご多分に漏れず、誰が誰やら解らないままに
話が進んでいってしまい、後半になって
ようやく全貌が掴めてくる始末。
題名からして、国家機密情報の取得を
巡る作品かと考えていたが、
入手した情報を掲載するかしないかとの
社主と編集主幹を中心とする
一新聞社内の葛藤の物語で、徐々に
鑑賞への高揚と感動がもたらされた。
多分にマスコミ関係に席を置かれる方々には
勇気づけられる作品ではないだろうか。
「報道が仕えるべきは国民だ。統治者では
ない」との判事の意見書の言葉が全てで、
発行部数ランキング的に見て、
日本だったらは毎日と産経がタッグを組んで
政府と対峙しているようなもの
かも知れない。だから、
政府広報組織化している大手新聞社が
幅を利かせる日本のマスコミの皆さんには
皮肉も込めて申し上げるが、
昨今の政権がひた隠しにする諸問題の真実
には力を合わせて是非迫って欲しいと
心から期待したいところだ。
ただ、政治の側で心配なのは日本の場合は、
この映画で描かれるような米国における
国家機密というスケール感では無く、
モリカケ・桜・公文書破棄・1.5億円も全て、
国会議員による彼らの取り巻き連中への
逆忖度だったり、その隠蔽だったりと、
余りにも動機が個人的でスケールが小さく、
本来はこういった政治スキャンダルは
小さい方がいいはずなのに、質の点において
妙に日本の政治の方を心配させられる作品
でもあった。
選択三部作
「報道」とは
報道とは
そう、報道とは私たちに真実をありのまま色付けせずに伝えてほしい
隠さず、あおらず、感情を乗せず
私ね、ワイドショーって苦手なんですよ
それからニュース番組もね、ただたんにニュースの時間がいいな
短い時間に余計な言葉をはぶきあった事を淡々と語るニュースの時間がね
そこには伝える側の主観が無いから
だってワイドショー見ちゃうとその人の意見に流されちゃうんですよ
たいして自分を持ってないし反発するほど頭が回らないからね
ありのままを言われればそれに対して考えるのは自分だけ
何故なんだろ? どうして何だろう? それか、まっいっか〜とかね
報道する側の方々も大変でしょうね
でもいい加減そろそろ分かってるはずですよね?
あなた達は真実を曲げて伝えてる事に
報道
実話
芸達者が出演するものの、ストーリーが絶望的につまらない。
最初にニューヨークタイムズが特ダネとして掲載した記事を大統領が差し止めたので、次にワシントンポストが社運を賭けて、二番煎じのネタを掲載しましたよ、というお話です。
もちろん大部分は事実なのだろうと思いますが、われわれ日本人にとっては、それが何、としか言えません。
この映画の最大の欠陥は何か。
実際に、ペンタゴンの極秘書類を数千枚もコピーし、外部に持ち出すことを決意した人間がいたわけです。
当時のコピー機は時間も掛かるし手間も掛かる。セキュリティだって厳しい。
にもかかわらず、莫大な労力を費やし、リスクを冒してまで、そのことをやってのけた人がいたわけです。
なぜ?
どういう人?
どういう気持ちで?
映画なら、そこを描かねば。
ナッシング!
その部分、そのドラマ、その人間像が、ほぼ無視されているのですよ。
もちろん、持ち出すシーンやコピーを取るシーンも部分的に出てくるけど、まったく説得力を欠いています。
この映画は、提供を受けた極秘文書(しかも二番煎じ)を掲載するかどうかという、社主や主幹の苦悩を描いているだけです。
だからこそ、思うのです。
「だから何なんだよ」と。
新聞社の気概
色んな意見があるかと思いますが、こんな文書を残しておくから非常事態になるのです。今の日本を見ればわかるように、専門家委員会は議事録を残してないし、モリカケ問題にしても文書が見つからない。とにかく何も残さなければ大丈夫!万が一やばいことが書いてあれば燃やしてしまい、すべて印象操作したら解決します。などと、不謹慎ながら逆から考えてみた。
やはり自由の国というのは報道の自由も守られている。さすがに国家機密に関する書類はそのまま表に出すわけにはいかないのでしょうけど、国民が政府や大統領の嘘に踊らされて、死ななくてもいい人間までもが戦争に駆り出されてしまう。共産国の広がりを阻止するなどと言っておきながら、情報を封鎖してしまったら、それ以上のファシズムになる。要するに政権維持のために勝ち目のないベトナム戦争を泥沼化させてしまったことへの告発だったのに、新聞差し止めや最高裁に持ち込んで新聞社を潰そうとしたニクソン政権。権力による委縮は恐ろしいものがあります。
何となく満点評価にならないのは、1971年はニクソン大統領だったのに、トルーマン、アイゼンハウアー、ケネディ、ジョンソンと歴代大統領の隠蔽を暴いているためパンチ力に欠けていたことだろうか。ワシントンポスト社主のキャサリンの友人関係も結局は穏便に済ませる方に向いている気もする。元大統領とも友人なのだから。
もっともカッコいいのはダニエル・エルズバーグだったろうに、彼の存在も薄く影の情報源としか思われない。ニール・シーハンにしてもそうだ。マクナマラをまるで英雄のように扱うのもどうかと思うし・・・複雑な気分。ただ、日本で考えたら、印刷される前に“上から指示”とか“権力の介入”とかで記事は、悲しいかなすぐ差し替えられてそう。なんせ報道自由度ランキングの66位ですから・・・
政治と報道、影で何があったのか?
