ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書のレビュー・感想・評価
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報道機関が権力に屈すれば、国民の将来はない。
ダニエル・エルズバーグが内部告発し、
ニューヨーク・タイムズのニール・シーハン記者が中心に
特別チームを作り、1971年6月13日に報道された
「ベトナムにおける政策決定の歴史、1945年-1968年」
という記事から事件が始まります。
ペンタゴン・ペーパーズは、有名ですが、古いので、
政治に興味がある無しにかかわらず、若い人達には理解できないでしょう。
若い人達には、「シチズンフォー スノーデンの暴露」や「スノーデン」
のほうが親しみやすいと思います。
電話は盗聴されることを意識しているところに緊張感があって良いです。
リチャード・ニクソン大統領は、ダニエル・エルズバーグの信用を失墜
させる目的で、チャールズ・コルソン政治特別顧問に指示し、
ハワード・ハントとゴードン・リディにルイス・フィールディングの病院
からダニエル・エルズバーグのカルテを盗ませました。
ラストは、民主党本部で起きた盗聴侵入事件であるウォーターゲート事件
を監督しているハワード・ハントの目線で終わっているところも良いです。
日本のバカメディアにも裁判官にも、全く理解できない映画です。
バカメディアは、総務大臣に放送法174条(業務停止)や
電波法76条(電波停止)で、脅かされて、キャスターを
降板されるなどしているので、全く理解できないということです。
「報道機関は国民に仕えるものであり、政権や政治家に
仕えるものではない。」という判事の判決が良いです。
米国憲法修正第1条には、「合衆国議会は、国教を樹立、または
宗教上の行為を自由に行なうことを禁止する法律、言論または
報道の自由を制限する法律、ならびに、市民が平穏に集会しまた
苦情の処理を求めて政府に対し請願する権利を侵害する法律を
制定してはならない。」と定められていて機能していることを
示してくれる映画です。
日本で起きたロッキード事件よりも前で、ベトナム戦争時代の頃の話です。
理解したい人は、「J・エドガー」、「JFK」、「フルメタル・ジャケット」、
「プラトーン」、「地獄の黙示録」、「7月4日に生まれて」、「ニクソン」、
「大統領の陰謀」、「ザ・シークレットマン」を事前に鑑賞し、理解する
必要があります。
ペンタゴン・ペーパーズは、米国政府がベトナム戦争を負けると知った上で、
自作自演で始めた戦争だということが明らかになりました。
日本は、ベトナム戦争と無関係と思っているなら何も知らないバカです。
日本は、日米安保条約の下、沖縄県や横須賀、横田などの在日米軍基地の提供し、
兵站補給基地として米国政府を一貫して支え続けることで巻き込まれた戦争
なのです。
日本はベトナムを空爆することに参加したということです。
ほとんどの日本人はこの事実を知りませんが、多くのベトナム人はこの事実を
忘れることはありません。
報道機関が権力に屈し、真実を報道しないからだと思います。
ジョージ・W・ブッシュ米国大統領は、イラクがニジェールからウランを輸入し、
さらに他国からウラン濃縮に使う遠心分離機用の「アルミ・チューブ」を輸入した
と嘘を言って、イラク戦争を始めました。
小泉純一郎首相と川口順子外務大臣は、何も調査せずに、何の努力もせずに、
米国政府のイラク戦争を世界で一番早く、支持し、イラクに対して戦争をも
辞さないとする国際連合安全保障理事会での決議を提案に賛成するように要請し、
800人の自衛隊をイラクへ2003年12月から2009年2月まで派遣しました。
映画「フェア・ゲーム」を鑑賞し、理解できれば、分かることですが、
ほとんどの日本人はこの事実を知りませんが、世界中の多くの人々はこの事実を
忘れることはありません。
報道機関が権力に屈し、真実を報道しないからだと思います。
米国を仮想敵国とする新国防方針が1923年に作成されましたが、これに対して水野広徳は
「新国防方針の解剖」を書き、日米戦争を徹底して分析、日米戦うべからずと警告しました。
「次の日米戦争は空軍が主体となり、空襲によって、東京全市は一夜にして灰じんに帰す。
戦争は長期戦と化し、国力、経済力の総力戦となるため、日本は国家破産し、敗北する以外にない。
当局者が発狂せざる限り、英米両国を同時に仮想敵として国防方針を策立することはあるまい」
と指摘しました。
水野広徳は、太平洋戦争が始まる18年前にすでに敗北を見通していたのです。
1932年10月、水野広徳は日米戦争仮想物語「興亡の此一戦」(東海書院)を刊行しましたが、
東京大空襲の惨状、被害をリアルに措き、日本の敗北をにおわせた内容であったため
「左傾的記事があり」という理由で、直ちに発売禁止となりました。
1945年8月15日、日本は太平洋戦争で終戦したのではなく、敗戦しました。
ほとんどの日本人はこの事実を知りませんが、事実を知りたいと思う人々はこの事実を
忘れることはありません。
報道機関が権力に屈し、真実を報道しないからだと思います。
新聞屋
最初の方は日常の会話のようなシーンが淡々と続くので正直流してみてし...
