「作品と呼ぶに相応しい映画」日日是好日 SIM722さんの映画レビュー(感想・評価)
作品と呼ぶに相応しい映画
久しぶりに「作品」と呼ぶに相応しい映画を観ました。第一印象は必要最低限に奏でられている音楽。テーマは茶道ですが、凄く音にこだわって作っているなと感じます。ほぼ自然音を活かした構成はゴマかしがききません。劇場で観ているこっちも咳払い一つが目立ってしまう空間に「久しぶりにこんな静かな映画みたな」と。。。ごく限られた空間、限られた登場人物のみで一見単調に感じますが微笑ましいシーン、悲しいシーンと演じる分けるキャストの演技力も素晴らしく、しっかり入り込める作品です。必要?とも思えるシーンもその意味が分かった時にふと気付かされます。冒頭より語られるフェリーニの「道」も観てみたくなります。
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