アメリカの良心
メリル・ストリープとトム・ハンクスという名俳優の共演。
監督はスピルバーグ。
素晴らしいの一言です。
扱っているテーマも、トランプ政権のアンチテーゼとして作った作品というのが明らか。
この時代の人たちは、権力よりも市民のために行動ができた。ベン・ブラッドリーのようなジャーナリストだけではなく、新米経営者のキャサリン・グラハムも、ペンタゴン・ペーパーズを暴露したエルズバーグ博士も、みな「報道の自由」のために行動している。
これが、過去の「アメリカの良心」なんだろうな。。
今のトランプ政権や、我が日本の安倍政権と比較すると、その良心がどれだけ輝いているかが際立つ。
この映画の前に「ザ・シークレットマン」という映画を観たが、テーマとしてはつながっている。
この作品の一番最後でウォーターゲート事件を匂わすシーンがあったけど、この「ザ・シークレットマン」はそのウォーターゲート事件を扱っている。
全然違う作品だけど、テーマとしてはこの2作品は共通している。
権力者の暴走。それをどう止めるか?
ときにはルール(法)を破ってでも・・。
この「ペンタゴン・ペーパーズ」はエンタメ映画としてもよく出来た作品だけど、それだけで終わるべきではない。
スピルバーグ監督が何を本当に伝えたかったか?
なぜ、アメリカの良心がこの時代にあって、今はほぼ消えてしまっているのか?
を、よく考えてみるべきである。
スピルバーグは……
タイトルなし
ベトナム戦争を分析記録したアメリカ国防総省の最高機密文書(通称「ペンタゴン・ペーパーズ」)
その内容を暴露したワシントンポスト紙
実在のジャーナリストの闘いが描かれている
スピルバーグ監督
メリル・ストリープとトム・ハンクス出演
第90回アカデミー賞
作品賞・主演女優賞ノミネート作品
.
1971年
自ら危険を冒しベトナム戦争をめぐる米政府のウソを世に知らしめた20世紀を代表する内部告発
政府の圧力に屈せず報道した新聞社
このニュースには捏造や印象操作はない
真実のみを伝えた
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その後に起きたウォーターゲート事件('72)を
きっかけにニクソンは大統領の職を引責辞任した
「ペンタゴンペーパーズ」のラストシーン
🎥「大統領の陰謀」の冒頭に
二つの話が繋がるように描かれている
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🎥「ペンタゴン・ペーパーズ (2017)」
🎥「#大統領の陰謀 (1976)」
🎥「#ザシークレットマン (2017)」
3本続けて鑑賞するとよくわかる
もう少し社主の女性をフューチャーしても良かったかも。
ベトナム戦争時代のアメリカ。極秘文書であるベトナム戦争の分析レポートの報道を巡る、記者と社主の物語。
実話を基にしたお話です。
デスクや記者が、ジャーナリズムの使命感に基づいて真実を報道する様を描きます。
ただ、鑑賞して心打たれたのは、メリル・ストリープ演じる女性社主の心情です。
主人の死から心ならずも受け継いだ社主の座。「主人の会社を任されている」という消極的な気持ちから、報道に対する責任、会社を守ることへの責任を自覚し、悩み、決断する様が描かれています。
まだ女性の社会進出が覚束ない時代の彼女の辛さが、エンディングの情景で表現されているように感じます。
映画としてみた場合、報道に係る政府側との攻防に弱さを感じました。そのこともあり、もう少し社主の心理描写を強く描いた方が、より深みが出たように思えます。
話は変わりますが、報道の自由は民主主義の根幹だと思います。時に行き過ぎがあることも理解していますが、それでも報道の自由を守るスタンスは大切ですね。
まさに今観るべき作品
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