中盤から面白くなる
当たり前の自由とは
最初のシーン数分を見逃してしまい、わらわらと登場人物が出てくるなかで必死に話を追っていたら、気づけばトム・ハンクス氏がさらっと登場して煙草ふかしてたのでびっくり(゚Д゚)
去年観た「インフェルノ」ラングドン教授役で凄まじく年齢を感じてしまったのだが、思ったより若いぞ…あれは役作りだったのか…?
とりあえず元気そうで何より。ラングドンシリーズ次回作ないかな…期待してます(「インフェルノ」の走るシーンでは、思わず頑張れ!と応援してしまった笑)。
観た結果としては、メリル・ストリープさん演じるケイにめちゃめちゃ感情移入してしまった。
開けたらむわ~っと汗とたばこの臭いが漂ってきそうな汚部屋にたむろす、じろじろと下品に見てくるオヤジたちの間をすり抜け、笑顔で挨拶し着席する彼女に脱帽。
今でこそ女性の地位はかなり向上したが、当時いち会社の代表として振る舞うということが、どれだけ大変だったことか…。後半、実の娘に想いをこぼすシーンでは迂闊にも涙してしまった。スン。
でも、当時の人たちは「女性への対応はこれが当たり前、自由とはこんなもんだろ」と思っていたはず。
我々が当たり前のように生きているこの時代を
、未来の我々の子孫が、我々の時代の記録をみて「あの頃は自由が制限されていた、差別があった」と感じるのだろうか…と想いを馳せた。
一部CG処理もあったものの(こればかりは仕方ない)、当時の新聞が作られる流れは観ていてわくわくしてしまった。
スマホやPC、デジタルな毎日を過ごしつつも、やっぱり本や新聞は紙がよい。
面白い
紙媒体へのリスペクト
とにかくメリル・ストリープの演技が繊細で素晴らしい!
毎年のようにアカデミー賞にノミネートされていますが、実際納得の演技なので仕方ない(⌒-⌒; )
今回もまた、ノミネートしない訳にはいかない演技でした。
映画としては、ザ・安定感。
オーソドックスで手堅い演出に、骨太なテーマ。
鑑賞する前、アカデミー賞の大穴と思ってベットしたのですが(^◇^;)
だって“マスコミvs政府”はオスカー君の大好物だし、“女性の社会的地位問題”はハリウッドで最も旬なテーマだし
トドメにメリル・ストリープとトム・ハンクスを投入!
いやはや、鉄板すぎてちょっと引く程ww
まだまだ現役バリバリぞ!前のめりな映画屋魂にオスカーをプレゼントしたかった。
実際に観て、社会派なテーマの他に“新聞”という紙媒体へのリスペクトもあったように感じました。
ポストが買収された当初から、20年後には印刷媒体が無くなると言われていましたが
情報がデータではなく、手作りだった時代へのリスペクトとも言えるかもしれません。
まず印刷所が編集部と同じ建物の下にあることに驚きました。
原稿は憧れのエアシューターで送られます!
(私世代なら一度はやってみたいと思っているに違いない!)
活字を手作業で木箱に拾ってた頃から進化した、この時代の印刷工程が丁寧に描かれていて興味深かったです。
巨大タイプライターのキーボードを押すとアルファベットがどんどん落ちてきて整列していき、一行分になると鉛を流し込んで活字(版型)になる…あの機械も楽しそうですよね。(ライノタイプって言うらしい)
文字がセンテンスになり、文章になっていく様はまさに言葉を紡ぎ出していく感じ。
印刷された新聞が流れ出てくるシーンでは、インクの匂いがしてくるようでした。
記事を書く人、校正する人、印刷する人、新聞を束ねる人、運ぶ人…
最初から最後まで一貫して自社で手作りされていたのですね。
そして、それら全社員の運命をかけての決断に迫られるメリル・ストリープ!!
