ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書のレビュー・感想・評価
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マスメディアの意義を見る映画
前半はちょっと眠い。後半からはぐっと面白くなった。確かにベトナム戦争に関する国防文書を巡る話だけど、本題は表現の自由、報道の力、マスメディアの存在意義。そういう意味では邦題が残念。原題のままで良かったのに。
メリル・ストリープとトム・ハンクスはさすが。メリル・ストリープの重圧に押し潰されそうになりながらも決断を下すときの表情は絶妙。そりゃそうだよね、怖いよね。
新聞が信用されてるからなのか、国民性なのか、アメリカの新聞が世論を動かす熱量がスゴい。
日本には世論を動かすだけの力がマスメディアにあるだろうか。国民に政治に物申す熱量があるのだろうか。
国民が何も言わない国に、メディアが国家権力におもねる国が世界から一目置かれることなんてあり得ないんじゃないかな。
それにしても、ザ・シークレットマンはこの映画の後に観たかった!
事実と真実
スピルバーグ氏の社会派作品で昨年末から日本での公開を楽しみにしていた。
クライマックスにかけてハラハラする展開に手に汗握る。
真実を暴くことのリスク・圧力に屈せず立ち向かう報道陣達の仕事への熱意を感じる。
作品を通じて少なからず政府が公表している情報は全てが真実ではないということがわかる。
真実を知るには実際に見聞きして体感しなければ得られないのだろう。
ϵ( 'Θ' )϶アメリカの正義
最初の機密情報が盗まれた時点、簡単に盗めるもんだなとおもいました。アメリカっていうのは大統領権限が強い国でマスコミが権力を監視する必要は重々あるし、アメリカ人の正義を感じます。実際そうだったんでしょう。日本の場合はどうなのか?
新聞社が従◯慰安婦のガセ情報を流し国と国民を不安にさせる国、日本。なんだかアメリカとは逆にような気がします。
『大統領の陰謀』の前日譚
ロバート・レッドフォード、ダスティン・ホフマン主演の名作ウォーターゲート事件を描いた『大統領の陰謀』の前日譚。
マスコミがマスゴミになる前の物語。
メリル・ストリープが男性社会から女性進出の男女平等になる時代を上手に演じてます。
つまらないし、結末が分かりきった展開
はっきりいって本当につまらなかったです。
私は高校生でベトナム戦争当時
生きていないのに当時の時代背景を予習しなかったのがいけなかったかも知れませんが…。
まず、前半部分のテンポがクソほど遅く、感情移入しずらく眠くなりました。
そして、後半に行くにつれ
まぁそうなるよなといった展開でした。
実話を元にしてる以上、仕方ないですが
どんでん返しといった展開も無かったです。
映画の内容が硬派すぎて、私には面白さが理解できませんでした。
時々ジョークなどを挟んで頂けたら変わったような気もします。
映像面では人物の表情を印象づけたいのか、アップによる場面が多くしつこかったです。
ただ、最後の方に流れる
新聞が一斉に印刷される場面は
圧巻でした
最後に
今の日本の新聞社(メディア)が腐ってることも実感しました
報道の自由をめぐる攻防
スタートはベトナム戦争の現場から。その数分で、戦争の大変さを示すことで、それ以降の新聞社と政府との攻防の前提を示したと思う。
一番印象に残ったのは、爽快感のあるラストシーンだが、それに至る過程としての社内の葛藤が、やはりドラマとしての見せ場のように思った。ストリープとハンクスの遣り取りは、見ていてハラハラするところがある。
池井戸潤作品が好きな人は、気にいるのではないかと思う。
メリル・ストリープとトムハンクス、そしてスピルバーグ豪華な組み合わ...
メリル・ストリープとトムハンクス、そしてスピルバーグ豪華な組み合わせ
真実を報道する難しさを、音楽が盛り上げている
昔の新聞を作る現場を細かく再現してあるところが素晴らしかった
日本の報道機関もがんばれ!!!
事実を下にした作品。
1971年に起きた、ベトナム戦争を分析・記録した国防省の最高機密文書「ペンタゴン・ペーパーズ」のスクープに関連する、ワシントン・ポストの発行人キャサリン・グラハムと編集主幹ベン・ブラッドリーの活躍を描いています。
この話が、【今の】アメリカで作られたのは、何らかの意図があるんでしょうか?当時のニクソン政権の悪辣さは、今の時代、詳らかになっていますが、現トランプ政権も、ニクソン政権と似た感じで、ホワイトハウスに権限を集中させて“仲良しだけによる”政治を推し進めようとしています。ニクソンの場合は、その悪辣さから、最終的には自滅して辞任に至ったわけですが、トランプの場合はどうなるんでしょうね?意外に思ったよりも長持ちしていると思うんですけどね。今年の中間選挙がどうなるか・・・。ますますアメリカ国内の分断が進むような気がして仕方ありませんが。
それともう一つ羨ましいのは、司法が機能していたと言う事。一審では被告(NYタイムズ)勝訴、連邦政府の上告を受けた控訴審では原告(アメリカ連邦政府)勝訴。そして、最終的な決着の場となった上告審の最高裁では、6対3と多数決で被告側(NYタイムズとワシントンポスト)の勝訴となったのは作品の通りですが、政府に与することなく、きちんと憲法の精神に則って判断したのは羨ましいです。もっとも、もしかしたら、ニクソンの前はJFKであったので、その際にリベラルな判事が任命されて、判事の優劣がリベラル優位になっていたのかもしれませんが、そこはちょっとわかりません。
あぁ、こんな新聞社が日本にもあったならば、今の安倍内閣の“麺類疑惑”は、もっと解明が進んでいたのではないかと思わずにはいられません。
最後ですが、これもなぁ“邦題あるある”ですね。だってさぁ、この作品が描いているのは、報道の自由を守り通そうとするワシントン・ポストな訳で、決して、ペンタゴン・ペーパーズじゃ無いんですよねぇ。だから、その“添え物”のペンタゴン・ペーパーズがタイトルのメインに来るのは違うんじゃないかと思います。そういう意味では、やっぱり原題は、しっくりきますね。
前半は眠い、中盤から盛り上がる。
監督、トムハンクス、メリル・ストリープにより、映画らしく、安定した作品となっている。
過去に仕事で、新聞社とお付き合いすることがあったが、こんなに簡単に機密文書が盗まれてしまってはたまったもんじゃないと、ある意味、関心した。
さすがです。
皆さまご指摘の通りで、素晴らしい映画でした。全てのスタッフが完璧な仕事を成し遂げた感じ。この内容にしてジョンウイリアムスを起用するのも凄いけど、やっぱり音楽の品格が違います。あっという間の2時間でした。
スピルバーグ
さすがスピルバーグ。
政治に喝を入れる新聞社、その公平性。
うまく丸められるんではなく、時勢に問いを正す。
いうは易し行うは難し。
をそのまま表すような映画。
ペンタゴンだけではなく問題山積みの状態で新聞社のあるべき姿を正すようなそんな主人公に拍手👏。
今の時代必要だよね。
私たちも五公になりそうだし。
見ていかないと。
しっかりと。
でウォーターゲートに繋がると。
ベトナム戦争が落とした影は、どこまで映画が作れるネタがあるのか
とてもサンペンスフルな社会ドラマである。今年(第90回)のアカデミー賞で作品賞および主演女優賞(メリル・ストリープ)にノミネートされた、スティーブン・スピルバーグ監督作品。メリルとトム・ハンクスの初共演という話題性もある。
泥沼化するベトナム戦争の真実を暴くため、国防省の最高機密文書=通称"ペンタゴン・ペーパーズ"をめぐって、ワシントン・ポスト紙とニューヨーク・タイムズ紙が互いに競いながらも、政府の報道規制と共闘していく様子を描く。
原題の"The Post"がいい。"新聞(ワシントン・ポスト)"の意と、社主や編集責任者としての"役職(ポスト)"の意を持ち、そして"公表する"という動詞でもある。映画をそのまま表している。
史実の裏を描いており、ほんとにリチャード・ニクソン大統領は、映画に出るたびに悪代官に描かれる人だ。この作品とセットで、先月公開されたリーアム・ニーソン主演の「ザ・シークレットマン」(原題:Mark Felt: The Man Who Brought Down the White House)を観ると、まるでシリーズのように歴史がつながっていく。
「ザ・シークレットマン」には、同じくワシントン・ポスト紙が出てくる。当時、"ディープ・スロート"(Deep Throat)と呼ばれ、ワシントンポスト誌にホワイトハウスの隠謀をリークした張本人であるFBI副長官マーク・フェルトの話で、 歴史的事件"ウォーターゲート"のすべてである。このリークの背景も、「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」からつながる。
さらにその「ザ・シークレットマン」と関連していく作品としては、クリント・イーストウッド監督の「J・エドガー」(2012)があり、FBI初代長官のジョン・エドガー・フーヴァーを、レオナルド・ディカプリオが演じている。
ベトナム戦争と米国人はその前後の社会情勢を含めて、実に多くの関連作品が作られているが、まだ作れるネタがあるのかと感心する。
(2018/3/30/ユナイテッドシネマ豊洲/ビスタ/字幕:松浦美奈)
トランプ大統領への強烈なメッセージ
地味、超硬派。ベトナム戦争参戦からの米歴史を頭に入れてからみないとウトウトする。が、最後には泣かせるセリフがいっぱい。
報道機関へのエールと感じた。
最後にウォーターゲート事件の走りを入れてくれたのは「ほほぅ」という気分になれた。親切なスピルバーグ監督ありがとう
ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書
2018年28本目の劇場鑑賞。
時の政権に屈することなく言論の自由を守るために戦ったジャーナリストたちの矜持と覚悟を描いた社会派実録ドラマ。
ニクソン政権下で機密文書“ペンタゴン・ペーパーズ”を公開し、
ベトナム戦争の欺瞞を暴き出したワシントン・ポスト紙に焦点を当て、
就任したばかりの女性発行人キャサリン・グラハムが、
政府を敵に回し、
経営危機を招く危険を冒してでも記事にすべきかという重い決断を下すまでの葛藤の行方を描き出す。
国を揺るがす一大スクープ。
それはベトナム戦争についての客観的な経過や分析を記したアメリカ国防省の最高機密文書。
本作は、
事件の全容を描くのではなく、
ワシントン・ポスト紙の男女にフォーカスをあてた映画。
出演のメリル・ストリープとトム・ハンクスは本作で初共演となります。
この2人の演技から目が離せません。
報道が強く規制され国民に真実が伝わりづらくなっている今だからこそ、
現代社会に警鐘を鳴らす映画でありました。
この事件でレモネードがバカ売れだったのも事実。
最後に政府の圧力に屈せず報道の自由を全うした記者たちを称えたい。
さすがの3人です
スピルバーグ+メリル・ストリープ&トム・ハンクス、安定度バツグンです
メリル・ストリープ演じるケイは「母である喜び」で満足する女性だったのに自分の意志とは関係なくPOSTの社主に
あの時代の女性が社主である事の難しさがよく伝わってきます
そんな時に正しい事をする勇気、権力に屈しない判断
途中からグイグイ映画の中に引き込まれました
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