もとい、キャサリン・グラハム!!
彼女を応援せずにはいられません(T ^ T)
追記:『大統領の陰謀』に続くラストシーンにも興奮!
思わず映画で歴史年表を作りたくなりましたww
でも、スピルバーグ監督には、そろそろ歴史物を休んでいただいて、
次回はぜひジョージ・ミラー監督も驚くような、オレの趣味全開映画でオスカーを狙いにいってほしい!
『レディ・プレイヤー1』を手はじめに頑張って〜!!
子供の頃に映画の楽しさを教えてくれた監督なので、いつまでも応援していますo(^▽^)o
面白い
「報道の自由」とは誰のもの
アカデミー賞 作品賞ほかノミネート作品
1971年 ニクソン政権下のアメリカ
ベトナム戦争で敗戦すると予測していながら、戦争を続けていたことを証明する文書を入手した新聞社 ワシントンポスト紙が、政府から訴えられるかもしれないという圧力の中で、その文書を記事にするかしないかの選択を迫られる
アカデミー賞作品賞ノミネートも納得の素晴らしい作品だった
「今、国民に伝えるべきこと」を記事にするために、どんな圧力にも屈することなく戦い続ける社主、編集長、記者たちの勇気に感動し、彼らを応援しながら観た作品だった
「『報道の自由』とは、一体誰のためのものなのか」
というテーマの中、スピルバーグ監督の素晴らしさは誰が見てもわかるように、監督の思いがストレートに伝わるように描くところにある
この映画では、その裏で起きていた政治的な駆け引きよりも、記者たちの戦いにフォーカスを当てて描いているため
たとえ、ニクソン元大統領を知らなくても、戦う記者たちの勇気に感動できる作品になっている
そして、主人公のキャサリンは、ついこの間まで「子供を育てることが生きがい」という主婦だったのに、思いがけずワシントンポスト紙の社主になり、会社の命運がかかった選択を迫られる
ついこの間まで「会社のことは主人に任せています」と言っていれば良かった彼女が、180度方向転換を余儀なくされ、会社を背負うことに
かと言って「私はわかりません」とは言って逃げ出せない立場にある
彼女の苦悩には、多くの女性たちが共感すると思う
彼女を主役にしたことで、この映画は「政治には無関心な人」や「ゴシップ記事にしか興味がない女性たち」でも理解でき、共感できるように作られている
それは、報道は国民のためにあり、国民は報道を通して政府を監視する義務があるからで、
無関心のまま、その監視を怠ると、いつのまにか政府にその自由を奪われてしまうのだ
これはフィクションではなく事実であり、大統領が報道各社を名指しで「フェイクニュースだ」と言う時代だからこそ、今、観るべき作品なのである
社会派ではあるけれど、エンターテイメント作品としてめ楽しめるので、全ての人にオススメの作品
35ミリのフィルム撮影が再現する当時の空気感が鮮烈な本作を敢えて今世に問うスピルバーグの作家性が眩しいです
1971年ベトナム戦争が泥沼化する中、ベトナム戦争を分析・報告した政府の極秘文書”ペンタゴン・ペーパーズ”をニューヨーク・タイムズがいち早くスクープするが、米国政府は即座に反応、同紙の記事を差し止めるべく起訴する。同じ頃同文書を入手したワシントン・ポストは編集主幹ベンのもとで記事を掲載すべく準備を進めるが、発行人のキャサリンは政府を敵に回し会社の存続危機を覚悟で報道の自由を貫くべきが苦悩する。
文書を公表するかしないかという日曜劇場でドラマになりそうな地味なサスペンスですが、そこはさすがにスピルバーグ、繰り返される会議の中で登場人物達の心情を炙り出し、輪転機を回す、回さないを決断する瞬間までをハイテンションで演出。35ミリのフィルム撮影による終始しっとりとした冷たいトーンの映像で当時の空気感もしっかり再現、最後のオチも実にシャレが効いていて、スピルバーグが何故今この題材を速攻で撮影して世に問うたかがずっと胸に落ちる快作でした。
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